意外と知らない!?京都大学薬学部、大学生活の実態

みなさんが今目指している大学。実際どのような授業があってどのように勉強しているかイメージがついているでしょうか。高校の授業は毎日同じクラスで同じ時間帯、大学の授業はイメージできていなかったので最初は驚きました。学部によっても差が大きいカリキュラムですが、今回は私が通っていた京大の薬学部についてお話ししていきます。

幅広く学ぶ1回生

1回生は全学部共通の一般教養科目をメインに勉強する時期です。卒業に必要な単位というのが各学科決まっていて、専門科目以外にも一般教養科目の分野ごとに単位数が指定されていました。薬学部は理系ですが、数学や理科系の自然群だけでなく、文系よりの科目もいくつか受ける必要があります。莫大な科目数の中から空いているコマに取りたい授業を埋めていく事になるので、履修を組む際はかなり迷います。60点を超えたら単位が取れるのですが、単位を取りやすい科目には人が集まり過ぎて抽選がある授業もありました。1回生の間は専門科目も2、3コマなので他の学部の人と関わることも多い時期です。

専門分野を学ぶ2回生

2回生になると一般教養の授業はほとんど終わり、今度は専門科目中心の授業が始まります。薬学部は80人しかいなかったので、授業は各時間に1つでその授業を取るか取らないかの選択しかありませんでした。後でお話しする研究室決めのために単位数も重要だったので、ほとんど全ての授業を履修していました。薬学部は午前中に授業が固まっていたので、午前中にぎっしり詰まった高校のような感覚です。毎日午前中に授業を受けて午後は自由時間だったので、自習をしたりサークルをしたりアルバイトをしたり…今考えるとテスト前以外はかなり自由な生活でした。専門科目は知識量もかなり多い上にテストが1週間に10個くらい詰め込まれていたので、テスト前は受験期並みに勉強していました。

実習の3回生

薬学部生にとっては3回生前期が山場で、午前中は2回生と変わらない大変な専門科目、午後は実験実習が毎日続いていました。ここまでの内容を見て大学は高校より暇なのかと思っていたかもしれませんが、週25コマのフルコマは大変な思い出です。平日はサークルや部活にもほとんど参加できなくなってしまいますし、他の学部の学生が今までと変わらないコマ数で授業を受けている分、差を感じました。実習自体は化合物を合成したり、マウスに注射をしたり幅広い分野に触れることができるのですごく貴重な経験でした。今までの単位がしっかり取れていれば、3回生後期には午後の実習だけの生活が待っているので少し楽に感じます。

研究の4回生

3回生までの成績で所属する研究室が決まり、4回生はその研究室で一人一人テーマを持って研究を進めていきます。この研究室選びはかなり差がつくもので、いわゆるブラックな忙しい研究室もあればむしろやることがなくて困るような研究室もあるようです。就職に強かったり大学に残る人が多かったり、入学してその時の話を聞いてみないとわからないこともあるので、研究室にも差があるということだけ覚えておいてください。

薬学部は他の学部に比べてもかなり授業が詰まっていて忙しいと言われる学部でした。同じ学部でも大学によってカリキュラムが違うこともあります。サイトに載っているシラバスを見るだけではイメージしにくい部分もあるので、実際にその大学に通っている先輩に話を聞いてみることがおすすめです。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。

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Posted by kyoikujo