意外と知らない!?京都大学薬学部、大学生活の実態大公開!
「大学生=自由時間がたっぷり」という定説、京大薬学部ではきれいに裏切られます。90分授業が週25コマ、深夜はラーニングコモンズで過去問とにらめっこ。
「大学生活って、どんな感じなんだろう?」そんな疑問を抱いている受験生のみなさん。
オープンキャンパスではなかなか見えない“リアルな大学生活”が気になるのではないでしょうか。
大学のパンフレットやオープンキャンパスでは良い部分しか見えないことも多く、私自身も入学して初めて「大学ってこういう感じなんだ!」と驚きました。
京大薬学部には〈薬科学科〉と〈薬学科〉の二つがあり、前者は4年制研究職志向、後者は6年制で臨床を含む資格志向。
私は4年制の薬科学科に在籍していましたが、両者とも1回生から4回生まではほぼ同じカリキュラムで基礎を固めます。
この動画では薬科学科寄りの視点で四年間を案内しますが、薬学科志望の方にも必ず役立ちます。
薬学部については別の記事で解説しています。
幅広く学ぶ1回生
京大では「1年生」とは言わず、「1回生」と呼びます。
薬学部に限らず、1回生の間は全学部共通の「一般教養科目」が中心。語学、数学、社会系の人文科目まで、薬学に直接関係ない分野も含めて幅広く学びます。
履修する授業は自分で選ぶため、好きな分野にチャレンジできる一方で、単位要件に合うように計画的に選ぶ必要があります。
授業数が非常に多く、履修登録はかなり悩まされますが、京大では先輩が履修相談に乗ってくれるサークルの新歓などもあり、履修冊子も配られるため安心です。友達と授業を合わせないと、語学や必修以外ではなかなか顔を合わせられないこともあるので、私は仲のいい友人と同じ授業を選んでいました。
授業の組み方によっては、毎週金土日の3連休を作ることも可能ですし、午前中だけ授業にして午後を完全に自由時間にする日も作れます。京大の広大なキャンパスを自転車で移動しながら、さまざまな建物で授業を受けていた1回生の頃は、まさに“想像していた大学生活”そのものでした。
単位は60点以上で取得できるのですが、人気の授業は抽選になることも。薬学部の専門科目はまだ少なく、他学部の人とも関わることが多かったです。課題やテストも心配でしたが、全体的に高校よりも時間に余裕があり、薬学部にしては唯一の“自由な時期”だったかもしれません。
専門分野を学ぶ2回生
2回生になると、ほとんどの授業が薬学関連に切り替わり、化学・生物系の専門科目が一気に増えます。1回生のときに受けていた語学や一般教養はほぼ終了。薬学の知識を深める本格的な授業が始まります。
京大薬学部は定員が約80名と小規模なため、開講される専門授業は基本的に一択で、その時間にある授業を全員が受けるスタイルです。中には高校生物を網羅するような授業もあり、テスト対策はかなり大変。テスト期間は毎日のようにテストがあり、1週間で10科目以上の試験があることも。
午前中に授業が詰まっていることが多く、まるで高校のような生活リズムになりますが、午後は自由時間も多く、自習、サークル、アルバイトなどに時間を充てることができました。
とはいえ、専門知識の暗記量は膨大で、試験前は受験期並みに勉強していたのを覚えています。
友達と役割分担して過去問の解答を作成・共有したり、薬学部のラーニングコモンズに泊まり込みで勉強したり、大学受験以上に“仲間の力”が大切になる時期でした。
実習の3回生
薬学部の学生生活で最大の山場とも言えるのが3回生前期です。当時の時間割では午前中は2回生同様に詰まった専門授業、午後は毎日実験実習というハードな日々が月〜金まで続いていました。
1コマ90分の授業が週25コマというフルスケジュールで、自由時間はほとんどありません。
実験では、有機合成や動物実験など、薬学の多様な分野を体験できます。知識がついてくると、薬の作用機序や副作用など、日常生活での“身体の仕組み”が見えるようになり、自己管理能力も自然と養われていきました。
この時期は研究室選びにも関わってくるので、成績や単位取得も重要になります。3回生後期からは午後の実習のみというスケジュールになることもあり、私はこのタイミングでアルバイトも本格的に再開しました。
部活やサークルでは幹部世代にあたるため、本来なら多忙な時期なのですが、薬学部の授業と実習でスケジュールがパンパンの中、両立するのはかなり大変でした。
研究の4回生
3回生までの成績と取得単位数によって、4回生から配属される研究室が決まります。京大薬学部では、希望する研究室を成績順に選ぶ形式で、人気の研究室に入るにはしっかりと準備が必要です。
研究室の決め方は成績順の学部もあれば、抽選、じゃんけんなんてところも。
研究室によっては“ブラック”とも言われる忙しさのところもあれば、逆に時間を持て余すような場所もあるので、先輩に直接話を聞くことが何よりも重要です。
私が所属していた薬科学科では、ほぼ全員が大学院進学を目指し、4回生から修士2回生まで研究を継続します。卒論の代わりに、学会発表などで成果を出すスタイルの研究室もあり、私も学部生のうちから学会に参加する貴重な経験ができました。
文系の学生は就活が終わると時間にゆとりが出てくるようですが、理系、特に薬学部ではこのタイミングから研究中心の“社会人のような生活”が始まり、後半ほど忙しさが増していきます。
まとめ:大学生は自由、だけど薬学部は忙しい
「大学生は暇」というイメージ、薬学部ではまったく当てはまりません。毎年、「去年までは楽だった」と思いながら過ごした記憶があります。それでも薬学という学問は、人の命や健康に直結する尊い分野であり、知れば知るほど、社会と自分自身の健康に深く関わる大切な学びであることを実感できます。
大学のカリキュラムは同じ学部でも大学ごとに異なるため、シラバスだけで判断せず、実際に通っている先輩の話を聞くことがとても大事です。
人のためになることは、いつか自分にも返ってきます。そんな薬学の世界に興味を持った方は、ぜひ京都大学薬学部を目指してみてください。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中