国公立二次試験で差がつく!数学の記述対策完全ガイド|直前期からでも得点を伸ばす5つのコツ
今回は、国公立大学二次試験において多くの受験生が悩みやすい「数学の記述対策」についてお話しします。
数学は「答えが合っていればOK」というイメージを持たれがちですが、国公立大学の二次試験ではそうとは限りません。考え方や途中過程の書き方次第で、同じ実力でも得点に大きな差が生まれる科目です。
「解けたはずなのに点が伸びない」
「途中まで合っているのに評価されない」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
先週の動画・記事では、英語・国語の記述対策について解説しましたが、数学も同様に“記述ならではの対策”が必要です。今回は、直前期の今からでも意識するだけで得点アップにつながるポイントを中心に解説していきます。
共通テスト数学と二次試験数学の決定的な違い
まず押さえておきたいのが、共通テストと国公立二次試験の数学の違いです。
共通テストはマーク式で、問題文の中に多くの誘導があり、途中の思考過程を答案として示す必要はありません。
一方、国公立大学の二次試験では、問題文は簡潔で、解答に至る思考の流れそのものが評価対象になります。
つまり、
• 答えが合っていても途中の記述が不十分なら減点
• 最終的な答えに到達できなくても、途中過程が評価されて部分点が入る
ということが、実際によく起こります。
数学の記述試験では、「どこまで考えられているか」を答案で示す力が問われているのです。
数学の記述答案で最も大切な考え方
数学の記述答案を書く際に、常に意識してほしいことがあります。
それは、「この答案は採点者が読むものだ」という視点です。
自分が理解できるメモのような式の羅列ではなく、
• 解答の流れが分かる
• どの条件を使っているかが明確
• 何を示そうとしているのかが読み取れる
このような答案を目指す必要があります。
途中式が長くなり、解答用紙のあちこちに書き込んでしまう人もいますが、順序立てて書くことが何より重要です。
数式だけでなく、必要に応じて日本語で補足説明を入れることで、採点者に伝わりやすい答案になります。
また、自分で置いた文字の意味、場合分けの条件、使っている前提は、必ず明示してください。
「分かっているはず」と思い込まず、答案の中にすべて残すことが部分点につながります。
見やすい答案が得点を引き上げる理由
記述答案では、内容だけでなく見やすさも非常に重要です。
• 字を丁寧に書く
• 数式に番号を振る
• グラフや図を適切に描く
• 数列や場合の数では、考えた順に整理して書く
これらを意識するだけでも、採点者の理解度は大きく変わります。
また、最終的な答えがどこか分かるようにする工夫も欠かせません。
アンダーラインを引く、行を変えるなどして、「これが答えです」と一目で分かる形にしておきましょう。
途中過程は丁寧に、答えは簡潔に。
このメリハリが、数学の記述ではとても大切です。
直前期からできる!得点アップのための5つの対策
ここからは、今からでも実践できる具体的な5つの対策を紹介します。
① 小問をヒントとして最大限活用する
記述試験は誘導が少ないとはいえ、大問の中に小問が設定されている場合、それ自体が重要なヒントになっています。
全体が解けなくても、小問の結果を利用して後半を解き進めることができるケースも多くあります。
たとえ(1)の証明が書けなかったとしても、「正しいものとして用いてよい」とされている場合は、その結果を使って(2)以降に進むことが可能です。
手が止まったからといって、そこで答案を空白にしないことが大切です。
② 分からなくても部分点を狙う意識を持つ
受験は、ほんの数点の差で合否が分かれます。
数学は、その数点を積み上げやすい科目です。
完答できなくても、
• 使う公式や定理を書く
• 図やグラフを描く
• 数列や場合の数なら具体例を書き出す
こうした行動だけでも、部分点につながる可能性があります。
「分からない=何も書かない」ではなく、考えた痕跡を残すことを徹底しましょう。
③ 時間配分を意識した演習を行う
二次試験は試験時間が長めですが、油断すると時間切れになりがちです。
普段から、問題ごとに使う時間を意識した演習を行いましょう。
簡単な問題は素早く処理し、難しい問題に時間を残す。
見直しの時間を確保することまで含めて、本番を想定した練習が重要です。
途中式は丁寧に書く必要がありますが、書きすぎは時間ロスになります。
どこを省略できるか、その感覚も演習の中で身につけていきましょう。
④ 解法の引き出しを増やす
二次試験の数学では、解法は一つとは限りません。
途中で行き詰まっても、別の視点や別単元の知識を使うことで解けることもあります。
演習では、自分の解法だけで満足せず、必ず解説や別解まで確認してください。
「この問題はこうも考えられる」という経験の積み重ねが、本番での対応力につながります。
⑤ 計算ミスを徹底的に減らす
最後に、最も重要なポイントです。
記述試験では、共通テストのように選択肢や桁数からミスに気づくことができません。
そのため、
• 計算を分割して確認する
• 途中経過を残す
• 見直しの時間を必ず確保する
といった対策が不可欠です。
特に直前期は、「計算ミスを減らす練習」に重点を置くことで、安定した得点につながります。
おわりに|数学の記述は「戦略」で伸ばせる
数学の記述試験は、単なる計算力や知識量だけで決まるものではありません。
論理的で分かりやすい答案作成、部分点を拾う意識、時間配分、解法の幅、計算精度。
これらを意識することで、同じ実力でも確実に得点は変わります。
今日ご紹介した5つのポイントを、日々の演習の中で意識しながら取り組んでみてください。
直前期からでも、答案の質は必ず改善できます。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中










