国公立二次試験の記述国語で差がつく!読解から答案作成までの実践対策法―「なんとなく書く」から「得点できる答案」へ―
前回からスタートした「国公立二次試験・記述対策シリーズ」
今回は、国語の記述対策について詳しくお話しします。
前回は英語の記述対策を扱っていますので、まだ読んでいない方は、ぜひそちらもあわせて確認してみてください。
私はもともと国語が得意なタイプではありませんでした。
感覚的に文章を読んで高得点が取れるわけでもなく、「国語は才能の科目なのではないか」と悩んだこともあります。
しかし、京大理系入試では国語が必須科目であり、避けて通ることはできませんでした。
そこで私は、「感覚に頼らず、再現性のある方法で国語を解く」ことを意識し、対策を積み重ねてきました。
この記事では、そんな私自身の経験をもとに、国語が苦手な人でも実践できる記述対策を、読解から答案作成まで一貫して解説します。
国公立二次試験で国語を得点源にしたい人にとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
国公立二次試験・記述国語で求められる力とは
国公立大学の二次試験国語では、単なる読解力だけでなく、論理的に考え、それを筋道立てて文章にする力が問われます。
特に重要なのは、次の3点です。
• 課題文を正確に読み取る読解力
• 情報を整理し、因果関係を捉える論理的思考力
• 要求に合った形でまとめる文章構成力
「内容はわかっているのに、点数が伸びない」という人は、このうちのどこかが答案に反映されていないケースがほとんどです。
読解段階で意識したいポイント
丁寧に読むべき理由
共通テストと違い、二次試験の国語は時間に比較的余裕があることが多いです。
そのため、速読を意識しすぎるよりも、文章を丁寧に読み、深く理解することが大切になります。
読み進める際には、次の点を意識しましょう。
• 文章全体の主旨は何か
• 登場人物(小説)や筆者(評論)の立場・考えはどこにあるか
• 心情や主張が変化するポイントはどこか
「なんとなく読む」のではなく、「問いに答えるために読む」姿勢が重要です。
情報を整理しながら読む
過去問演習では、ただ読むだけで終わらせず、情報を整理しながら読む練習を取り入れてみてください。
たとえば、小説なら出来事や心情の変化を時系列で整理し、評論なら筆者の主張と根拠の関係を整理します。
重要なキーワードや、比喩によって言い換えられている表現、感情が強く表れている描写などには線を引き、「なぜここが重要なのか」を考えながら読むことで、解答に直結する読み方が身についていきます。
記述問題に取り組む前に必ずやること
記述問題では、いきなり解答を書き始めてはいけません。
まず最優先で行うべきなのは、設問の分析です。
設問文を読み込む重要性
設問文には、「何を」「どのように」書くべきかが必ず示されています。
そのため、課題文を読む前に、設問文を複数回読み、次の点を確認します。
• 何について答える問題なのか
• 理由説明なのか、内容説明なのか
• 根拠はどこから拾う必要があるのか
設問中のキーワードを先に把握しておくことで、課題文を読む際に「使える部分」を意識しながら読み進めることができます。
解答構成を考えてから書き始める
記述問題では、構成を考えてから書くことが得点アップの近道です。
まずは、設問に対する自分なりの答えを簡単に整理し、その答えを支える根拠を課題文中から探します。
大学入試の国語では、「自分の感想」ではなく、「課題文に基づく根拠」が必ず求められます。
同じテーマについて述べられている箇所や、原因と結果の関係にある部分を結びつけながら、論理的な構造を作っていきましょう。
文字数と内容配分の考え方
文字数指定がある場合
「〇〇字以内で書きなさい」という問題では、指定文字数の8割以上を目安に書くことを意識しましょう。
また、内容の目安としては、20文字につき1つのポイントが基本です。
60字であれば3つ程度の要素を入れることを意識すると、内容の薄い答案になるのを防ぐことができます。
同じ内容を繰り返して文字数を稼ぐよりも、複数の要素を盛り込む方が、加点につながりやすくなります。
行数指定のみの場合(東大・京大など)
行数のみ指定されている場合でも、目安として1行30文字程度を想定して構成を考えると良いでしょう。
「枠内に収まればOK」と考えず、論理的に過不足のない答案を意識することが重要です。
最大限の得点を獲得するために
部分点を狙う意識を持つ
どの科目にも共通しますが、「完璧な答案が書けない」と感じた場合でも、白紙で出すことだけは避けましょう。
記述問題では、加点対象となるフレーズが含まれていれば、部分点がもらえる可能性があります。
1点でも多く積み重ねる意識が、最終的な合否を左右します。
解答後の見直しと添削
答案を書き終えたら、少し時間を置いてから読み直してみてください。
時間を置くことで、自分の文章を客観的に見られるようになります。
可能であれば、教師や友人など、第三者に読んでもらい、「どこが分かりにくいか」「論理が飛んでいないか」を確認してもらうこともおすすめです。
分野別:記述対策のポイント
小説問題
小説では「心情」を問われる問題が多く出題されます。
このときは、気持ち+その理由をセットで書くことを意識しましょう。
心情だけを書いて終わってしまうと、根拠が不十分な答案になりがちです。
心情が表れた描写や行動と結びつけて説明することで、説得力のある答案になります。
評論問題
評論では、指示語の内容や、筆者の主張に対する理由説明が頻出です。
指示語は、基本的に前の文を確認します。
一方、主張の理由は、「〜から」「〜ため」といった表現や、その後の説明部分に書かれていることが多いです。
それでも見つからない場合は、言い換え表現が使われていないかを確認しましょう。
棒線部と同じ内容を別の言葉で表している部分を見つけることが、解答の鍵になります。
古文
古文で最も重要なのは、主語を見失わないことです。
単語が分かっていても、誰の行動なのか、誰の心情なのかが分からなくなると、文章全体が理解できなくなってしまいます。
敬語表現や会話文を手がかりに、主語を書き込みながら読む練習をすると、内容把握が格段に楽になります。
この時期は、古文単語だけでなく、古文常識もあわせて確認しておくと、読解が安定します。
おわりに
国公立大学の二次試験・記述国語では、読解力と論理的思考力を答案として形にする力が求められます。
今回紹介したポイントを意識しながら、日々の過去問演習に取り組むことで、「国語は不安な科目」から「安定して得点できる科目」へと変えていくことができます。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中









