定期テスト・模試までの中期計画の立て方
次の定期テスト・模試まであと何日か。
それまでにやるべきことはどれくらいあるのか。
みなさんは把握できていますか?
これまでに、計画を立てることの重要性や計画の立て方、計画の中でも入試本番までの長期計画の立て方についてお話ししてきました。
受験までの長期計画を立てたら次は、そこから逆算して定期テストや模試という節目までに何をできるようになっているべきかということを決めていきます。
そしてテストや模試に向けた計画を1つずつクリアしていくことで、知識と経験が積み上がり、合格に少しずつ近づきます。
大前提として、私は計画を立てるのが苦手だったので、紙に書き出して日付を決めてという計画の立て方はしていません。
皆さんがイメージする計画の立て方とは少し違うかもしれませんが、この計画を立てるようになってから一気に成績が伸びたので、参考にしていただければと思います。
それでは今回は定期テストや模試までの中期計画の立て方として、ゴールを設定する、日程を書き出す、テキストを積み上げる、予備日を設ける、計画の練習に使うという5つのポイントについてお話ししていきます。
ゴールを設定
まず、計画を立てる上で最初にするべきことは、ゴールを設定することです。
中期計画のゴールは定期テストや模試です。
学校の定期テストは必須ですが、模試は予備校ごとにいくつか実施しているので、その中から選んでいく必要があります。
私は、高校1. 2年生までは模試の数も多くないので、駿台・河合の模試に関してはほぼ全て受験していましたが、高校3年生になると模試の数も増えるので、全ての模試を受験するのは難しくなってきます。
志望校の名前がついた冠模試がある人はそれを優先的に受験して、それ以外にもレベルや日程、記述なのかマークなのかを考えて受験する模試を決めると良いでしょう。
私は夏秋4回の京大模試と駿台と河合の記述模試、マーク模試は毎回受験するようにしていました。
日程を書き出す
受験するテストと模試が決まったら、受験という大きなゴールに対する中期計画の小さなゴールが決まります。
ゴールの把握ができたらその日程を書き出しましょう。
学校ではその学年のはじめに年間予定表が配られるはずです。
模試や定期テストの日程がわかったら、何月末とイメージするだけでなく、すぐ、手帳やカレンダーに書き込むようにしましょう。
頭の中で覚えておくだけではもうすぐテストがある。くらいのふんわりしたイメージになってしまいますが、見える化とまではいかなくとも、目で見て確認できるように書き出すことでゴールとそこまでの期間が意識しやすくなります。
模試に関しても日程が発表されたもの、申し込みをしたものについてはその都度、手帳に書き込むようにしてください。
テキストを積み上げる
ここまででゴールが決まったので、ここからゴールまでの中期計画を立てていきます。
一般的な計画の立て方としては、定期テストや模試など、小さなゴールを決め、そこまでにやらなくてはいけないことをノートに書き出すというイメージがあるのではないでしょうか。
私は丁寧に計画を立ててその通りに実践するのが苦手だったので、さらに簡単でイメージしやすいように、文字にしない計画の立て方をしていました。
文字にせず計画を立てるとはどのようなことかと言うと、テスト範囲のテキストを机に積み上げるという方法です。
私は勉強をする際、机の端や、自習室の個別ブースの棚の上に、今回のテスト勉強に使うテキストを積み上げていました。
机が狭くなるのが嫌な人は、本棚の中でもここからここまでは今回のテストで使う参考書というように分けておくだけで、やるべき事の量がイメージしやすくなります。
1冊のテキストに集中するうちに、科目バランスが悪くなってしまったり、進捗が見えなくなってしまったりすることもあります。
テキスト全体の量を見えるようにすると、ゴールをイメージしながら勉強を進めることができるはずです。
細かいことですが、テキストの中でも、テスト範囲のページに付箋を貼って目印をつけておくと、範囲が書いたプリントを出して、毎回確認をする必要もなくなるのでおすすめです。
予備日を設ける
計画の立て方の概要についてお話しした以前の動画の中でも、計画を継続するためには余裕を持つことが大切であるとお伝えしました。
中でも特に中期計画では予備日を設けることが大切です。
まだ計画の立て方の概要動画をご覧になっていない方は、概要欄にリンクを貼っておきますので、後ほどご覧ください。
定期テスト前は計画通りに進めているつもりでも意外と進まなかったり、もっと演習したい部分が残ったりしてしまうということもあります。
定期テストや模試の直前まで問題集を解く予定を詰め込まず、少なくとも前日は予備日として何にでも使える日にしておくと良いでしょう。
そして、前日はやり残したことを全部する日として空けておくことで、気持ち的にも余裕を持って演習を進めることができます。
予定通りに演習ができていれば教科書や資料集をさらっと読んだり、全体的な知識確認に時間を使うことができるので、この1日はかなり貴重です。
私も予備日を作ったことでテスト前に焦ることも少なくなりました。
計画の練習に使う
入試まではまだ期間もあるので、はっきりしたイメージができず、先の計画が立てられないという人もいるのではないでしょうか?
現時点では、長期計画で決めた参考書を完璧にするためにどれだけの勉強量が必要で、何日かかるかもイメージするのが難しいはずです。
定期テストや模試当日を小さな入試だと思って計画を立てるようにすることで、自分がどれくらいの量をこなせるのか、何回くらい演習すれば完璧になるかといった感覚がわかるようになります。
そして、自分に合った計画がわかるようになれば、テスト前に時間が足りないということもなくなり、厳しく立てすぎて終わらない計画も減っていきます。
私も最初は手探り状態でしたが、2、3回中期計画を立ててテストを受け、毎回同じことを繰り返し積み重ねることで、全体の知識を網羅することができるようになり、テストでも高得点が取れるようになりました。
特にテスト直前は、時間のない中で科目をバランスよく勉強しなければならないので、計画が一番重要です。
高校1. 2年生のみなさんも、今日お話した中期計画やテスト直前の勉強法を今から試して、自分に合ったやり方を探しておくと、高校3年生の受験直前期にも自信を持って勉強ができるようになります。
高校3年生のみなさんは、ぜひ早めに試してみてください。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中