大学受験を控えた高校3年生がこの夏強化するべき!各科目の重要テーマまとめ
この夏休みはとにかく全科目の全単元を強化しようとしている人もいるのではないでしょうか?
今回はその中でも重点的に強化してほしい重要テーマについてお話しします。
国語
この時期の国語は古典を重点的に強化することが大切です。
古文・漢文はどちらも覚えるべきことは決まっており、対策の成果が出やすい単元なので、国語に苦手意識がある方でも高得点を目指せます。
夏に古典の知識を固めることで、夏休み明けからの模試も自信を持って挑むことができるようになります。
古文
古文は、基礎的な単語と文法の理解が重要です。特に助動詞や敬語表現をしっかりと覚えることで、主語に迷わなくなり、文章が読みやすくなります。
基本的な古文単語帳を使って暗記を進めましょう。個人的におすすめなのはマドンナ古文単語です。
また、余裕のある方は古文常識をおさえておくことで、時代の背景が分かるようになります。
和歌の読解は苦手とする人も多いので、和歌の意味や表現技法を理解し、訳す練習をすると良いでしょう。
漢文
漢文は、句法の習得が鍵となります。
重要な知識の量は多くなく、重要な知識を覚えるだけで満点を目指せます。
返読文字、再読文字、句形などの重要な句法を覚え、試験前に見直せるようなまとめノートを作成しておくと良いでしょう。
また、漢文の読解力を高めるために、基本的な漢文の読み方を身につけ、実際に問題を解いて練習することが必要です。
数学
文系の方は共通テストに向けた各単元の知識強化、理系の方は数Ⅲを中心に記述力を高める必要があるため、細かい条件や加点ポイントまでおさえるようにしましょう。
数学I・Aでは、二次関数と確率が重要テーマです。二次関数は最大・最小問題、軌跡と領域の問題を重点的に練習し、場合分けも漏れがないように練習すると良いでしょう。
確率の問題は、組み合わせや場合の数、確率の知識と計算が必要になるので、様々な問題に対応できる力をつけます。
数学II・Bでは、微分・積分、数列が重要テーマです。微分・積分では、微分の基本公式、積分の計算、面積や体積の問題を重点的に練習します。これにより、応用問題にも対応できるようになります。
数列では、等差数列や等比数列、漸化式の問題を理解し、解けるようにします。基本的な公式を覚え、問題に応用できるようにしましょう。
数学IIIでは、複素数平面と極限が重要テーマです。複素数平面は複素数の基本的な性質や計算をマスターし、図形問題に応用できるようにします。極限では、数列や関数の極限、連続性の問題を理解し、解けるようにします。
英語
夏にやるべき英語は、英文法とリスニングです。
英文法では、時制、態、関係詞、仮定法など基本的な英文法事項を確実に理解し、問題集を繰り返し解くと良いでしょう。
文法の基本をしっかりと押さえることで、文法問題だけでなく、長文読解や英作文にも役立ちます。
英文法問題集を解き進める中で分からなかった単語はその都度覚えるようにすると単語力もつきます。
リスニングは共通テストでも配点の高い分野なので、リスニング音源や英語のスピーチを聞いて耳を英語に慣らすことが大切です。
英語の長文に慣れることで長文読解に必要な速読力と精読力を養うことができます。
頻度を決め、英語の長文に触れるようにしましょう。
理科
物理
物理では、力学と電磁気学が重要テーマです。
力学では、運動方程式、エネルギー保存則、運動量保存則を理解し、様々な問題を解けるようにします。基本的な原理を理解し、応用問題にも対応できる力を養いましょう。
電磁気学は後半に習う分野ですが、かなり重要度の高い単元です。
そして、コツをつかんでしまえば同じパターンで解ける問題なので、この夏のうちに電場、磁場、電磁誘導の基本原理を理解し、問題に応用できるようにしましょう。
化学
化学は、化学反応の計算と有機化学が重要テーマです。
化学反応の計算では、モル計算、化学反応式の計算を確実に理解し、問題を解けるようにします。基本的な計算方法をマスターし、様々な問題に対応できるようにしましょう。
有機化学では、基本的な有機化合物の構造、性質、反応を理解し、問題を解きます。
代表的な有機化合物の反応機構を覚え、問題に応用できるように練習しましょう。
有機化学はコツをつかめばパズル感覚で解けるようになります。
問題文の中で与えられたキーワードから全ての可能性を書き出し、そこから構造を決定できるようにしていくことが大切です。
生物
生物では、遺伝と進化、生態学が重要テーマです。遺伝と進化では、遺伝の基本原理、遺伝子の働き、進化のメカニズムを理解し、問題を解けるようにします。
生態学では、生態系の構造、エネルギーの流れ、物質循環を理解し、問題に対応します。基本的な生態学の知識を覚え、実際の問題に適用できるように練習しましょう。
この夏は知識を単語として覚えるだけでなく、理解しながら暗記を進めることで、より応用的な知識として定着します。
社会
日本史
日本史では、江戸時代と明治維新・近代化が重要テーマです。
江戸時代では、政治、経済、文化の重要事項を整理し、関連問題を解きます。各時代の特徴を理解し、問題に応用できるようにしましょう。
明治維新と近代化では、明治維新の経緯、近代化の過程を理解することが大切です。
重要な出来事や人物を覚えることも必要ですが、単語として知識を覚えるだけでなく流れを理解しながら暗記を進められると良いでしょう。
世界史
世界史では、近代ヨーロッパ史と東洋史が重要テーマです。
近代ヨーロッパ史では、フランス革命、産業革命、二度の世界大戦と各時代の特徴を理解し、関連問題を解きます。
東洋史では、中国の歴史(明・清時代)、インドの歴史を理解し、問題を解けるようにします。
日本史と同様に単語として知識を覚えるだけでなく流れを理解しながら暗記を進められると良いでしょう。
また、世界史は時代の流れと同時に国同士の横のつながりや流れの理解も重要です。
地理
地理では、地理的分野と地域分野が重要テーマです。
地理的分野では、地形、気候、産業の特徴を理解し、統計データや地図を用いた問題を解けるようにします。統計データの把握は時間がかかるものなので、隙間時間に統計データ資料を繰り返し読み込むと良いでしょう。
地域分野では、各地域の特徴、人口問題、環境問題を理解する必要があります。
知識を利用して問題を解くだけでなく、問題文中の資料を読み取り、答えを導く練習もできると得点に繋がります。
夏休みは受験生にとって貴重な時間です。
この期間を有効活用するために、各科目の重要テーマにしっかりと取り組みましょう。
計画的に勉強を進め、基礎力を固めることで、受験本番に向けて自信を持つことができます。また、適度な休息を取り入れ、リフレッシュすることも忘れずに。充実した夏休みを過ごし、志望校合格を目指して頑張ってください!
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️