大学受験合格のために。集団面接・グループディスカッションのポイント
総合型選抜や医学部入試で行われることが多い集団面接やグループディスカッション。コロナ禍で実施する大学も減っているようですが、練習する機会のないこの面接に苦戦する人も多い印象です。
今回は集団形式の面接を攻略するポイントについてお話しします。
個人面接との違い
個人面接と集団面接には大きな違いがあります。
個人面接は自分1人に対して質問をされるので、比較的深い話を聞かれることが多いです。それに比べて集団面接は個人的なことはあまり聞かれなかったり、典型的な質問が多いということもあります。
集団面接のポイント
集団面接は2人以上の受験生に何人かの先生が質問をしていく形式です。同じ質問に対して指名された人から答えていく形式なので、自分が話している時間だけでなく他の受験生の話を聞いている時間も長くなります。
他の人の話を聞く
質問がされた後だと自分の回答を考えるのに必死になってしまうかもしれませんが、他の受験生の話を聞いているかということも見られています。
他の受験生が話している時に相槌を打つなどしてしっかり聞いているということを表現しましょう。他の受験生の回答に対する意見を求められることも想定して聞いておくと良いでしょう。
周りに影響されない
他の受験生が話に詰まったり、面接官から厳しい意見をされると緊張してしまい、力を発揮できなくなってしまう人もいます。集団面接ではありますが、評価されるのはグループではなく個人なので、焦らず自分の練習の成果を見せられるようにしましょう。
自分しかできない話を
個人面接と比較するとどうしても他人の回答と相対評価されてしまう部分もあります。将来の夢、志望理由のように周りと似たような回答になりそうなテーマに関しても、自分しか話せないようなテーマを1つずつ準備しておくと安心です。
例えば、子供の頃の経験や高校時代に頑張った経験など、他の人と違う部分があれば面接官の印象にも残ります。
グループディスカッションのポイント
グループディスカッションは集団面接とも違う形式の試験です。一人一人に対して質問をされるのではなく、何か1つのテーマに関して数人で話し合う様子を見られます。
役割分担
進行役・タイムキーパーなどディスカッションをする上で必要な役割があります。この役割を決めてから話し合いを始めてくださいというように指定されることもありますが、指定がなくとも進行役は決めてからスタートすると良いでしょう。
入試本番となるとみんな気合が入っているので、進行役を務めれば入試に有利になると思っている人も多いです。ですがそんなこともありません。誰かが名乗り出た時に譲るという行動もグループの中では大切です。
根拠のある話
ディスカッションをする際は発言のたびに根拠があるかどうかも見られています。
論理的な会話ができるように練習しておくことも大切です。
結論は重要ではない
1つのテーマについて賛成か反対か。という話し合いの場合、最終的にどちらかに決まったからといって勝ち負けや受験の合否が決まるわけではありません。
私が受験した際も10人中8人が賛成、1人が反対というような場面だったので話し合いを進めやすいように反対の立場に立って話を進めました。このように建設的な話し合いを進められるような状況を作ることができるかも見られているはずです。
協調性が見られる試験
どれだけ目立つかということよりもどれだけ協調性があるかということを見られています。
先ほどもお話ししたようにグループディスカッションは進行役の取り合いになりがちです。ですが、個人的には最後に意見をまとめる役割というのが1番大切だと考えています。全員の意見を聞いて客観的に判断するというのは全員の意見をしっかり聞いて理解していないとできません。
集団面接特化の練習をする
集団面接に関しては練習の機会も少ないので、学校や予備校に練習をお願いしてみると良いでしょう。
私も高校では受験がすでに終わっている同級生にお願いして面接練習に付き合ってもらいました。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。