オープンキャンパスに行くべき理由。後悔しない志望校選びのために

受験生にとって、夏休みはただの長期休暇ではありません。

夏期講習や模試、そして進路選択に大きく関わるオープンキャンパス。

今回はこのオープンキャンパスをテーマにお話しします。

大学によって開催日程は少しずつ違いますが、だいたい7月の終わりから8月上旬あたりに集中しています。もうすでに申し込みを始めている大学もありますので、「行ってみようかな」と少しでも思っている人は、できるだけ早めにチェックしておいた方がいいでしょう。

この記事では、「なぜオープンキャンパスに参加することが大切なのか?」という点について、私自身の体験も交えながら5つのポイントをお話しします。

志望校を絞り込む前に、ぜひ一度目を通してみてください。

オープンキャンパスとは

簡単に言うと、オープンキャンパスは「大学の中身を実際に見て・感じて・知る」ための体験イベントです。

学校説明会のようなものかと思っている方もいるかもしれませんが、意外と内容は盛りだくさん。

学部ごとの説明会に始まり、模擬授業や研究室見学、キャンパスツアー、学食体験など、実際の学生生活を垣間見ることができます。

さらに、現役の大学生が案内をしてくれたり、個別に質問に答えてくれたりすることもあり、パンフレットやWebサイトには載っていないリアルな情報が手に入ります。

「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、本当にその通りで、オープンキャンパスは大学選びを考える上でとても重要なヒントを与えてくれます。

オープンキャンパスに参加するべき理由

オープンキャンパスに参加する時間があったら勉強していたいという人もいるのではないでしょうか。

時間が無い中でも3つの大学のオープンキャンパスに参加してよかったと思っているので、ここからはその理由を5つ紹介していきます。

学生の雰囲気を確かめられる

大学選びで意外と見落としがちなのが、「その大学にいる学生の雰囲気が自分に合うかどうか」という視点です。

同じレベルの大学でも、学生のカラーはさまざまあります。

ある大学は明るく活発な学生が多く、別の大学は落ち着いた雰囲気で勉強に打ち込む人が多い。

そんな違いは、資料やインターネットだけではなかなか伝わってきません。

キャンパス内を歩いている学生たちの様子、会話のテンポ、表情。ちょっとした空気感からでも自分に合いそう。少し違うかも。といった感覚が生まれることがあります。

実際、私は高校時代にいくつかの大学を見に行ったのですが、「学生の雰囲気が好き」という理由で志望校を決めた部分もありました。

大学周辺の環境が見える

大学生活は、建物やカリキュラムだけでできているわけではありません。

実際に通うとなれば、その周りの環境も日々の生活に深く関わってきます。

例えば、駅から大学までのアクセス、周辺のスーパーや飲食店の充実度、アパートの家賃相場、治安など。こういった情報は、ネットでは拾いきれないことが多いです。

私は京大のオープンキャンパスに行った際、京都らしい街並みと住宅街を見て感動し、京都で大学生活を送りたいと強く感じたことを覚えています。

自分の生活についても確認できるのが、オープンキャンパスのもう一つの大きなメリットです。

“大学との相性”が見える化される

偏差値やネームバリューだけで大学を決めてしまうと、入学後に「なんか違ったな…」と後悔することもあります。

大学生活は少なくとも4年間続きます。

その間、そこで学び、生活することになるので、自分にとって「居心地が良いかどうか」は実はとても重要な要素です。

例えば、ある大学の自由な雰囲気が心地よく感じられる人もいれば、規律ある環境の方が安心できるという人もいます。

自分にとっての「フィット感」を肌で感じるには、実際に足を運んでみるしかありません。

モチベーションアップに繋がる

オープンキャンパスに行ったことで、「ここに入りたい!」という気持ちが一気に強くなることはよくあります。

校舎の前に立ったとき、「ここで自分が講義を受けている未来」がなんとなく見えてくるかもしれません。

また、同じようにその大学を目指している全国の高校生たちと出会うことで、良い刺激をもらえることも多いです。

そういった気持ちが、毎日の受験勉強を支える原動力になります。

私も京大のオープンキャンパスでキャンパスの空気に触れたとき、「絶対にここに入りたい」と思ったことが、ラストスパートの大きな力になりました。

気分転換になる

受験勉強に集中するのはもちろん大切ですが、ずっと机に向かっているだけでは精神的に参ってしまうこともあります。

そんな中でオープンキャンパスに行くのは、実はすごくいいリフレッシュになります。

ちょっとした旅行気分も味わえますし、「勉強とは違う種類の頑張り」を感じられるので、リセット効果もあります。

「遊びに行ってる場合じゃない」と思うかもしれませんが、行くことで結果的にモチベーションが上がり、勉強にまた向き合えるようになることもあります。

現地でしか得られないことがある

コロナ禍以降、オンラインでのオープンキャンパスも増えてきました。

たしかに便利ですし、交通費もかかりません。

ですが、画面越しでは見えないことがたくさんあるのも事実です。

建物のスケール感、風景、周囲の音、そこに集う人たちの雰囲気。そういった空気感は、実際に行かないと分かりません。

志望校を真剣に考えているなら、一度は現地に足を運んでみる価値はあります。

私が行ってよかったと思う話

私は中学3年で東北大学、高1で京都大学、高2で自治医科大学のオープンキャンパスに行きました。当時は忙しくて「この時間を勉強に使った方がいいのではないか…」と迷ったこともあります。

でも今振り返ると、本当に行って良かったと思います。

実際の雰囲気や在学生の話を聞くことで、それぞれの大学の個性がよく分かりましたし、「自分がそこに通う未来」をリアルに想像できるようになりました。

その結果、自信を持って志望校を選ぶことができたと思っています。

最後に

大学選びは、人生を左右する大きな選択ですよね。

もちろん偏差値や合格実績などの情報も大事ですが、「自分の目で見て、自分の心で感じること」が一番信頼できる判断材料だと、私は思います。

オープンキャンパスは、そういう“感覚の確認”ができる貴重な機会です。

行けるタイミングがあるのであれば、迷わず一度は足を運んでみてください。

次回は、オープンキャンパスに参加する際の具体的な準備や、注意しておきたいポイントについても詳しくまとめる予定です。

ぜひそちらもあわせてご覧ください。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中

受験戦略編

Posted by kyoikujo