受験0学期スタート!高校2年生の1月やるべきこと
高校2年生の皆さん、あっという間に受験0学期がスタートしてしまいましたね。
受験生本番は高校3年生の4月に始まるわけではありません。
共通テストまでちょうど1年のこの時期から受験が本格的に始まります。ここから3月まで受験0学期と呼ばれる時期が続きますが、特にスタートである今月は大事な時期です。
ということで今回は高校2年生の1月にやっておいてほしいこととして、共通テストを解いてみる、ゴールを知る、新しいことを始める、参考書を探す、受験前の緊張感を知るという5つのことについてお話ししていきます。
共通テストを解いてみる
まず、共通テストを解いてみるということについてですが、共通テストの日には高校1、2年生が受験できるような共通テスト同日模試を実施している予備校もあるので、もうすでに解いたという人もいるのではないでしょうか?
1年前のこの時期に今の自分の実力を知るためにも、少なくとも国数英だけは共通テストの実際の問題を時間を計って解いてみると良いでしょう。この時期ではまだまだ目標点数が取れる人は少ないかもしれませんが、国数英に関しては共通テストを解くために必要な知識はほとんど習っています。
塾講師時代に担当していた生徒の中にも国数英に関しては入試本番と同じくらい高得点を取れている人もいました。
理科・社会科目は習っていない部分も多く、解けない問題も多いかもしれませんが、問題量や難易度を把握するためにも目を通してみるとよいでしょう。
私も本番と同じぐらいの点数だったのは数学ぐらいで、国語・英語もまだ100点ちょっとしか取れていないような状態だったので、ここからまだまだ点数はあがります。
この時期に1度解いておくと点数を比較しながら伸びている実感もわきますし、どうすれば点数を伸ばせるのか戦略的に勉強することができるようになります。
私の場合は国語と英語は難易度以上に時間が全然足りていなかった印象で、どうすれば文章を読むスピードが上がるのか、問題を解くスピードが上がるのか試行錯誤しながら演習をすすめることができました。
ですが、過去問は解きすぎないように注意してください。過去問の数には限りがあり、入試直前に力試しができなくなってしまうこともあるので、この時期は今年の分だけと決めて解くのがおすすめです。
ゴールを知る
1年後に自分がどの位置にいるべきかというゴールを知っておくことも大切です。
現時点では自力で解けない問題も多く、1年後に共通テストで目標点を取れる気がしない…全ての単元を網羅できる気がしない…という人もいるのではないでしょうか?
誰もがそう思っている時期がありますし、私もそう思っていました。
「まだ解けない問題がありそうだから全ての対策が終わってから過去問を解きたい」と思ったり、今の実力が数字にはっきり現れるのが怖かったりして過去問を解きたくない人も多いかもしれません。
目標点数や今取れる点数を知っておくことで、そのギャップを埋めるためには何をしなくてはいけない、と受験に向けた計画を立てることもできます。
私もセンター試験の同日模試を受けてみて目標との差に不安になったことを覚えていますが、1年間でやるべきことの多さや自分のできているものを知ることができました。
何か新しいことを始める
高校2年生の12月にやるべきことについての記事でもお話ししましたが、節目であるこの時期はなにか新しいことを始める良いきっかけです。
毎日の勉強時間でも良いですし、毎日少しずつ進めることでも、とにかくやるべきだと思っているけど始められていなかったことを後回しにせずに今日から始めてみましょう。
周りの受験生が高校3年生になるタイミング、部活を引退したタイミングではじめるようなことを3ヶ月、5ヶ月前の今始めることができていればそれは大きな差に繋がります。
共通テストの問題を解き、目標との差を知った上で、今からやるべきこと1つでも今月中に始めてみてください。
参考書を探す
入試までに使う各科目の参考書は既に決めていますか?
目の前にある課題をその都度こなし、難易度の高い参考書は必要になってから買い揃えれば良いと思っている方もいるかもしれません。
参考書を決めることで入試までにやるべきことの分量が把握しやすくなります。
その結果、基礎的な参考書だけ何冊もこなしたり、段階を飛ばして演習を進めてしまうことも無くなります。
実際に参考書を決める際には先輩の話を聞いたり、書店に行って参考書を開いてみて、自分に合うと思った参考書を選ぶと良いでしょう。
この時期は入試が終わった先輩が参考書を後輩に配ったり、学校でも先輩が使っていた参考書を再配布したりすることもあります。
どのような参考書が使われているのかだけでも見て、入試まで軸となる参考書のリサーチを始めてみてください。
受験前の緊張感を知る
先輩たちが受験勉強をしている姿を学校や予備校などで間近に見られるのはこの時期が最後です。共通テスト前後や国公立入試直前は学校でも塾でも先輩たちが集まる自習室には緊張感が漂っています。
同級生の中だけで勉強しているとどうしても受験が近づいてきている実感がわかず、目の前のテストや模試の対策が終わると満足してしまうという人もいるかもしれません。
受験の緊張感を1年前に実際の会場で経験することはできないので、先輩の姿を見て学び、気合を入れ直すことが大切です。
私は地方公立高校だったこともあり、比較的緩い雰囲気でのスタートだったように思いますが、この時期に先輩方の姿に刺激を受け、同じような緊張感で勉強するようになったことで、最後の1年間でかなり追い込んで点数を伸ばすこともできました。周りより一足先に受験直前の雰囲気を知り、受験に向けて勉強できれば、大きな差がつきます。
受験0学期のスタート、高校3年生のスタート、受験直前期と周りの緊張感とやる気が切り替わるタイミングが何度かありますが、緊張感が増せば増すほど集中力も上がり、一日にできる勉強量や身につけられる知識の量も増えていきます。
今月から受験0学期、ここから1年間でどれだけ伸ばせるかが勝負です。
一緒に頑張っていきましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。