【保存版】共通テスト前に志望校をどう決める?5つの視点で徹底解説

国公立大学の出願まで残り4ヶ月を切り、いよいよ「志望校を最終的に決める時期」がやってきました。共通テストが終わるとすぐに出願が始まるため、ここで迷ってしまうと慌ただしい中で決断を迫られることになります。

そこで今回は、大学受験を目前に控えた高校3年生に向けて「志望校を最終決定するために欠かせない5つのポイント」を紹介します。これを押さえておくことで、自分にとって納得感のある決断ができ、勉強のモチベーションも維持しやすくなります。

こだわりを決める

志望校決定の第一歩は、「自分が何にこだわるのか」をはっきりさせることです。

これまで「○○大学の△△学部に行きたい」と思ってきた理由を、改めて掘り下げてみましょう。

・将来の夢に直結する資格が取れるから。

・大学の雰囲気に憧れているから。

・自宅から通いやすく、生活のイメージがしやすいから。

こうした「こだわり」は人によって全く異なります。そして、このこだわりに優先順位をつけておくことが大切です。

例えば、「医師になりたいから医学部は絶対に譲れない」という人もいれば、「どうしても京大に入りたいから、学部を変えてでも挑戦したい」という人もいます。

さらに、「現役で進学するか」「浪人してでも第一志望に挑むか」という価値観も重要です。現役合格を重視するかどうかは、家庭の考え方や経済状況によっても大きく変わります。

私自身はもともと京大の医学部志望でしたが、「京大に行く」という大学へのこだわりを最優先にし、特色入試と前期は薬学部を選びました。一方で私立はすべて医学部を受験しました。こうした「基準」があると、志望校を絞る際に迷いが少なくなります。

候補を2〜3個に絞る

こだわりを整理したら、志望校を2~3校に絞りましょう。

1校だけに絞るのは理想的ですが、現実的にはリスクも伴います。逆に候補が多すぎると勉強の軸がぶれてしまいます。そのため、2~3校に絞るのがちょうど良いのです。

学部にこだわる場合は、同じ学部を設置している複数の大学を候補に。大学へのこだわりが強い場合は、同じ大学の中で複数学部を視野に入れておくと安心です。

例えば、理系なら「京大薬学部」「阪大薬学部」「東北大薬学部」といった形。

文系なら「東大文科Ⅱ類」「一橋大商学部」「早稲田政経学部」といった形で、レベル感をそろえて候補を並べてみると良いでしょう。

また、この時期にやるべきことは「願書の取り寄せ」。特に国公立は出願直前に焦らないよう、今のうちに手元に集めておきましょう。

まだ諦める必要はない

模試の結果が思うように出ず、判定がDやEばかりという人もいるかもしれません。しかし、この時期に志望校を下げるのは早すぎます。

なぜなら、まだ伸びる時間が十分にあるからです。共通テストまでの残り数ヶ月でも、基礎を徹底して固めれば点数は大きく伸びます。そして共通テスト後の1ヶ月は、二次試験対策に専念できる貴重な期間です。このラストスパートで一気に逆転するケースは珍しくありません。

「安全圏に出願して合格を確実にしたい」という気持ちも理解できますが、その決断は共通テスト後でも間に合います。今は第一志望を目指す気持ちを強く持ち、最後まで高い目標で勉強する方が効率的です。

私自身も模試でA判定を取れたことは少なく、不安を抱えながら勉強していましたが、最後の伸びで合格をつかむことができました。諦めるのはまだ早い。今の努力が未来につながると信じて続けましょう。

後期・私立入試受験校を先に決める

前期試験の出願校は共通テスト後に最終決定しても良いですが、後期入試と私立大学は早めに決めておく必要があります。

理由はシンプルで、共通テスト後は前期入試対策で頭がいっぱいになるからです。出願戦略を一から考えていては時間を浪費してしまいます。

私立大学は「受けすぎ」に注意。確かに合格可能性を広げられますが、数を増やすほど勉強が分散してしまいます。入試練習も兼ねて3校程度に絞るのがバランスの良い戦略です。

後期入試に関しては、共通テストの比率が高いため、自己採点後に即決できるように「点数ごとの出願基準」を決めておくことをおすすめします。

例えば、

・90%以上ならA大学

・85%以上ならB大学

・それ以下ならC大学

というようにシナリオを作っておけば、迷わず出願できます。私は実際にこの方法を取り、センター試験の自己採点結果を見た時点で秋田大学医学部に即決しました。

最後は「納得感」で決める

最終的に大事なのは「自分が納得できるかどうか」です。

偏差値や合格判定だけでなく、「ここで学びたい」という直感も大切にしてください。オープンキャンパスで見た大学の雰囲気、先輩の話、研究内容、立地やキャンパスの環境…。それらを思い出して「この大学なら頑張れる」と思える場所を選ぶことが、受験本番で大きな力になります。

志望校決定は数字だけでは語れない、自分自身の物語です。納得して選んだ大学であれば、たとえ結果がどうであれ後悔は少なく、次のステップへつながります。

まとめ

志望校の最終決定に向けて意識すべき5つのポイントは次の通りです。

・自分のこだわりを明確にする

・志望校の候補を2~3校に絞る

・まだ諦めない気持ちを持つ

・後期入試・私立大学は早めに決めておく

・最後は納得感で決める

この5つを押さえておけば、残り数ヶ月を自信を持って過ごし、受験本番を迎えられるはずです。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中

受験戦略編

Posted by kyoikujo