国公立2次試験記述対策のポイント〜英語編
共通テストから国公立大学2次試験までは約1ヶ月しかありません。
特に2025年度入試は共通テストが比較的遅い日程のため、共通テストと2次試験の期間が短く、並行した準備が必要な年です。
共通テストと2次試験は両立して進められていますか?
今日からは記述試験で1点でも高得点を取るために知っておきたい解答のコツについてお話しします。
まず、今回は英語についてです。
英語で高得点を獲得するためには、リーディング、ライティング、リスニング全ての正確性を高めていく必要があります。
特にライティングに関しては共通テストでは必要とされない部分まで求められるので、新たな対策が必要です。
今回はリーディング、ライティング、リスニングそれぞれについてのポイントをお話しした後、全てに共通するポイントについてもお話しします。
リーディング
まずリーディングのポイントは共通テスト対策とほとんど同じですが、解答は選択するのではなく、自分で作成する必要があるぶん、より丁寧な読解が必要になります。
時間の限られている試験なので、速読力の向上はもちろん、設問文の先読み、重要な情報のピックアップ、わからない英単語の意味を推測することが重要なポイントです。
速読力の向上
文章量の多い英文が出題される大学では速読力が求められます。
長い文章を制限時間内で読解する能力を高めるために、定期的に時間を計りながら読む練習をすると良いでしょう。
共通テストもかなり文章量が多いので、慣れてきているはずですが、記述試験ではさらに正確性も必要です。
情報のピックアップ
文章から重要な情報を素早く見つけ出す練習も必要です。
設問文に書かれているキーワードや主要なフレーズに注目して本文を読み進めてみてください。
キーワードにチェックを付けたり、接続語に記号をつけることで、文章中の大事な部分や文章の抑揚が見えてくるので、全ての文章を読む必要がなくなります。
質問の先読み
設問文の先読みは共通テストで取り入れ始めている人もいるのではないでしょうか?
学校ではあまり推奨されない方法かもしれませんが、設問文を先に読むことで、文章に書かれている大まかな内容を把握し、何に注目して文章を読めば良いのかがわかります。
この際、選択肢がある問題について、選択肢まで読むと時間がかかってしまうので、丁寧に読み込む必要はありませんが、設問文のキーワードに印を付けてから本文を読み始め、対応するキーワードにはチェックをつけながら読むと良いでしょう。
ライティング
多様なトピックでの練習
まず、様々なテーマに対応できる柔軟性を身に付けるために、幅広いトピックに関してエッセイを書く練習をする必要があります。
受験する大学の赤本はもちろん、似た形式の英作文を出題している大学の過去問も解いてみるのがおすすめです。
対策の時間が足りないという人はテーマに対する答えを頭の中でイメージするだけでも練習になります。
論理的な構造
文章を作る際には、まず序論、続いて本論、そして明確な結論の構造を持ったエッセイを書くことで、理解しやすく説得力のある文章になります。
まずは主張を書いて、その後に理由や具体例をいくつか書き、最後に少し膨らませた主張を書くというように構造だけは予め決めておくと、入試本番も迷わず文章を書き始めることができます。
文法と語彙の正確さ
文法やスペルのミスを減らすために、文章を何度も校正し、正確な語彙が使用できているか注意します。
減点法を採用している大学は特に、無理に難しい文章を書くのではなく、簡単な文章で正確に記述することで高得点を狙うことができます。
ミスを減らすためのコツとして、分からない単語や文法を使って無理に英訳するのではなく、最初に英訳しやすい日本語に直してから英訳するということもポイントです。
フィードバックを受ける
英作文に関しては英語の先生の添削を受けることも重要です。
自分の文章の癖や間違いやすい部分を再確認するきっかけにもなります。
リスニング
リスニングに関しては耳を英語にならすために日常的なリスニング練習をすると良いでしょう。
英語のニュース、ポッドキャスト、映画の音声を聞くことで、自然な英語に慣れ親しんでおきます。
隙間時間の活用にもつながるので英語の聞き流しはおすすめです。
聞き流しの際にさまざまな国の英語のアクセントに触れ、幅広い発音に対応できるようにしておくと良いでしょう。
試験中に重要な情報をメモする練習も大切で、全てを書き取るのではなく、要点を簡潔に記録する力が必要です。
この時期の学習戦略
まずは国公立大学の2次試験の傾向と対策を理解するために、過去問を解き、その解説をしっかりと読むことが大切。
共通テスト対策をする中で基礎知識も固まってきているはずですが、最後にもう一度単語帳や文法問題集を見直すことで意外な抜けも見つかるかもしれません。
語彙力と文法の正確な知識が身につけば読解にも英作文にも役に立ちます。
各セクションを制限時間内に解けるように、タイムマネジメントを意識しながらの練習も必要です。
試験時間が長い大学も多いので、見直しの時間も含めた時間配分は最後にもう一度考えておくと良いでしょう。
試験のプレッシャーに慣れるために、模擬試験の環境を真似て行うなどして、心理的な準備も怠らないようにしてください。
国公立大学2次試験の英語は、多岐にわたるスキルが求められるため、総合的な対策が必要です。
今回お話ししたコツを日常の学習に取り入れ、実践を重ねることで、高得点を目指しましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。