共通テスト全科目、これだけ読めば完璧!
10月の初めから約1ヶ月かけてこの時期の共通テスト対策の仕方についてお話ししてきました。
ですが、受験直前のこの時期、各科目こんなに長い記事を見ている時間はない……という人もいるのではないでしょうか?
そんなみなさんに向けて今回はこの記事さえ見れば、共通テスト対策の際に何を意識すれば良いか分かるようにコンパクトにまとめてみました。
共通テスト対策の参考書からはじまり、前回までの動画で1日目の社会、国語、英語、2日目の化学、物理、数学の順にお話しています。
この時期の共通テスト対策のポイントは
・過去問よりも対策問題集を使う
・時間と点数の数字を意識する
・解き方のコツをつかむ
・間違いを分析する
という4つのことです。1つずつ詳しくお話ししていきます。
過去問よりも対策問題集
センター試験から共通テストに変わって数年しか経っていない今は共通テストの過去問がかなり貴重です。
まだ4年分しか過去問がないので、本試験と追試験どちらも解いたとしても8回分しか演習することができません。
私は国語と英語の過去問に関しては大問ごとに分けて演習していることもありましたが、数学と理科は時間を計って一気に解いてしまうことを考えると、その量の過去問は1週間もあれば終わってしまいます。今から共通テストの過去問を使った演習を始めてしまうと、共通テスト直前にやることがなくなって困ってしまいます。
共通テストの日から逆算すると実際の共通テストの過去問を使うのは早くても12月下旬、1月に入ってからでも良いくらいです。
私は先輩に「センター試験に集中するのはクリスマスから」と言われていたので、センター試験の過去問はちょうどクリスマスの日から解き始めていました。
もう1つ、過去問ではなく共通テスト対策問題集を使う理由として、本番よりも難しい問題に基準を合わせるということがあります。
実際の試験と同じレベルの演習をしていると、少し形式が変わったり、難しい問題に出会ったりした時に焦ってしまうこともありますが、最初から本番レベルよりも少し難しい問題が解けるように演習していれば、それより簡単な問題は余裕を持って解き切ることができます。
今は過去問より少し難しい問題集を使って基準を高くする時期です。
少し難しい問題に触れるという意味で、共通テストやセンター試験の追試験の過去問を使ってみるのも良いでしょう。
レベルは変わらないと言われていますが、実際解いてみると追試験の方が少し難しく感じました。
本番とできるだけ近い問題を使うという意味で本試験の問題をひたすら解く人もいますが、余裕がある人には追試験の過去問も3〜5年分解くことをおすすめしています。
特に国語は課題文よりも選択肢が難しく感じたので、選択肢を使って解いていた私には練習になりました。
時間と点数を意識
今までは長い時間をかけてでも納得するまで考えるという勉強の仕方をしていた人もいるかも知れませんが、ここからの時期は制限時間の中で正確に問題を解くために、時間を意識した演習をすることも大切です。
予想問題集や過去問を解く時は必ず時間を計り、追い込まれた状況でも焦らず解き切れるように練習しておくと、試験本番も時間に対する焦りが少なくなるはずです。
私は実際の試験時間より10分くらい短く設定して見直しまで終わるようにするという練習をしていました。
点数という数字に関しては、合格に必要な目標合計点が何点で、その目標点を超えるためには各科目何点必要なのかというように細かく決めていくべき時期です。
細かい目標点数が決まっていると、目標達成のためにはこのミスは絶対にしてはいけない、苦手単元でも最低限ここまでは解けないといけないというように自分がやるべきことがはっきり見えてきます。
解き方のコツをつかむ
解き方のコツについては科目によっても違うので、詳しいお話は各科目の共通テスト攻略法の中でお話ししています。今回は簡単にお話しすると、
まず、国語と英語に関しては設問文から逆算したり、キーワードをおさえながら読んだりすることで解くスピードも上がり、パズルのように問題が解けるようになります。
もともと、国語と英語は時間が足りずに焦ることも多かったのですが、高校3年生の夏あたりからコツをつかみ始め、安定して目標点数を超えられるようになり、最終的には時間も余るくらいになりました。
続いて、理系科目に関しては記述式の2次試験より、マーク式の共通テストの方が誘導が多くなっています。
誘導があると自分のやり方で解くことができないという理由で、マーク式の試験が苦手という人もいますが、色々な解法パターンが頭に入っていれば、誘導がヒントになり、多少難しい問題でも解くためのヒントとして活用できるようになります。
問題演習の際にも自分の慣れている解き方だけでなく、別解も理解するようにすると、誘導を上手く使えるようになります。
このように各科目の解き方のコツをつかむことで、どんな問題でも自信をもって解けるようになるので、この秋の間にはコツを意識しながら解けるようになると良いでしょう。
間違いを分析する
今はまだ間違いがあっても許される最後の時期かもしれませんが、ミスをどのように捉えるかによって合否が変わってくる可能性があります。間違えた時にできることとできないことを分けるだけでなく、何が苦手でどのように間違え、どうすれば改善できるかという部分まで考えなければ点数は上がりません。
今までは曖昧な知識も多かったので、まずは知識をつけなくては始まらなかったかもしれませんが、今はもう見たことのない問題も減ってきているはずです。
間違いの原因を細かく分析し、次に間違えることは許されないくらいの気持ちで演習する必要があります。
苦手単元だから解けなかったのであれば、今すぐにその単元の苦手は克服しないといけませんし、問題文を読み飛ばしていたり、数学、理科なら計算ミスで失点している可能性もあります。
間違いの原因を分析することで問題の解き方や見直しの仕方も変えることができるので、ここからの時期は問題数をこなすだけでなく、答え合わせと間違いの分析、その克服にその都度時間をかけることも大切です。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。