私立大学入試対策の完全ガイド|共通テスト後から国公立二次までの私立併願校、失敗しない5つの戦略

国公立大学の出願が始まりました。

出願校の決定や必要書類の準備は、無事に終えられたでしょうか。

共通テストと国公立大学の出願が一段落すると、いよいよ本格的に始まるのが私立大学入試です。

国公立大学を第一志望とする受験生にとって、私立大学入試は「併願校」「練習」という位置づけで捉えられがちですが、実はこの時期の過ごし方が、国公立二次試験の結果を大きく左右します。

今回は、私自身の受験経験も交えながら、共通テスト後から国公立二次試験までの期間に、私立大学入試とどう向き合うべきかについて、特に重要な5つのポイントをお伝えします。

まずは全体像を把握する|入試日程と移動・講習の整理

出願校が固まった今、最初にやるべきことは全体スケジュールの可視化です。

私立大学・国公立大学を問わず、各大学の入試日程、移動日、予備校の講習日程を一度すべて書き出してみてください。

手帳やカレンダーアプリを使い、「どの日にどの大学を受けるのか」「移動にどれくらい時間がかかるのか」「その間にどれくらい勉強時間が確保できるのか」を具体的にイメージすることが重要です。

この作業を曖昧にしたまま走り出してしまうと、後から対策時間が足りなくなり、焦りにつながります。

私自身、受験生時代には自治医科大学、東北医科薬科大学、慶應義塾大学医学部など複数の私立大学を受験しつつ、最終的な第一志望は国公立大学でした。

当時は、予備校の講習と私立大学の二次試験日程が重なり、授業をほとんど受けられず、プリントだけを受け取ったこともあります。

大学ごとに問題形式や試験時間、難易度が大きく異なるため、並行対策は想像以上に負荷がかかります。だからこそ、「全部を完璧にやろうとしない」ための計画作りが、この時期には欠かせません。

最優先は第一志望校|私立対策に時間を奪われない

この時期の受験の主軸は、あくまで第一志望校への合格です。

国公立前期試験では、共通テストと二次試験の合計点で合否が決まります。共通テストが終わった今、残された伸びしろは二次試験対策にあります。

私立大学入試が続くと、「次の試験が近いから」と、その大学専用の対策に時間を割きたくなる気持ちは自然なものです。

しかし、併願校対策に時間をかけすぎた結果、最後の私立入試が終わってから初めて本格的に第一志望校対策を始める、という状態では間に合いません。

理想的なのは、第一志望校対策を軸にスケジュールを組み、その合間に私立大学対策を組み込むことです。

私立大学の過去問演習も、第一志望校に通じる力が鍛えられる内容を優先的に選び、目的意識を持って取り組みましょう。

私立入試を「本番力」を鍛える場として活用する

私立大学入試の大きな価値は、本番の緊張感を伴った実戦経験を積める点にあります。

模試では味わえない独特の空気感や、試験会場での集中力の保ち方、休憩時間の過ごし方などは、実際に試験を受けてみないと分かりません。

私立入試を通して、自分がどの程度緊張するのか、緊張した状態でも実力を発揮できるのか、試験前にどんな行動をすると落ち着くのかを確認しておくことは、第一志望校入試に直結します。

ただし、「練習だから手を抜いてよい」という意味ではありません。

第一志望校に合格できなかった場合、その私立大学が進学先になる可能性も十分にあります。たとえ対策時間が限られていたとしても、入試当日はすべての大学に本気で向き合う姿勢を大切にしてください。

記述対策を止めない|国公立二次を見据えた私立対策

国公立前期試験対策と両立するためには、私立入試対策の中でも記述問題を意識した学習を続けることが重要です。

共通テスト対策に集中していた期間、二次試験対策がやや後回しになっていた人も多いのではないでしょうか。

記述力や論理的思考力は、使わない期間が続くと確実に衰えます。特に数学では、マーク式の共通テストと、短い条件文から自分で立式する記述問題とでは、頭の使い方がまったく異なります。

感覚を取り戻すまでに時間がかかるため、今のうちから意識的に記述演習を再開しておく必要があります。

私立大学の中に記述問題が含まれている場合は、そこを積極的に活用し、第一志望校の二次試験につながる練習として位置づけましょう。

結果に一喜一憂しない|切り替えの早さが合否を分ける

私立大学入試では、結果が出るスピードが早く、短期間に複数の合格・不合格通知を受け取ることになります。

私立大学は倍率が高く、滑り止めとして受験する層も多いため、想定外の結果になることも珍しくありません。

不合格や補欠合格の通知を受け取ると、気持ちが落ち込んでしまうこともあるでしょう。

しかし、補欠合格の場合は辞退者が多く、繰り上げ合格になるケースも少なくありません。まずは冷静に受け止め、次の入試に向けて行動を止めないことが大切です。

逆に、合格通知を受け取った場合も安心しすぎないよう注意しましょう。

どちらの結果であっても、すぐに気持ちを切り替えて次の対策に進めるかどうかが、この時期の最大の分かれ道になります。

最後に

追い込みの時期にいる受験生や保護者の方にとっては、厳しく感じる内容もあったかもしれません。

ですが、私立大学入試を上手に活用し、できるだけ多くの合格を積み重ねることで、自信を持った状態で国公立二次試験に臨むことができます。

最後まで、自分の目標を見失わず、一歩ずつ進んでいきましょう。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中

受験戦略編

Posted by kyoikujo