大学受験合格に向けて!高校3年生の6月にやるべきこと
もうすぐ6月ですね。
高校3年生になって2ヶ月間過ごしてみて、いかがだったでしょうか?
勉強中心の生活に切り替えることができ、順調に勉強できている人、多くの課題が見つかり焦っている人、まだ受験の実感が湧いていない人もいるかもしれません。
高校2年生の1月から、受験モードへの切り替えについてはお話ししてきましたが、高校3年生の6月というのは大学受験の準備を本格化させる最後の大切な時期です。
運動部を継続していた人たちの多くが今月の県大会で引退し、受験に向けた勉強中心の生活に切り替えることと思います。
それと同時に、まだ受験の実感が湧いていなかったクラスの雰囲気も、これから受験モードに一変します。
それと同時に、受験生活の天王山とも呼ばれる夏休みも近づいてきています。
そう呼ばれるほど重要なこの時期に、どのような行動を取るかによって受験に合格できるかどうかが変わってきます。
ということで、今回は高校3年生が6月にするべきこととして、夏休みに向けた準備、オープンキャンパスの計画、基礎固め、体調管理、部活引退後の逆転に向けてという5つのことについてお話ししていきます。
夏休みに向けた準備
高校3年生になったばかりだと思っていたかもしれませんが、実は、受験生の運命を左右する夏休みも近づいてきています。
夏休みに充実した勉強生活を送るためにも、夏休みまでに最低限の準備をする必要があります。
まずは、夏休みまでまだ少し時間がある今、夏休みの目標を立ててみてください。
そうすると、夏休みまでになにができるようになっていないといけないのか、今やるべきことも見えてくるはずです。
例えば、夏休みの間に数学の青チャート、化学の重要問題集、物理の名問の森に取り組みたいのなら、夏休みまでの間に少なくとも定期テストレベルの問題集は完璧に仕上げておく必要があります。
夏休みには自分での演習だけでなく、夏期講習に参加する方もいるかもしれません。
6月上旬からは予備校の夏期講習申込み期間も始まりますので、予備校からの情報もチェックしておきましょう。
オープンキャンパスの計画
6月は、志望校やこれからの受験勉強の方向性を決定づける重要な月でもあります。
志望校の候補が絞られてきている人は、志望校の最新の入試情報や過去問題を分析し、入試に向けて、具体的な準備を進めていくことが必要です。
可能であれば、夏から秋にかけて開催される志望校のオープンキャンパスに参加し、キャンパスの雰囲気や学びの内容を直接確認できると良いでしょう。
オープンキャンパスに参加することで、受験が近づいている実感も湧き、モチベーションのアップにもつながります。
近年は完全に来場企画になっている大学が多く、8月の上旬にオープンキャンパスを開催する大学は6月上旬頃に情報が開示される予定です。
また、共通テストの募集要項が6月中旬に公表され、私立大学の総合型選抜では6月からエントリーが始まるところもあります。
そういった意味でも受験に向けた準備が進む月です。
体調管理
受験は大きなストレスも伴うため、学力での勝負だけでなく、体力的・精神的な勝負にも勝たなければなりません。
ストレスと上手く付き合うためには、リフレッシュや趣味の時間を設けることも必要です。
また、良質な睡眠と休息は勉強の効率を上げるために不可欠です。
特に試験期間中は無理をしがちな人も多く、体調を崩しやすいので注意しましょう。
良質な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を含めた規則正しい生活を心がけることで、長時間の勉強に耐えうる健康と体力を作ります。
部活をしている人は特に、この時期以降急に運動をする機会がなくなり、運動不足にもなりがちなので注意してください。
基礎固め
ここまでの話を聞いて、受験が近づいてきていることを実感し、焦り始めている人もいるかもしれませんが、夏休み前の今はまだまだ基礎を固める時期です。
応用力があれば応用問題を解くことができるかというと、そういう訳でもありません。
大学入試問題を解くには基礎知識が非常に重要で、特に英語や数学では、基本的な文法規則や公式を確実にマスターすることが必要です。
時間が無いからと焦って応用問題に取り組むのではなく、苦手単元の克服と授業で習った単元の確実な基礎固めを終えて、夏休みの演習期間を迎えることを意識しましょう。
基礎固めに加え、積極的に模擬試験を受験し、現在の実力と偏差値の把握、前日の準備と時間配分の練習を行い、間違えた問題や苦手な単元を徹底的に分析することも大切です。
部活引退後の切り替え
最後に、高校3年生のこの時期まで部活を続けてきた人に向けて、冒頭でお話ししたように、長く頑張ってきた部活も引退の時期が近づいてきています。
高校3年生の6月まで部活を続けた人は、引退のタイミングが受験に向けた最高の切り替えのチャンスです。
運動部に所属していた受験生は、基礎体力と忍耐力があり、努力の仕方を知っている人も多いため、ここからかなり伸びます。
私も部活引退後は体力に余裕がありすぎて、いくら勉強しても疲れないくらいでした。
部活に時間を取られ、勉強に時間をかけられていなかった人も、ここで切り替えることができれば大丈夫です。
ですが、中には部活から解放され、しばらくは休みの期間が欲しいとだらけてしまい、切り替えのチャンスを逃してしまう人もいます。
共通テストまでは8ヶ月を切っています。
いくらここから伸びるといっても休んでいる時間はありません。
ですから、部活を引退した次の日から勉強漬けの毎日にすると決め、計画を立てておきましょう。
部活引退に合わせて1日の過ごし方も変わってくるはずです。
勉強中心の毎日にするために、どのような時間の使い方にするかを考え直してみると良いでしょう。
これまでに部活を引退している人も、部活をしていない人も、最後まで部活を続けていた受験生が引退したことで、クラスの全員が受験モードに突入し、今月はクラスの雰囲気ががらっと変わるはずです。
このタイミングが最後の切り替えのチャンスだと思って、勉強中心の生活を始められた人が合格に近づきます。
入試まで一緒に頑張りましょう!
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中