国公立2次試験記述対策のポイント~国語編

国公立大学の2次試験国語での解答においては、読解力、論理的思考力、そして文章構成力が特に重要です。今回は効果的な解答を書くためのコツを紹介します。

文章読解

まず、文章を読んだら、その主旨や登場人物の心理、著者の意図などを深く考え、理解を深めます。

速読が必要な文章に関しては全文を丁寧に読みすぎず、全体的な内容を把握することも大切ですが、2次試験に関しては時間に余裕があることも多いので丁寧に読み進めて深く理解すると問題も解きやすくなります。

情報の整理

文章を読みながら文章から重要な情報を抽出し、論理的に整理する練習をします。

キーワードやキーワードが言い換えられている部分、感情が表現されている描写などに線を弾きながら読み進めることで、大事な部分が見えるようになります。

問題の解き方

問題の正確な理解

問題を解く前に聞かれていることは何か正確に理解することが大切です。問題文を数回読み返し、問題の意図と求められている答えのタイプを分析します。

キーワードの抽出

問題文から解答の作成に必要なキーワードや重要なフレーズをピックアップし、それに基づいて答えを構築します。

問題を先に読んでキーワードには線を引きながら読むようにすると解答作成に必要なポイントも探し出しやすくなります。

設問で何を聞かれているか考える

設問の分析とキーワードをもとに設問に対する自分の意見や考えを持ち、それを論理的に展開できるようにします。大体の構造が決まったら実際に解答を作成していきます。

文章の中に答えがある

自分の言葉で感覚的に解答を作成してしまう人もいますが、大学入試に出題されるような問題には必ず課題文中に根拠が隠されています。

解答に関係しそうな部分に線を引いてその組み合わせで解答を作成するようにしましょう。

解答の作成

文字数

「~文字以内で書きなさい」という問題の場合は指定された文字数の8割以上

東大・京大の国語は文字数指定がなく線だけ引かれているような解答欄なので、何文字でも良いと思うかもしれません。ですが、1行の目安は30文字ということは覚えておいてください。

ポイント数に関しては20文字で1つと言われています。

似たような内容を繰り返し書いたり、1つのポイントを膨らませて文字数を稼ぐよりも、複数のポイントを入れておくことで、加点ポイントをおさえることができます。

書き言葉の習得

美しい書き言葉を使い、文章力を磨きます。特に、敬語や文語体の正しい使用に注意しましょう。

要約技術の習得

文字数制限のある文章は書きたいことが書ききれずに難しく感じる人もいます。言い換え表現を含め、長い文章や複雑な内容を簡潔に要約する練習をすると良いでしょう。

長すぎる文や不必要な言葉を避け、ポイントを簡潔かつ明確に表現することが大切です。

分野別解答ポイント

小説に関しては「どのような気持ちか」という心情を聞かれる問題も多いです。そういった問題に関しては気持ちとその気持ちになる理由をセットで書くことで綺麗な解答作成をすることができます。

評論に関しては指示語や筆者の考えに対する理由を聞かれる問題がよく出題されます。指示語の場合はその文章よりも前の部分に書かれていることが多いので、前から探すようにしましょう。主張に対する理由に関しては基本的にその文章よりも後ろに書かれていることが多いです。〜から、〜ためという文章を探すのが1番ですが、見つからない場合は後ろの部分から探してみてください。

それでも解答が見つからない問題は言い換え表現が使われていることが多いです。

棒線部の表現を言い換えている部分に印を付けながら解答になりそうな部分を探すことで綺麗な解答が作成できます。

解答は必ず書く

納得のいく解答が作成できない場合も何かしらの文章を書くということが大切です。加点対象のフレーズが入っていれば部分点がもらえることもあるので、1点でも高得点を目指して、入試問題に取り組みましょう。

添削とフィードバック

解答を書き終えた後、時間をおいてから自分で添削し、改善点を見つけます。

解答を作成してから少し時間をおいて自分が作成した文章を読み直すことで客観的に自分の文章を評価できるようになります。

他者からのフィードバック

可能であれば、教師や友人に答案を読んでもらい、客観的な意見を聞きます。

改善点を明確にします。

国公立大学の2次試験国語では、読解力と論理的思考力を活かして、明確で説得力のある答案を書くことが求められます。これらのコツを意識し、日々の練習で実践を重ねることで、高得点を目指しましょう。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。

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Posted by kyoikujo