高校3年生必見!定期テストの活用法
進級からあっという間に3ヶ月近くが経ち、もうすぐ7月が始まります。
5月、6月に新学年初めての定期テストがありましたが、いかがだったでしょうか。
テスト対策を後回しにして、直前に焦るようなサイクルからは卒業できましたか?
3学期制の高校は期末テストも近づいてきています。
定期テストは受験に直接関係ないと思っている人もいるかもしれませんが、使い方次第では受験に向けて活かせる部分が沢山あります。
ということで今回は定期テストを最大限活用する方法をメインに、定期テスト対策の仕方についてもお話ししていきます。
勉強の節目
まず、定期テストというのは勉強の節目としての役割があります。
大学入試という大きいゴールだけを意識して勉強していると目標が遠すぎてだらけてしまったり、どうしてもペースがつかみにくいということもあるのではないでしょうか?
定期テストという身近なゴールを定めることで、ゴールまでの期間とそれまでにできるようになるべきことが分かるので、勉強もしやすくなります。
定期テストが得意な人、模試が得意な人がそれぞれいる印象がありますが、この2つは出題範囲も問題形式も違うのでどちらかが得意だから良いということはありません。
勉強の節目を設けることでその期間までの努力の仕方や勉強の仕方が合っていたかの確認もできます。
どれくらい勉強すれば目標点数が取れるのか、どのような勉強の仕方をすれば効率よく知識がつくのか、毎回勉強法を考えてテストの点数で結果を見るということを繰り返すと自分にあった勉強法が見つかります。
これまでに自分に合う勉強法を見つけられている方はその勉強法を実践し、高得点を取れるルーティンを完璧に身につけてください。
計画の立て方シリーズでお話ししたように、定期テストまでの中期計画を立てながら勉強を進めると完璧な知識の定着が可能になります。
テストごとに単元を完璧に
ここからの時期はテストが終わってから改めてその単元の基礎固めをする時間はありません。
定期テストは本番ではないから高得点が取れなくても問題ないと気を抜くのではなく、テストまでの間に習った単元の知識は確実に完璧にするという気持ちで勉強に取り組むようにしましょう。
定期テストで出題される問題は基礎的なものが多く、教科書・基礎問題集レベルができていれば解ける問題が多くなっています。
高校によって問題の難易度も違いますが、難関大学を目指す人は、定期テストで満点を目指した勉強をして9割程度得点できるのが理想です。
苦手の把握
問題集を使って演習していた時は分かっていたはずなのに、いざテストを受けてみると解けなかった…という経験はありませんか?
しっかり理解できている単元はどの問題を解いても全くわからないということはありませんが、少しでも曖昧な部分があると、説明を聞いたり解説を読むと納得できるのに、自力で最後まで解こうとすると急にどうしたら良いかわからなくなってしまうということがあります。
定期テストの結果を見ると、同じ単元の中でもどういった問題が苦手なのかということがはっきりと分かります。
テスト直後に差がつく
問題集は解き終わっていても定期テストで解けなかった問題や完璧にできていなかった部分に関しては、テストが終わってすぐにもう一度演習するという習慣をつけると、苦手を残さずに次のテストに臨むことができます。
苦手をすぐに克服するというのは当たり前のように聞こえますが、テスト後の苦手の発見と克服というのは意外と疎かになりがちです。
テスト後にやるべきことがわからなくて勉強時間が取れないという人は、前回のテストの復習と苦手克服は今しかできないと思って、徹底的に取り組んでみてください。その分、これが出来れば周りと差をつけることができます。
定期テストは基本的な問題が出題されるということもあって、勉強時間は取れなかったけど平均点以上は取れた。などと満足してしまいがちですが、定期テストで解けなかった部分というのは確実に苦手として積み重なってしまいます。
毎回の定期テストでは少なく見える苦手も受験前になると取り返しのつかない量になってしまうので、コツコツ苦手を潰すことを意識することが必要です。
テストと受験勉強の両立
高校3年生の5月にやるべきことの記事でもお話ししましたが、受験勉強と定期テスト対策の両立もポイントになります。
テスト勉強に集中しすぎるあまり、受験勉強が滞り、高校最後の定期テストが終わってからやっと受験勉強を本格化できたということがないようにしてください。
昨年度までに比べてテスト勉強にかける時間を短くして、受験勉強の確認テスト感覚で受けられるようにすると良いでしょう。
試験前日・当日の過ごし方
試験前日や当日の勉強の仕方は得点に直結する要素で、この2日間の過ごし方によって点数も変わってきます。
ですが、テスト前の勉強法を詳しく教えてくれる授業はないので、自力で方法を探すしかありません。
定期テスト2週間前からひたすら問題集を解いていれば良い点数が取れると思いますか?
確かに、定期テストのような狭い範囲に絞った勉強であれば、問題集を直前まで解き進め、全てが完璧になっていれば目標点数は取れるかもしれません。
一方、入試本番は覚えるべき知識も莫大な量で、定期テストと同じ勉強法では乗り切れません。
ひたすら知識を詰め込んだらなんとかなったと満足するのではなく、勉強効率や1番点数が取れる方法を考え、入試に向けた練習台として定期テストを使ってみると良いでしょう。
具体的なお話をすると、試験直前の対策は出題範囲全体の総復習が重要です。
全体の総復習と言っても、試験直前に教科書を読むべきなのか、苦手な問題だけを解くべきなのか、知識がまとまったものを見るべきなのかは人それぞれです。
その中で自分に合った直前の勉強法を探す練習台となるのが定期テストです。
私の場合は英語と国語は教科書の長文を覚えるぐらい読んで、試験中は本文を読まないで良いようにしたり、英語の構文も文章ごと覚えて応用できるようにしていました。
数学と理科系科目に関しては公式を見直して、問題集と解答を見比べながら使う式だけを考えたり、社会科目は問題集で間違えた問題だけを見直すようにしていました。
これも高校1年生からの定期テストで色々な方法を試して自分に1番合っていると思ったやり方なので、みなさんも定期テストを使って自分にはどの勉強法が合うのか見つけるようにしてください。
今まで、定期テストは点数と順位がはっきり出る嫌なものだと思っていたかもしれません。
ですが、小さな目標として定期テストを入試に見立てて、試験範囲の演習とテストで点数を取るための直前の勉強、そして苦手の発見と克服のための機会として使うことで、定期テストが貴重な機会であることに気がつくはずです。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。