元計画嫌いの京大卒が教える!計画の必要性とシンプルな立て方

「計画を立てましょう。」

みなさんも学校や塾でよくそう言われているのではないでしょうか?

高校2年生までの私は、長期休暇に予定表を作る課題が出されても、計画を立てる時間がもったいない、むしろ計画通りに行かなかったときにモチベーションがさがってしまうというように、計画を立てない理由を探していたぐらい、計画を立てるのが本当に嫌いで、その時の気分で勉強すれば大丈夫だと思っていました。

ところが、そんな私も、高校2年生の春に参加した駿台の箱根セミナーがきっかけで計画を立てるようになり、計画を立てるようになってからは、勉強効率があがり、成績も一気に伸びました。

「計画を立てるのは時間の無駄」と思っていた私ですが、むしろその逆でした。

今考えてみると学校でも塾でも計画を立てるように言われているぐらいなので、受験に役立つことなのは間違いないのですが、当時高校生の私には実感が湧いていませんでした。

ということで今回は、元計画嫌いの私が、計画を立てて志望校に合格した成功体験から、計画の必要性についてお話ししたあと、簡単に計画の立て方をご紹介します。

最後には計画嫌いな人に向けて、計画を継続するためのコツについてお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。

計画の必要性

やるべきことが多すぎてなにから手をつけたら良いのか分からない。

他のことに集中しているうちに大事なことを忘れてしまっていた。

という経験はありませんか?

計画を立てることで、いつまでに何をするべきなのか、やるべきことの優先順位も見えるようになるので、限られた時間に何からすれば良いのか迷わずに手をつけることができます。

目標からずれてしまっても気がついて軌道修正ができるという意味でも受験合格に計画は欠かせません。

目標達成ができる

計画は目標に近づくためのステップにもなります。

合格までには、自分の今の実力と目標との差を把握した上で、その差をどのように埋めていくのかを考えていく必要があります。

私自身も計画を立てていなかった時は、漠然とした目標があっても、現実的ではなかったり、目指すところなくただ勉強をこなしてしまっているということもありました。

計画を立てることなく、目の前にある課題を1つずつこなすだけでは、節目となる日に合わせて完璧な状態を作ることはできません。

その点、計画を立てることで、現状から目標までの道のりが見えて、現実的なものになります。

自分を追い込める

続いてモチベーションについて、私は「計画通りにいかなかったらモチベーションが下がってしまう」と考えていましたが、それは自分に合った計画の立て方というのを知らなかっただけでした。

今自分ができる範囲より少し上の目標を決めて、その目標を達成するための計画を立てるようにすると、多少自分を追い込んで伸びているという充実感もあり、それが継続のためのモチベーションに結びつきます。

また、計画なしで勉強していた時はだらけてしまったり、疲れや遊びの予定次第で勉強を後回しにしてしまうこともありました。

計画があれば、残っているものもわかり、終わったものからチェックをつけていくと達成感もあるため、また違った、勉強に向き合うモチベーションにもつながります。

計画の立て方

期間を分ける

まず、計画は期間を分け、具体的に決めることが大切です。

この学年の終わりまで、受験までなど、遠すぎる期限の計画しかないと、現実的に感じなかったり、いつでもできると思って先延ばしになってしまうこともあるかもしれません。

反対に、今日やるべきことのように短期間の計画だけでは、毎日の積み重ねで、気づいたら試験日になっており、思ったより勉強が進んでいないということもあるかもしれません。

そういったことがないようにするためにも、期間を適切に区切った計画を立てる必要があります。

私がおすすめするのは長期・中期・短期の3段階に分けた計画です。

3段階に分ける利点としては、ここから受験当日までの長期的な計画、定期テストや模試までの中期的な計画、毎日の短期的な計画といったように、計画を3段階に分けて立てることで、目標を1つずつクリアして合格に近づくことができることです。

バランスを重視

他にも、計画を立てる際にはバランスを確認することも大切です。

テスト前になると自分の苦手な科目の勉強だけ後回しになって残っていたり、長期休暇の宿題で面倒臭いものだけ最終日まで残っていたという経験はありませんか?

計画を立てることなく、思いついたものから手をつけるような勉強をしていると、気がつかないうちに好きな科目や楽な勉強に偏ってしまうこともあります。

科目のバランスや問題形式のバランスを整えるというのは感覚的にこなすのは難しい部分でもあるため、細かい計画を立てるときは分量よりバランスを重要視すると良いでしょう。

計画実行のコツ

見える化する

頭の中で計画を立てるだけでは、忙しい生活の中で忘れてしまったり、その都度思い出さなくてはいけないので、時間のロスがあります。

計画の期限までに確認しながら勉強を進めるためにも、書き出して見える化しておくことが大切です。

具体的には、計画を立てるときにチェックリストのように書き出し、終わった項目からチェックをつけるようにすれば、進捗が一目でわかります。

それに加えて、計画と振り返りをノートなどにまとめておけば、努力の積み重ねが実感できて、自信もつきます。

私は付箋とノートを使い、毎日の計画と達成度がわかるようにまとめていました。

余裕を持つ

次に、計画を継続するためには、ある程度余裕を持った計画にすることも大切です。

計画が苦手な人は最初からキツすぎる予定を組みがちです。

計画を立てる際の意気込みは大切ですが、現実離れした計画だと、終わらなかったものが少しずつ積み重なって、取り戻せないぐらいの量になり、計画の意味がなくなってしまいます。

計画通りに進まないと自信がなくなったり、モチベーションが下がってしまうこともありますよね。

私もそれが原因で計画が苦手だと思い込んでいましたが、自分を過信しすぎず、余裕を持った計画を立てるようになったことがきっかけで、計画嫌いを克服しました。

しっかり計画を立てても、課題が出たり、部活が忙しかったりと、計画通りに進まない要素もありますよね。

週に1日、残ってしまった課題の片付けや、1週間のまとめをする日を作っておくことでかなり余裕ができます。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中

受験戦略編

Posted by kyoikujo