高校2年生の12月、やるべきこと5選
みなさん、受験0学期という言葉を知っていますか?
受験0学期は高校3年生になる直前、高校2年生の1〜3月の時期を指しています。
1つ上の先輩が入試直前という時期ということは、高校2年生のみなさんも来月には共通テストまでちょうど1年。本格的な受験生活がスタートします。
私が高校生時代にも高校2年生の1月に受験生本番が始まると言われていて、何回か受験モードに切り替わるタイミングの1回目が高校2年生の1月でした。
そして、この12月は受験0学期に向けた準備の時期です。
今から1月までにどれだけ準備ができているかで受験0学期のスタートに大きな差がつきます。
今回は高校2年生の12月にやるべき事として、
得意不得意を知る
1年の計画を立てる
受験0学期から始めることを決める
1日のルーティンを決める
受験の雰囲気を知る
という5つのポイントについてお話ししていきます。
得意不得意を知る
新しいことを始めるためにもまずは今の自分の現状を把握することが大切です。
受験が近づいてきている実感があって焦りはあるけど、何から始めたら良いのか分からなくて何もできていないという人もいるのではないでしょうか?
何ができていて何ができていないのかということがわからないと、何から始めたら良いかわからなくなってしまうのも当たり前です。
1つの科目の中でもどこまではできていて、これから頑張る分野はどこなのか、しっかり分けて把握しておくと、今やるべきことというのも見えてきます。
ここから受験まではやっと一通り授業が終わったと思ったらあっという間に過去問演習の時期が始まります。受験直前に時間をとって苦手をじっくり克服するということは難しいので、時間のある今できることから始めておくと安心です。
私は高校2年生から化学基礎の授業が始まる学校で、かなり進度が遅いということもあってまずは化学が1番の課題で、苦手なものは英文法、現代文でした。
語学系に関してはどれだけ早く演習を始めてもコツさえ掴んでしまえば忘れるということもないので、全部不安という人は国語と英語、そして今までもこれからもどんどん進み続けて分量の多い数学から固めていくのがおすすめです。
1年の計画を立てる
現状の把握ができたら次はここから1年間の計画を立てていきます。
どこの大学をいつ受けるか、いつまでに何をできるようになっていたいかというのを今の段階で細かく決めるのは難しいかもしれません。
今年の冬から受験直前の冬までどのような流れで合格という目標を達成するか。
1年間の流れとステップを大まかでも良いので決めておくと志望校合格が現実的に見えてきます。早い人では来年のこの時期にはもう受験が終わっていますし、ちょうど今月、総合型選抜を受験している人もいます。
私も12月17日に京大の特色入試があったので、12月中には入試がスタートしていました。
どの時期に最初の入試があるのか、冠模試などの大事な模試はいつでそこまでにどれくらいできるようになっていたいのか、各ポイントでの目標があるだけでも毎日の勉強の質が変わってくるはずです。
共通テストが最初の入試なのか、その前に総合型選抜を受験するかでも準備に使える期間がかなり違いますし、
入試の出願のために取らなくてはいけない資格がある人は、1年間の計画を決めずに後回しにしているとあっという間に入試が近づいてきてしまいます。
評定平均が必要な人は特に定期テストの時期も含めて1年間が1枚で見えるようなカレンダーに書き込んでおくのがおすすめです。
受験0学期から始めることを決める
大まかな計画が決まったら、次はまず最初に始めなくてはいけないことを決めていきます。
今までできていなかったこと、継続したいと思っていたことを先延ばしにせず、今年の1月から何か1つは始めて、続けてみてください。
節目の日があってもそこからやることを考えているとなんだかんだ先延ばしになって新しいことを始められないということはありませんか?受験0学期が始まってから、やることを考え始めるのではなく、受験0学期初日から始めることを今のうちから1つでも決めておくということも大切です。
例えば起きる時間、勉強を始める時間、1日の勉強時間など今までできていなかったけどやらなきゃいけないと思っていたことを受験0学期からスタートするというのがすごく良いきっかけになります。
私はまだ部活も続けていたので、22時寝4時起き生活の継続と朝勉強2時間を毎日続けることを目標にしていました。
1日のルーティンを決め、勉強の習慣をつける
勉強の習慣をつけておくことはどの学年でも大切ですが、特に最後の1年間というのは効率も良く、長い勉強時間を確保することも重要なポイントです。入試本番は朝早いことも多いので、できるだけ朝から集中できるように朝型の生活時間にすることや、勉強をする時間やタイミングと内容を決めておくことで、ダラダラ休憩をしてしまうこともなく勉強に取り組むことができます。
学校の前に自習室で1時間勉強する、寝る直前に30分暗記事項を読み直すなど、毎日の習慣をこの時期に作っておくと勉強の習慣が身につきます。
受験の雰囲気を知る
この冬、学校の自習室や予備校の自習室に行くと先輩たちが最後の追い込みで勉強している姿を見られるはずです。
どのような緊張感でどれだけ勉強しているのかを知るチャンスは今しかありません。1年後には自分もこれだけできていないといけないというイメージを持って受験準備をできるようになります。私は高校2年生のこの時期に初めて駿台の冬期講習を受講したので、みんなこんな雰囲気で毎日勉強していたんだと圧倒されたことを覚えています。
冬期講習の時期に自習室を使って勉強の習慣をつけるということももちろん大切ですが、それ以上に先輩たちの追い込まれた雰囲気の中で勉強するだけで自然と受験モードに切り替えることができました。
今の自分の位置を把握するためにまずは得意不得意を知る。そして、受験合格という目標を達成するまでにどのようなステップが必要かを考えながら計画を立てる。
その中でも今すぐ始められるようなことをいくつか決めて、受験0学期をスタートのきっかけにする。
これができれば周りの受験生と一気に差をつけることができます。そのためにも今月が大事な1ヶ月になるということを意識して過ごしてみましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。