秋から始める共通テスト対策法~国語編

10月に入ると学校の授業でも共通テスト対策が本格的に始まり、本番が近づいてきている実感が湧いている人も多いのではないでしょうか?

共通テスト対策が本格化する大事な時期ということで、先週からこの時期にやっておくべき共通テストの対策法についてお話ししてきました。

その中でも今回は国語の対策法についてお話ししていきます。

今回の記事では詳しくお話ししませんが、共通テストの過去問を早く始めすぎると直前になってやることが無くて困るので、今は共通テスト対策問題集を中心に使うというのは全科目に共通するお話です。このシリーズの記事を初めて見る方もこのポイントだけは覚えておいてください。

この時期の共通テスト国語対策のポイントは

・段落同士の繋がりを見る
・キーワードから答えを探す
・選択肢を分析する
・解く順番を決める
・古典は満点を目指す
・追試を含め、過去問をたくさん解く

という6つのことです。

今回はこの6つのポイントについて1つずつ詳しくお話ししていきます。

段落同士の繋がりを見る 

私は元々国語が大の苦手で、高校2年生の間に受けた模試では100点ちょっとしか取れていないくらいでしたが、この読み方と次のポイントでお話しする解き方のコツを掴んでから一気に点数が上がり、本番では9割近くとることができました。

国語が苦手だった頃は課題文を1文ずつ丁寧に読んで、内容を理解してからでないと問題が解けないと思っていました。

1文ずつ丁寧に読んでいると、いつの間にか文章を目で追っているだけになっており、内容が全く頭に入ってきていなかったり、問題を解く時には前半の内容を忘れていて問題文と課題文を行き来したり、かなり時間がかかっていました。

文章をしっかり読むよりも段落同士の繋がりを見ながらその段落が全体の中でどのような役割を持っているのかということを見ることができれば、解答にたどり着くためのヒントをどこから探せば良いのかも分かるようになります。

キーワードから答えを探す

学校の授業ではあまりおすすめされない方法かもしれませんが、設問文の中にあるキーワードから解答を推測することで、解答のスピードと解きやすさもアップします。

記述試験とマーク試験の違いとして、マーク式の共通テストでは選択肢の中に必ず答えがあります。

設問で大事な部分を聞かれるということは、設問文を読めばその文章の大事なキーワードはおさえられるということです。

課題文を読み始める前に設問文を読んでキーワードに丸をつけるという作業をするだけで、文章に書かれている概要を理解してから課題文を読むことができ、内容が頭に入りやすくなります。

そして、本文を読み進める中でキーワードが入っている段落にたどり着いたらその都度問題を解くようにすると、後から何度も読み直す必要もなくなります。

この時、選択肢まで読んでしまうと時間がかかり、迷う原因にもなるので、設問文だけを読むというのもポイントです。

選択肢を分析する

課題文は理解できたとしても正解の選択肢が分からず得点できないという人も多いのではないでしょうか?

選択肢の中に正解があるのはわかっていても微妙な違いが問われることが多いため、それぞれの選択肢を順番に上から読んでいくとどれも正解のように感じてしまうかもしれません。

選択肢をいくつかの部分に区切って、横に比較しながら間違っているものを省いていくと、その作業が終わった時には正解の選択肢しか残っていないということになっています。

例えば、2023年共通テストの正岡子規の問題であれば、問2の選択肢が◯◯な子規にとって、ガラス障子からの◯◯が◯◯になっていたというように、3つの部分に分かれる同じ形式の5つの選択肢から選ぶ問題です。

3つの部分に区切って1つずつ内容と合っているかどうかを考えると、ほとんどの場合2つは正しく、2つは確実に違う、1つはどちらか分からないというように分類できるはずです。

これを3回繰り返せば、どこかが間違っているという消去法で正解の選択肢を選ぶことができます。

解く順番を決める

共通テスト模試を受験する時、どの大問から解き進めるか決めていますか?

最初の現代文から順番に解く人、時間のかからない古典から解いて現代文に時間をかける人、それぞれなのではないでしょうか?

私の周りには古典から解き始めるという人も多かったですが、私はどの科目も全体をさらっと見て分量を把握してから、最初に戻って解くようにしていました。

全体のどのくらいまで進んでいるか分かりやすいという理由で、初めから順番通り解くようにしていました。

その時によって解く順番を変えたり、入試本番に問題を見てから解く順番を決めようと思っていると迷って時間がかかったり、時間感覚が分からなくなってしまうということもあります。

まだ解く順番が決まっていないという人は演習をしながらどのような順番で解き進めるかを決めて、ここからの問題演習や模試ではその順番で解く練習をしておくと良いでしょう。

古典は理系も満点を目指す

理系の中には国語が苦手という人も多いのではないでしょうか?

今から国語の点数アップを目指すなら古典で満点を目指した勉強をするのが1番効率的です。

現代文はいくつも答えがあるように感じて難く感じる場合もありますし、解答のコツや感覚を身につけるためにも時間がかかりますが、古典は知識をつければ文章も読めるようになり、点数に直結します。

覚えるべき知識も他の科目や分野に比べると少ないので、古文単語、漢文の頻出語句、よく出題される知識などをおさえておくことが大切です。

過去問をたくさん解く

共通テスト国語対策にはセンター試験を含めた本試験と追試験の問題に取り組むと良いでしょう。

本試験の過去問だけでは演習が足りないという人は追試験の過去問も解いてみるのもおすすめです。

追試験の問題は本試験よりも少し難易度が高いと言われていて、実際解いてみて難しく感じる問題もありました。

課題文が長かったり、課題文自体が難しいというよりも、選択肢が難しい年もあって、ある程度力がついてから挑戦するとかなり練習になります。

私は学校の授業内で共通テスト対策問題集を解いて、そこから共通テスト本試験の過去問を解いたあと、1月に入ってから追試験の過去問を解き進めていました。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。

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Posted by kyoikujo