志望校決定のための重要なステップ〜学部選び編

志望校決定までの流れとして文理・科目・学部・大学という4つの選択があるというお話しをしました。

文理・科目選択については高校1年生の段階で決定したものなので、今回は4つの選択の中でも3つ目の学部選択についてお話しします。

前回までの記事でお話した文理・科目選択は高校での授業を選ぶものですが、今回お話しする学部選択はさらに大学に近づき、科目選択よりも選択肢が増えるため、迷う人もかなり多いものです。

大学受験を控える高校生にとって、「志望学部を決めること」は、将来のキャリアを左右する重要なステップです。

学べる内容

幅広く学ぶ高校までの授業とは違い、大学での学びは興味のある分野を深く学んでいきます。

そのためにまずは大学受験の段階で学部・学科まで絞り、大学に入学してからさらに細かい分野に分かれていきます。

学部やその中にある研究室によって学べる内容やできる研究が違います。

まずは具体的にどのような学問があるのかを調べましょう。それぞれの学部が提供する内容や特徴を理解することが必要です。

学部のカリキュラムを調べる

学部を調べる中で進学したい分野がいくつかに決まったら、大学の公式ウェブサイトやパンフレットを使って、学部ごとのカリキュラムを確認すると良いでしょう。どのような科目があるのか、どのようなスキルが身につくのかを把握することが重要です。

研究室やゼミを確認する

学部によっては、学生が参加できる研究プロジェクトや実習が用意されています。

研究室やゼミは就職にも直結する実践的な学びの場となるため、興味を持てるものがあるかを確認しましょう。

将来の仕事から逆算する

学部選びは、将来の仕事に直結します。

長期的な視点で、自分の将来像を具体的に描くことが大切です。

まず卒業後にどのような進路を取りたいのか、具体的に考えてみましょう。大学院進学や資格取得など、必要なステップを見据えることが重要です。

就きたい仕事をする上で必要な資格が取得できるかどうかや、仕事に繋がるような研究や学びができるかを基準に決めていきます。

卒業生の進路を調べる

学部の卒業生がどのようなキャリアを歩んでいるのかを知ることで、自分の将来像をイメージしやすくなります。

企業就職、大学院進学、公務員など、様々な進路がありますので、自分に合ったものをイメージしてみてください。

取得できる資格

例えば医師免許は医学部を卒業していないと取得することができない、薬剤師免許は薬学部に6年間通っていないと取得できないといったように、学部によって取ることができる資格も異なってきます。

また、教員免許は学部によって指導教科が変わってきますが、様々な学部から取得できます。

学部授業の忙しさによっては教職用の授業を履修する余裕がないこともあるので事前に調べておく必要があります。

自分の興味と関心を見極める

将来の夢がまだ明確に決まっていないという人はまずは自分自身の興味や関心を見極めることが大切です。

自分が何に興味を持っているのかを理解することで、学びたい分野が自然と見えてきます。

以下のステップを踏んで、自分の興味を探ってみましょう。

好きな科目をリストアップする

高校で学んだ科目の中で特に好きなものを挙げてみましょう。例えば、化学が好きであれば薬学部が向いているかもしれませんし、歴史に興味があれば人文学部が適しているかもしれません。

趣味や特技を振り返る

趣味や特技は、自分の興味や能力を反映しています。例えば、プログラミングが趣味なら情報系の学部、絵を描くのが得意なら美術系の学部を考慮することができます。

将来やってみたい仕事を考える

将来のキャリアを意識することで、学ぶべき分野が明確になります。例えば、医者になりたいと思うなら医学部、企業の経営に興味があるなら経済学部や経営学部が視野に入るでしょう。

自分の適性を考える

興味と適性は異なる場合があります。自分の得意分野を考慮することで、学部選びがより現実的になります。

模試の結果を分析する

模試の成績を元に、自分が得意とする科目を確認しましょう。これにより、学びやすい分野を見極めることができます。

教師や先輩の意見を聞く

学校の先生や大学に通っている先輩からアドバイスをもらうことも有効です。彼らの経験から得られる情報は、学部選びの参考になります。

また、相談するために言葉にすることで自分の考えがまとまっていくということもあります。

適性検査を利用する

インターネット上には、無料で受けられる適性検査があります。これを利用して、自分の特性を客観的に理解することができます。

ゴールに向けた学部選び

違う学部でも似たような研究をしていたり、学部の名称が違っても学べる内容は同じということもあります。

そのため、学部名ではなく分野として選び、各大学でその分野を学ぶことができるのは何学部なのか調べていくことも大切です。

そして、違う学部に進学しても就職先は同じという可能性もあります。

例えば製薬会社に勤めるためには薬学部を卒業しなくてはいけないと思われがちですが、実際、理学部や農学部から製薬系のメーカーに就職する人もいます。

別のルートを通っても同じ仕事につき、持っている夢を叶えることができるということは忘れないようにしましょう。

夢を叶えるために役に立つ学部であれば、医療系学部や理工系学部といったように1つにしぼらずいくつか候補を残しておいてもかまいません。

注意点⚠︎

先ほども触れたように、大学によって分類が違うこともあるので学部名だけを見て自分がしたいことが出来るのか、出来ないのかの判断をしないことが大切です。

また、変わった名前の学部がある大学も多く、名前を見ただけではどんなことをしているのか分からないこともあるので、その中に自分のしたいことができるところはないかも調べてみる必要があります。

学部と大学に関しては同時に決める人も多く、自分の実力ややりたいことに合わせて変わっていくものでもあるので、高3のぎりぎりまで迷っても良いものです。

先生や親にも相談しながらじっくり決めていくようにしましょう。

志望学部の選び方には多くの要素が関わってきますが、最も重要なのは自分自身が納得できる選択をすることです。

他人の意見に惑わされすぎず、自分の興味や適性を最優先に考えて、未来を見据えた選択をしてください。悩んだ時は周囲の人々に相談し、多角的な視点からアドバイスを受けることで、より良い決断ができるでしょう。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

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Posted by kyoikujo