意外と知らない!?京都大学薬学部、大学生活の実態大公開!

みなさんが今、目指している大学では、実際どのような授業があって、どのように勉強しているのかイメージがついていますか?

高校の授業は毎日同じクラスで、同じ時間帯。

大学に入ってからもこういった形式の授業が普通だと思っていました。

大学のオープンキャンパスに行っても、表向きな部分や良い部分しか見ることができず、大学に入学してから初めて、大学の授業を知ったので最初は驚きました。

同じ大学でも学部によって、カリキュラムや忙しさにも差がありますし、同じ学部でも大学によって全く違うこともあります。

学部によっても差が大きいカリキュラムですが、今回は京都大学薬学部の1回生から4回生までの生活を中心に、大学生がどのような学びをしているのかについてお話ししていきます。

幅広く学ぶ1回生

まず、1回生は薬学部に限らず、どの学部に入学しても、全学部共通の一般教養科目をメインに勉強する時期です。

一般教養科目は専門科目とは違い、他学部の先生が開講している幅広い分野の授業の中から好きなものを選んで受講できます。

専門科目以外にも一般教養科目の分野ごとに卒業に必要な単位数が指定されていました。

薬学部は理系ですが、数学や理科系の自然群だけでなく、文系よりの科目もいくつか受ける必要があります。

必修科目以外の空いているコマに、莫大な科目数の中から取りたい授業を選んで埋めていくので、履修を組む際はかなり迷います。

開講されている授業が多いぶん、履修する授業も友達と相談しなければ、語学系と必修の授業でしか友達に会わないということもあります。

私は課題やテストなども不安だったので、学部の友達何人かと同じ授業を取るようにしていました。これはサークルや部活の新歓で先輩に相談したからこそ知ることができた話で、知らなければ履修科目を決定してから後悔していたかもしれません。

大学では60点を超えたら単位がもらえるのですが、単位を取りやすい科目は人気が高く、受講するための抽選がある授業もありました。

1回生の間は専門科目も2、3コマしかないので他の学部の人と関わることも多い時期です。

授業を受けるコマ数が多いので、テストも不安でしたが、高校に比べても簡単な授業が多いので薬学部に限って言えば1回生の間が1番時間にも余裕がありました。

専門分野を学ぶ2回生

2回生になると一般教養の授業はほとんど終わり、専門科目中心の授業が始まります。

1回生までは薬学以外の内容や、語学、数学の授業もありましたが、2回生になるとどの授業も薬学に関連していて、化学と生物を細分化したような授業ばかりでした。

こういった話を聞くと薬学部に行く人は生物と化学選択が良いのかと聞かれることも多いですが、国公立の薬学部で生物化学で受験できる大学は多くありません。

私は物理を選択していたので入学してからは生物の勉強に苦労しましたが、大学の選択肢を増やすためには物理化学選択がおすすめです。

京大の薬学部は80人しかいなかったので、授業は各時間に1つでその授業を取るか取らないかの選択しかありませんでした。

後ほどお話しする研究室配属のために履修単位数も重要だったので、ほとんど全ての授業を履修していました。

薬学部の2回生は午前中に授業が固まっていたので、午前中にぎっしり詰まった高校のような感覚です。

毎日午前中に授業を受けて午後は自由時間だったので、自習をしたりサークルをしたりアルバイトをしたり。今考えるとテスト前以外はかなり自由な生活でした。

専門科目は知識量もかなり多い上にテストが1週間に10個くらい詰め込まれていたので、テスト前は受験期並みに勉強していました。

そして、薬学部の授業は本当に暗記が多く、受験期は暗記が苦手だった私ですが、これだけ多いと自然と暗記が得意になっていました。

実習の3回生

薬学部生にとっては3回生前期が山場で、午前中は2回生と変わらない大変な専門科目、午後は実験実習が毎日続いていました。

2回生までの生活をみて、大学は高校より暇なのかと思っていたかもしれませんが、1コマ90分の授業が週25コマのフルコマは大変な思い出です。

平日はサークルや部活にもほとんど参加できなくなってしまいますし、他の学部の学生が今までと変わらないコマ数で授業を受けている分、忙しさに大きな差を感じました。

実習自体は有機化合物を合成したり、マウスに注射をしたり、幅広い分野に触れることができるのですごく貴重な経験でした。

今までの単位がしっかり取れていれば、3回生後期には午後の実習だけの生活が待っているので少し楽に感じます。

3回生というのは体育会の部活もサークルも幹部の世代で忙しくなる時期ですが、薬学部にいるとちょうど忙しい時期が重なるので、厳しい部活に入ったり、役職に就くのはかなりハードです。

研究の4回生

3回生までの成績で所属する研究室が決まり、4回生はその研究室で一人一人テーマを持って研究を進めていきます。

この研究室選びはかなり差がつくもので、いわゆるブラックな忙しい研究室もあればむしろやることがなくて困るような研究室もあるようです。

研究室によって就職率や博士課程への進学率にも差があり、その研究室の先輩に直接聞いてみないとわからないこともあるので、研究室にも差があるということだけ覚えておいてください。

京大の薬学部の中でも研究が中心の薬科学科はほぼ全員が大学院に進み、4回生から修士2回生までの間に研究したことを修士論文でまとめる形なので、4回生の時の卒業論文はありませんでした。

研究室にもよりますが、私の研究室では学部生の間から学会に参加できたので、そういった違いで研究室を選ぶ人もいます。

4回生は文系と理系で忙しさの差も大きく、文系の学生は就職活動が終わったら残りは卒業論文だけで他の時間は自由という人も多いです。

理系に関しては4回生から本格的に研究が始まるので、社会人のような生活がスタートする感覚で後半の方が忙しくなります。

薬学部は他の学部に比べてもかなり授業が詰まっていて忙しいと言われる学部でした。先輩からも言われていましたが、毎年、去年までは楽だった…と思っていた記憶があります。

大学生は自由。は本当ですが、大学生は暇。というのは薬学部にいると実感できませんでした。

同じ学部でも大学によってカリキュラムが違うこともあります。

サイトに載っているシラバスを見るだけではイメージしにくい部分もあるので、実際にその大学に通っている先輩に話を聞いてみることがおすすめです。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。

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Posted by kyoikujo