高校3年生5月にやるべき5つのこと
明日から5月ですね。本格的な受験生活が始まって1ヶ月が経ちました。
みなさん、勉強の調子はいかがでしょうか?
高校3年生の5月といえば、ゴールデンウィーク、定期テスト、そして部活の引退など、イベントが盛りだくさん。
去年までと同じように「テスト前はテスト勉強!」とだけ考えていると、受験生としての大事な時間を無駄にしてしまうかもしれません。
ということで今回は、高校3年生の5月にやるべき5つのことをご紹介します。
ゴールデンウィークで長時間勉強の練習をしよう
5月のはじめには待望のゴールデンウィークがありますよね。
連休中は学校の授業がなく、自分のペースで勉強を進められる貴重なチャンスです。
これまでは課題を終わらせたら満足して、遊びに出かけていた人も、今年は少し意識を変えてみましょう。
しっかりと計画を立て、長時間の勉強に挑戦してみてください。
受験勉強は「長時間集中し続ける体力」が必要です。
今回の連休は夏休みの事前練習にもなるので、夏休みに一日8〜10時間勉強したいのなら、今のうちから少しずつ練習しておく必要があります。
例えば、
・午前・午後・夜に分けて3時間ずつ勉強
・「45分×4コマ」など集中タイムを区切る
・1日の終わりに振り返りと計画修正
など、夏に向けた生活リズムの練習をしてみましょう。
定期テストと受験勉強の両立
高校2年生までは定期テストが中心の勉強スタイルだった人も多いはず。
ですが、高校3年生になると、受験合格に向けた勉強を進めなければならないので、受験勉強と定期テストの“両立”が求められます。
定期テストは科目数も、覚えることも多いので、対策に時間をかけようと思えばいくらでもかけることができてしまいます。
ですが、高校3年生というのは入試本番に向けた受験勉強や入試を受験するための準備にも時間がかかります。
たとえば、定期テスト前に2週間集中して勉強するとします。
それをあと5回繰り返すと、受験本番までの8ヶ月のうち約2ヶ月半は定期テスト対策だけに使うことになります。
そうなると、受験のためにすべき復習や、過去問を解くための時間を十分に確保できません。
定期テスト対策と入試準備を両立するには、定期テストに向けた勉強時間を、あえて削っていく必要があります。
もちろん内申点や推薦を意識する人にとって、定期テストは大切。
でも、「受験に使える勉強」と「定期テストのためだけの暗記」に差があることを理解して、“受験に役立つテスト対策”に切り替えていきましょう。
たとえば、
・テスト範囲の単元を復習しながら受験レベルの問題にも挑戦
・受験の対策を中心に立てて、それ以外の空いた時間にバランスよく定期テスト勉強を組み込む
・定期テストは授業の確認テストぐらいの感覚で受ける
といった工夫が効果的です。
志望校の決定と出願を意識した準備
5月は、志望校を本格的に絞り込む時期です。
まだ早いと思うかもしれませんが、総合型選抜(旧AO)や推薦入試を考えている人はもうすぐ出願準備が始まります。
その中でも特に注意したいのが、出願基準です。
評定平均は高1〜高3前半の成績が基準になります。
4.0以上、4.3以上などの基準があるかと思いますが、大学によって基準も違いますので、受験したい大学の出願基準はいくつなのか、いつまでのテスト成績が基準に含まれるのかを必ず確認しておきましょう。
高校1年生から高校3年生までの定期テストの点数を基準に評定を決める学校も多いので、「高3で頑張って挽回しよう!」と思っても、実はすでに勝負は始まっています。
現時点での評定平均とどの科目を伸ばせば目標に届くのかを把握して、科目によって頑張り度合いを変えることも必要です。
また、出願基準や免除要件に英検やTOEFLなど、外部試験の点数が含まれている大学もあります。
私は外部試験としてIELTsの点数が必要で、11月の出願にむけて9月の初めにIELTsを受験したので、とても焦ったことを覚えています。
受験勉強が本格的になると対策時間が取りづらくなるので、遅くとも高校3年生の夏までにスコアをそろえておくのが理想的です。
模試を積極的に受けて、復習を徹底しよう
高校3年生になると模試の数が一気に増えます。
「定期テスト前だから」と模試を避けていた人も、今年からは模試優先のスケジュールを意識しましょう。
模試は成績表をもらって終わり……ではもったいないです。
模試は、自分の苦手や成長ポイントを知る絶好の機会です。
模試後にやるべきことは、
・できなかった問題を解き直す
・どの単元が弱かったのかを把握する
・次の勉強内容に反映させる
こと。
判定に一喜一憂するのではなく、「これから何をすればいいか」を教えてくれる資料として活用しましょう。
部活をやりきる。そして切り替える
5月といえば、高校最後の大会が近づく時期でもありますね。
まずは、悔いの残らないように全力で部活に打ち込んでください。
そして、引退のタイミングは受験モードに切り替える絶好のチャンスです。
私自身も、5月末に6年間続けた部活を引退して、次の日から勉強にシフトしました。
体力と集中力を部活で鍛えたおかげで、そこから一気に成績を上げることができました。
「部活があるから勉強できない」と悩んでいる人もいるかもしれませんが、部活が終わればそのぶん勉強時間が増えます。
“やりきる”ことで、次のステージに進む覚悟も生まれるはずです。
まとめ
今回は高校3年生の5月にやるべき5つのことをご紹介しました。
・ゴールデンウィークで長時間勉強の練習
・定期テストと受験勉強の両立
・志望校の決定と出願準備
・模試の積極的な活用
・部活をやりきり、受験モードに切り替え
5月は「受験生」としての気持ちの切り替えや、学習習慣の見直しをするのにぴったりの月です。
1日1日を大切にして、夏に向けてさらに加速していきましょう!
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中