これだけ見れば完璧!共通テスト完全攻略5つのポイント〜「全部の記事は見られない」人のための要約版
受験生のみなさん、追い込みの時期になりましたね。11月のはじめから、各科目の共通テスト攻略法を細かくお話ししてきましたが、この時期は「共通テストの社会も見たいし、国語も英語も理科も数学も見たいのに、時間が足りない…!」という状況になりやすいと思います。
そこで今回は「各科目の共通テスト攻略法シリーズ」をぜんぶ見なくても、最低限ここだけおさえておけば合格点に近づける、というポイントを5つにしぼってお話しします。
この記事は、受験を目前に控え「共通テストの点数をあとちょっと伸ばしたい」「でも時間はあまりない」「何からやるかだけ教えてほしい」という人向けです。保護者の方が読んでもお子さんの勉強の様子がイメージしやすい内容になっています。
では、さっそく本題に入ります。
過去問よりも「対策問題集」で基準を上げる
まず一番伝えたいのはここです。
共通テストは、センター試験に比べてまだ歴史が浅く、実際に使える過去問は5年分ほどしかありません。追試験まで入れても10回分。12月前半までの段階でどんどん解いてしまうと、いちばん本番に近づいた12月末〜1月に「もうやる過去問がない」という状態になりがちです。
だからこの時期は、「本番とそっくり」な問題ではなく、「本番よりちょっとむずかしい」「いろんなパターンを見せてくれる」共通テスト対策問題集をメインに使ってください。
理由は2つあります。
1つ目は、12月下旬〜1月に本物の過去問をとっておきたいからです。共通テストは1〜2週間前に解くと、本番での時間感覚やマークの順番、問題量への耐久がとても本番に近い形で身につきます。ここで「初見の本番レベル」を解けるようにしておきたいので、今はまだ使いません。
2つ目は、少しむずかしい問題に慣れておくと本番が楽になるからです。
追試験の過去問を解いたことがある人は分かると思いますが、文章の長さや選択肢のいやらしさがほんの少しだけ上がります。ここに慣れておくと、本試験の問題を見たときに「お、今日はやさしい」と思えるんです。国語の選択肢なんかは特にそうでした。私も高3の冬は「追試験3〜5年分+問題集」でわざと基準を高くしていました。
なので今は、
• 市販の共通テスト予想問題集
• 予備校が出している対策問題
• センター・共通テストの追試験
あたりをくるくる回す時期。
「本番ぽいもの」ではなく「本番をちょっと超えるもの」で練習しておくと、12月末に本物をやったときに伸び方が違います。
時間と点数を“数字で”管理する
共通テストで伸びない人の多くは、「わりと解けるけど時間が足りない」「ときどき高得点が出るけど安定しない」というタイプです。これは気合いとか才能の話ではなくて、数字を管理していないだけのことがほとんどです。
ここからの練習では、
• 解くときは必ず時間を計る
• できれば本番より5〜10分短めに設定する
• 見直しまで含めて時間内に終わらせる
この3つを徹底しましょう。
私自身は英語・国語は本番より10分短くしていました。なぜかというと、本番は緊張して少し読むスピードが落ちるからです。練習で余裕を作っておけば、本番でちょうどよくなる、という発想です。
そして時間だけでなく点数も細かく数字にしてください。
「合計8割とれたらいいな〜」で止めると、本番で1教科ミスったときに全体が崩れます。そうではなくて、
• 合計で何点必要か(例:630/800)
• そのために何をとっておくか(例:英語R 85点、英語L 90点、国語 160点前後、数IA 70点、数IIB 65点、化学 80点、など)
• 苦手科目でも“最低保障ライン”を決める(例:数IIBは65点割らない)
というように、科目ごとの目標点を決めてしまうんです。
すると勉強するときに「今日は英語の長文を1セットやれば目標まで1点近づける」「国語はまだ古文が低いから、ここを140→155に上げれば合計が安定する」ように、やることが見えてきます。
模試の判定だけを見て落ち込むのではなく、「じゃあ何点足りないのか」「どの科目を何回演習すればちょうど届くのか」を数字で言語化してください。これができる人から安定してきます。
科目ごとの「解き方のコツ」を先に覚える
3つ目は、実は伸びる人と伸びない人の差がもっとも出るところです。
共通テストは「読んでから解く」よりも「解き方が決まっていて、そのために読む」試験です。ここを逆にしてしまうと、時間が足りない・選択肢で迷う・最後までたどりつけない、というよくあるパターンになります。
ざっくり言うとこんな感じです。
• 国語・英語:設問から逆算する/キーワードで線を引く/問題の“型”を意識して読む
• 数学:典型問題の解法パターンを覚えておき、誘導を“ヒント”として読む
• 理科:マーク式ならではの処理の速さを身につけ、途中計算を迷わないようにしておく
とくに国語と英語は「読む力」よりも「解く順番」のほうが先にあると楽です。
