国公立大学2次試験合格のための最強対策!
共通テストが終わるとやるべき事がたくさんあるということについては前回までの記事でもお話ししてきました。
その中でも特に国公立の前期入試対策はこの期間継続してやるべきことです。
ということで今回は共通テストが終わってから2次試験まで、約1ヶ月の間にやるべき2次試験対策についてお話ししていきます。
この時期の2次試験対策の仕方はどの科目にも共通しており、赤本を使って過去問演習をした後、自己採点をしながら解説をしっかり読み込み、苦手な分野や間違えた問題に関しては復習しやすいようにまとめておくことが必要です。
ここからはそれぞれのポイントについて詳しくお話ししていきます。
過去問演習
共通テストが終わってから2次試験までは過去問演習をひたすら繰り返すことが大切です。
11月と12月の上旬までは2次試験対策をメインにしていた人も、共通テストまでの1ヶ月は共通テスト対策がメインになっていたのではないでしょうか?
ここから二次試験まで、たっぷり時間がある訳ではないので、過去問演習をする際にもポイントをおさえ、効率の良い対策をしていく必要があります。
科目バランス
この時期は特に科目バランス良く過去問演習をすることが大切。
ですが、2次試験の問題は試験時間も長く、私立入試もあったり他にもやることの多い時期ということもあったりして、毎日全科目の過去問を解き続けようと思っても難しいこともあるのではないでしょうか?
科目のバランス良く演習するためには、全ての問題を1日で解き切ろうと思わず、各科目の問題を大問ごとに区切り、大問の数を決めて毎日少しずつ解くというような演習の進め方がおすすめです。
とは言っても時間配分の練習は欠かせません。
時間を計って解き、時間配分の練習をすることも大切なポイントですが、長い試験では3時間程度かかるので、この時期にまとまった時間を確保して演習することはなかなか難しいはずです。
時間配分の練習としては、科目の試験時間から見直しの時間を残して大問1つにかけられる時間を計算し、その時間を目標にして演習をするとよいでしょう。
記述に慣れる
過去問演習を進めながら、どのような問題がどのような形式ででることが多いのか分析も同時にすすめると、効率の良い対策が可能になります。
同じ科目でも大学によって出題の形式が異なることもあります。
例えば物理に関しては、1つの現象・実験について各小問に分けながら考察、記述していくような問題もあれば、京大は穴埋め形式の問題でした。
独特な問題形式の大学を受験する人はその大学の問題を解きながら形式になれていくしかありません。
また、共通テストとは形式に大きく違いのある記述試験は頭の使い方や知識の組み合わせ方が異なる科目もあります。
記述試験の形式に慣れるためには、考える時間を確保するということも大切です。
共通テストに向けて今まで以上に知識を固めたので、すらすら解ける問題も増えているはずですが、記述試験には誘導がありません。
共通テストでは自力で解答にたどり着けなくても、誘導があれば解き切れるという問題もあったかもしれません。
誘導に頼って解ききるということに慣れてしまっていると、記述で点数を取れないということもあります。
特に数学は共通テスト形式の問題に慣れてしまうと、短い課題文からヒントを得て、一から記述するような記述試験が難しく感じてしまう人もいます。
この感覚を取り戻すためにも、記述問題を毎日繰り返すことが大切です。
そして、問題を解く際には簡単に諦めず、時間をかけてじっくり考える練習をすることで、さまざまな解法を当てはめながら答えにたどり着くことができるようになります。
解答解説を読み込む
過去問を解いた後に採点をする際には、答えが合っているかどうかの確認をするだけでなく、解説と見比べて記述の流れが同じになっているかどうか、特に部分点に関わる部分で抜け落ちている記述がないかというところまで確認することが大切です。
2次試験は1問1問の記述量が多い大学も多く、解答まで辿り着けていなかったとしても部分点で加点されていくということもあります。
加点されなかった1点、減点された1点が大学受験では命取りになる場合もあります。数点の差、1点も差がなく合格できなかったという人も見てきました。
1点でも高い点数を目指すために、どの記述が加点対象になるのか、逆にどこが記述できていないと減点対象になるのか最後にもう一度押さえておくことで点数の差に繋がります。
加点法が採用されている大学では、例えば英作文で無理に難しい文法を使って間違えるよりも、簡単な文章でミスがないほうが高得点を取れると言われています。このポイントを理解できているかどうかでも点数が変わってきます。
そして、記述問題は点数の幅も広く、解答にたどり着くまでの解法も1つとは限りません。
今までは正解したら満足して読んでいなかった別解も今後は読んでみることで、思いつく解法を増やしておくことも大切です。
解答解説にはその問題を解くための必要知識が書いてあることもあるので、解説を読み込むだけでも新たな発見もあります。共通テストが終わって基礎知識はほぼ完璧に定着している今だからこそ、その知識同士をどのように繋げたら解答に辿り着けるのかという部分を重点的に対策すると、最後の1ヶ月で点数がグッと伸びます。
苦手をまとめておく
これから2次試験までの間に解く問題は正解しても間違えても、後で復習したりもう一度解いたりする時間はないかもしれません。
過去問をただ解いて答え合わせをするだけでなく、過去問を解いて解説を読みながらも、今回間違えた理由はどこなのか、どこまでは分かっていて何が分からずにつまずいたのか、しっかり分析することが大切です。
数学ならつまずいたポイントが公式かもしれませんし、条件分けが足りていなかったのかもしれません。
英語なら関係代名詞が読み解けなかったからなのか、分からない単語を推測できなかったからなのかというように間違えた理由を探して言葉にしてみてください。
そして、覚えていなかった知識、間違えた理由、自分が間違えやすいポイントは1冊のノートの中に科目ごとに分けてまとめておくことが大切です。文字にして書き出すことで、試験当日、どこかに躓いてしまったとしても、自分の苦手を思いだして解答を前に進めることができます。
国公立2次試験の直前や他の入試の前にも苦手をまとめたこのノートを見返して最後の復習をすると良いでしょう。
このように共通テストから2次試験の間は過去問を解いて終わりではなく、1問1問かなりの時間をかけていくことになります。
時間を計って解いてみて今の実力を見るという時期は既に終わっていて、今は知識も解法も記述も全てを完璧にしていく時期です。
問題量をこなすこと以上に1問1問の質を大切に解き進めていくとよいでしょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。