総合型選抜・学校推薦型選抜受験者必見!志望理由書作成のポイント

志望理由書。と聞くと、名前の通りその大学を志望する理由が書かれていれば良い。と思うかもしれません。

もちろんそれもそうなのですが、短い文章の中で、その大学を選んだ理由、自分がその大学でしかできないこと、自分の魅力などをアピールする必要があります。

同じ実績や同じ考え方を持っていたとしてもテクニック次第で伝わり方が変わるので、少しのテクニックの差が大きな結果の差に繋がるものです。

今回は総合型選抜や学校推薦型選抜を受験するみなさんに向けた具体的なお話の第一弾として、まずは魅力を最大限アピールする志望理由書の書き方についてお話ししていきます。

志望理由書とは

まず、志望理由書というのは総合型選抜や学校推薦、医学部などを受験する際に提出する書類で、形式や文字数・求められる内容は大学によっても違います。

原稿用紙で400字、800字以内というような制限がある大学もあれば、線だけ引かれている用紙に3000字程度のようにアバウトなところもありました。

個人的には文字数が少なければ少ないほど、伝えたいことを詰め込むというのが難しくなる印象です。

志望理由書だけでなく、これから何をどうしていくかという将来の設計書であったり、今までの取り組みといったようにそれぞれの作成を求められることもあります。

私が受験した京大薬学部の特色入試では、高校在学中に取り組んだこととそこで得たもの、志望学部への入学希望理由、そして大学で何を学びたいかとその先どう生かしたいかという3つで、それぞれ1000字程度のものを提出しました。

受験生時代私立の医学部もいくつか受験して志望理由書を提出したのですが、志望理由書の提出が不要になっている大学もあるようです。

先生に添削をしてもらい、何度も書き直して完成するものなので、遅くとも1ヶ月前には準備を始めると良いでしょう。

総合型選抜や学校推薦、医学部を受験しようと考えている方は大学の募集要項を早めにチェックしてみてください。

1次選考で書類審査を通らないと2次選考以降に進めないような大学もあります。

書類選考がない大学でも志望理由書が面接の質問に繋がることもあるので、受験合格にかなり重要なものです。

志望理由書の書き方

ここからはいよいよ志望理由書の書き方について詳しくお話ししていきます。

志望理由書は作文や小論文と違って、自分の魅力をアピールしてこの大学に必要な人材だと思ってもらうための材料になるので、書き方にもポイントがあります。

まず、実際の文章を書き始める前に、自己分析と大学の分析をする必要があります。

自己分析

高校生活で普段、自分の性格や将来について具体的に考えることはないかもしれません。

自分のことを大学に知ってもらうためにもまずは、自分自身が1番自分のことを知っておくということが大切です。

特に、自分の強みや頑張ってきたこと、興味のあるものに関してはどんどん書き出して後から整理すれば、考えもまとまりやすくなります。

部活、研究活動、子どもの頃の経験など盛り込みたい内容を箇条書きにして優先順位をつけたら、それぞれのポイントで考えたこと、今に繋がっていることを書くというように肉付けしていくと全てが詰まった志望理由書が作成できます。

大学の分析

ですが、自分の伝えたいことをひたすら書くのではなく、この大学に必要だと思ってもらえるような内容にしなくてはいけません。そのために必要なのが大学の分析です。

大学を知るためにはまず、アドミッションポリシーをしっかり読んで、どんな人材が求められているのかということを理解する必要があります。

例えば国際的な人材が求められているのであればこれまでの留学経験や大学中に留学して学びたいこと。研究活動に積極的な人材が求められているのであれば、高校時代の研究活動や学会参加の経験、研究をしたいと思ったきっかけなど。アドミッションポリシーに沿って構成を作ることで自分がこの大学に必要な存在であるということをアピールすることができます。

志望理由書に限らず、面接でも聞かれることなので、出願する学部の研究室やゼミまで詳しく調べておいて、どうしてこの大学のこの学部じゃないといけないのか、というこだわりを伝えられるようになっていると良いでしょう。

文章の作成

ここまでできたら出てきた要素を整った文章の中に組み込んで行きます。

志望理由書を書く際は

・今までやってきたこと、そこから得た考え

・現状の自分と考えていること

・将来やりたいこと

というように3つの段階に分けて書くとよいでしょう。本当はそこまで考えて受験していない。という人でもこの大学を選ぶまでの物語を作ることで、出願に至った理由が見えやすくなります。

そしてこの流れを達成するためには今からこの大学で特にこれをやりたい。というように繋げるとスムーズな流れで志望理由を伝えることができます。

面接に繋がる志望理由書作り

このような流れで志望理由を文章にして提出したら終わりではありません。

この志望理由書が面接にも繋がってきます。

ですが、志望理由書を作成する前に、今回お話ししたような流れで、自己分析・大学分析・物語の作成をしていれば、話の軸となる部分は固まっていることになります。

私も特色入試を受ける前に担任の先生に面接対策をしてもらって、面接で伝えたいことを木のようなイメージにして、ぶれない幹とそこから広がる枝や葉っぱのような話を用意しておけば、どんな質問をされても結論は幹の部分につなげられるということを教わりました。

志望理由書を作成するのと同時に自分の物語の幹を決めておくことで、どんな質問にも自信を持って答えられるようになります。

そして最後に裏話ですが、志望理由書を元に面接をすることがほとんどなので、面接で聞かれたいことは逆に丁寧に書きすぎずに穴を作っておくというのも1つのテクニックです。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。

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Posted by kyoikujo