たとえば英語のリーディングなら、設問で聞かれているところを先に見て、本文で該当箇所を探す読み方に変えるとスピードが一気に上がります。国語の現代文も、先に設問を見ておくと「この段落は何のためにあるか」が分かりやすくなります。
理系科目に関しては、「共通テストは誘導があるからやりにくい」という声を毎年聞きますが、これは別解をいくつか頭に入れておくと一気に解決します。
ふだん自分がやっている方法だけで解こうとすると、誘導が自分のやり方と違って見えてしまって「え、何これ」と止まってしまうんですね。でも「このタイプはこの解法もある」「ベクトルなら図を書けばいける」「化学ならこの公式で一発」みたいに何通りか知っておくと、誘導がむしろ「こっちで解いてね」というガイドに見えてきます。
ここは本当に科目ごとに話したいことが多いので、詳しくは各科目版を見てもらえたらベストです。ただ、このまとめ記事を読んでいる人は、「国語と英語は設問→本文の順番に変える」「数学と理科は誘導を怖がらずに、別解をストックする」だけでも、今週からの演習がかなり楽になるはずです。
間違いを分析して、その場でつぶす
4つ目は、受験直前だからこそやってほしいことです。
ここまで来ると、もう「たくさん解けばそのうち点が上がる」という時期ではありません。むしろ「同じミスを2回したらそこで伸びが止まる」と思ってください。
問題を解いたあとの復習で見るべきなのは、
• 知識が足りなかったのか
• 読み飛ばしたのか
• ミスをしたのか(計算・マーク・時間配分)
この3つのどれだったか、です。
「できなかった/できた」だけで〇×をつけるのではなくて、なぜ間違えたかを書き残すようにしてください。ノート1ページでいいです。
「地理:資料問題でグラフ読み間違え」「英語:設問読み飛ばし」「数IIB:最後の設問まで時間がなかった」「化学:単位をつけ忘れた」「国語:選択肢の消去が甘い」
こうやって具体的に書くと、次に演習するときに「今日はこのミスをしない練習をしよう」と目的がはっきりします。
特にこの時期は、「やり直しに時間をかけるのがもったいない」と思ってしまいがちです。ですが、やり直しに時間をかけられるのは12月が最後です。1月に入ると、本番の出願や持ち物の準備や、大学ごとの対策が入ってきて、ミスの分析に1時間も2時間もかけていられなくなります。だからこそ今、1問を丁寧に解き直すクセをつけておいてください。
本番日から逆算して「12〜1月にやること」を残しておく
ここまでで本質的な4つはお話ししましたが、もう1つ、受験生にものすごく多い失敗を防ぐために入れておきたいのがこれです。
共通テストの過去問をすべて今やってしまう/予想問題を12月で燃やし尽くす/時間を計る練習を早くにやりすぎる
こういう人は、1月に「もう新しいものがない」「ここから上げる方法がない」という状態になってしまいます。
そうならないように、
• 本試験の過去問は12月下旬〜1月にまわす
• 予想問題も1〜2回分は1月用にとっておく
• 実際の試験時間ぴったりで解く練習は1月にもやる
というふうに、“最後の伸びしろ用の課題”を意識的に残しておきましょう。
そして、この「残しておく計画」を立てるときに、志望校との関係も考えておくとさらに良いです。共通テストの点数で出願校が変わる人は多いですよね。だったら、
• 共通テストの前に相談する日
• 共通テスト後に相談する日
をあらかじめ入れておくと、点数が出たときに「どうしよう」とならずに済みます。
才華學舎では今年も、共通テスト前と共通テスト後での志望校決定相談をスタートします。共通テスト前の相談では「これくらいの点が取れたらA大学・B大学を第一志望にできる」というライン決めを一緒にして、共通テスト後の相談では「実際にこの点数だったので、出願はこっちでいきましょう」と細かく決めていく流れです。
勉強と同じで「決める日を先に決めておく」と迷いがなくなります。点数が出てから1週間ダラダラ悩むと、それだけで私立入試の勉強時間が削られてしまいますからね。
まとめ
今回お話しした5つは、どれも「時間がなくてもできる」「今の勉強にそのまま足せる」ものばかりです。
1. 今は過去問を崩さず、対策問題集で基準を上げる
2. 時間と点数を数字で管理して、合格ラインから逆算する
3. 国語・英語は設問から、数学・理科は誘導をヒントにする“解き方のコツ”を覚える
4. 間違いを分析して、その場でつぶす
5. 12末〜1月にやることを残し、志望校決定のタイミングも先に決めておく
この5つを意識しておけば、個別の科目記事を全部見られなくても「何をやればいいか分からない」という状態にはなりません。逆に言うと、この5つがないまま問題だけ解き続けると、12月以降「やっているのに点が動かない」壁にぶつかりやすくなります。
ここからが本番の伸びどきです。やることをしぼって、確実に点数を上げていきましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中










