大学選びのステップ2「科目選択」
大学選びのステップ1でお話しした文理選択とちょうど同じ時期、高校1年生の秋に決めなくてはいけないもう1つのものが科目です。
塾講師として働いていた時に高校生の受験サポートとして面談をしていた際、文理選択に迷う人は少なかったですが、科目選択は決められずに何度も相談に来る高校生も多くいました。
私も高校1年生の時に理科の選択にかなり迷った経験があるので今回はその科目選択について詳しくお話ししていきます。
科目選択とは
この時期の科目選択で決めなくてはいけないのは、理科と社会の受験科目です。
国語と英語に関しては全員が同じカリキュラム、数学は理系が数Ⅲまでで文系が数ⅡBまでと決まっているので選択はありません。
一方、理科と社会に関しては理系の学生が基本的に物理・化学・生物の中から2科目、地理・日本史・倫理政経の中から1科目選択します。文系の学生は物理・化学・生物・地学の基礎科目の中から共通テストを受験する2科目、地理・日本史・世界史・倫理政経の中から2科目選択します。
⚠︎最重要ポイント
大学・学部によって必要とされる科目が異なっています。例えば薬学部は生物の知識が必要な学部のイメージがあるので生物・化学選択でも受験できそうなものですが、実際は物理必須の大学が多くなっています。生物化学選択で医学部を目指していて、途中で薬学部に志望変更をしようと思った時に受験できる大学が少なく困っている人も多くいました。特に工学部はほとんどの大学が物理化学が必須なので、どうしても学部と科目選択が決められない学生には物理化学選択をおすすめしていました。
科目選択のポイント
大学の受験科目以外に科目選択を決める際に考えてほしいことは、得意不得意・点数の取りやすさ・必要な勉強時間・形式のバランスなどです。考えるべき要素がこのように多い分、科目選択は迷ってしまう人も多いのです。高1で受けるのは基礎科目だけなので見極めるのも難しいですが、受験可能な科目がいくつかある場合は得意で点数が取りやすいものを選択するのが1番です。共通テストでしか使わない科目はなるべく少ない勉強時間で高得点取れそうな科目を選びましょう。暗記系科目と考えて解く科目のバランスも自分に合わせて考えておくと勉強計画も立てやすかったです。
例えば私は暗記系科目よりも考えて解く科目の方が得意だったので生物より物理、日本史より地理を選択しました。
科目選択と将来
科目選択をすることで文理選択と同様、自分の得意不得意を客観的に分析する力がつきます。それに加えて全体の科目バランスも考えるので、いくつかの課題に対してバランスを取りながら進める力にも繋がります。また、科目選択に不備があって行きたい大学の受験を諦めるという話もあるので丁寧な下調べが重要となり、ここでも将来に繋がる力がつきます。
次の記事ではさらに大学に近づく学部選択についてお話しします。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。