秋から始める共通テスト対策法~英語編
先週から始まったこの時期やるべき共通テスト対策法シリーズ。
社会、国語に続いて今回は英語についてお話ししていきます。
センター試験から共通テストに変わったタイミングで、英語の共通テスト問題は特に大きな変化がありました。
発音アクセントや文法問題が全くなくなって、全ての問題が長文読解に変更。そしてセンター試験では筆記200点、リスニング50点だった配点が筆記100点、リスニング100点に変更。
英文を読むスピードとリスニング力がかなり重視される試験になりました。
ということで今回はこの2つの力を伸ばすために今からできる事として、長文読解をする際の2つのコツ、リスニング対策法、これから英語力を一気に伸ばす方法という順番にお話ししていきます。
長文読解のコツ
共通テストの英語は試験時間に対して読まなくてはいけない語彙数が多いので、早く正確に読むということが大切です。
早く正確に読んで問題を解くためにやるべきこととして、まず読む際は文をかたまりで読むということ、そして問題を解く際は設問文を先に読むということがポイントです。
この2つのポイントについて解説します。
文のかたまりで読む
まず課題文を読む時のポイントは1文ずつ丁寧に読み進めるのではなく、かたまりごとに大きく意味をとらえるということです。
共通テストの英語に関しては特に、細かい部分までしっかり読んで長文全ての意味を理解しないと問題が解けないという訳ではありません。
1文ずつ真剣に読んでいると、日本語訳を考えるのに一生懸命になりすぎて、ただ英文を目で追っているだけになってしまうことはありませんか?
1文ずつ意味を理解しながら読み進めようと思うと、あっという間に試験時間が終わってしまいます。
分からない単語が出てきても気にせず、文どうしの繋がりだけを見て読み進めたり、段落ごとに言いたいことや話題が変わる部分を意識しながら、少し引いて全体像を捉えるということを意識してみてください。
文章の抑揚を意識して設問に関わる大事なポイントさえおさえられていれば点数をとることができます。
私も逆接、具体例などに記号をつけながら読み進めるようにしたことで、読み直す時にも解答のヒントが見つかりやすくなりました。
具体例は問題になることが少ない、not A but Bの文章がでてきたらbutの後ろが大事というのは基本的なことかもしれませんが、長文読解になるとそれが見えにくくなってしまう人もいます。
俯瞰して文章を読むようにすることで、英語でよくある単語の言い換えも見えてきたり、分からない単語があっても意味を理解して問題が解けるようになるので、問題演習の際に意識してみてください。
設問を先に読む
早く解くという際には課題文を読むより先に設問文を読むということもポイントです。
課題文を読み終わってから設問を見ると、もう一度課題文に戻ってその周りを読み直さないといけないので、時間がかかります。
まずは設問文を読んでキーワードに丸をつける。それから課題文を読み始めて、そのキーワードについて書いてある段落にたどり着いたら、その都度問題を解くという繰り返しにすれば、課題文と設問を何度も行き来する必要もなくなります。
そしてこの方法で解き進めれば、文章を読み終わった時には全体の内容把握問題以外解き終わっているということになります。
キーワードのチェックをすることで文章のおおまかな内容をイメージしてから読み進められるというのもおすすめのポイントです。
ですが、選択肢まで読んでしまうと頭が混乱したり時間もかかるので、設問文だけ読んでキーワードをチェックするということは忘れないでください。
リスニング対策法
共通テストに変わってからリスニングの比率がかなり高くなっています。
1回しか放送されない問題があったり、色々な地方の英語音源が使われていることからもより英語に耳を慣らしておく必要が出てきました。
耳を慣らすためにもまずは毎日英語を聴くということが一番大切です。
共通テストリスニングの過去問や模試のリスニング音源でも構いませんし、個人的なおすすめはTEDの講演です。スマホアプリでTEDと検索すれば出てくるので通学時間中などにぜひ聞き流してみてください。
1回しか放送されないリスニングに関しては特に問題の解き方も重要です。
問題と直接関係のない文章が読まれている時間などにキーワードや数字に印をつけながら解く練習もしておくと良いでしょう。
この時期からの英語力アップに向けて
この時期から英語力をアップするためにできることは間違えた問題の分析と文法演習です。
間違えた問題の分析
ここからは解いた問題をもう一度後で解き直すという時間もなくなってくるので、問題を解いてつぎできれば良いと終わりにするのではなく、どうして間違えたのかその都度分析して確実に覚えていく必要があります。
単語が分からなかった、文法が曖昧だった、テーマの基礎知識がなかったなど色々な原因があるはずです。
どうすれば得点できていたのかを考えて改善してから次の問題を解くという繰り返しができると良いでしょう。
よく間違える部分に関しては入試前にも確認できるようにノートにメモしておくというのもおすすめです。
文法
共通テストが近づいてきたけど、まだ知識に不安があるという人におすすめなのは文法の知識をつけることです。
単語力ももちろん必要ですが、ここから2、3ヶ月で身につく単語の量には限界があります。
文法集で出てきたわからない単語をその都度覚えるというようにすれば単語力も同時に身に着けることができます。
文法書を進めれば単語力も文法の知識もついて、長文読解も文章の構成が見えてくる。というように文法はすごく大事なものです。
私も文法を本格的に勉強するようになって初めて点数が一気にのびたので、みなさんもこの時期から始めればまだ間に合います。
学校で配られている文法書がある人はその1冊を完璧にすれば良いですが、何を使えば良いか分からないという人にはネクステージやヴィンテージがおすすめです。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。