子どもに志望校を変更したいと言われたら(後編)
前回の記事でお話しした通り、共通テストまで1ヶ月のこの時期、どこに出願するべきか迷っている学生も多いと思います。
学生が志望校を変えたいと思っている理由は大きくわけると、とにかく不安だから、周りがさげているから、自分の成績を分析した上で今年合格するためには下げるべきだからという3つをあげました。
前回の記事ではこの3つのうち2つの不安と周りと比較してしまっている2つのパターンについてお話ししたので、今回は自分の成績を分析した上で下げると言っている学生に対して言えることと志望校を下げる場合の注意点についてお話ししていきます。
自己分析した上での志望校変更
前回までにお話しした2つの理由に比べても感情的ではない理由なので、しっかりとした考えを持って志望校を変更したいと言っている学生が多いと思います。この時に注意したいのは今の実力を本当に把握出来ているかということです。現役生は特に本格的な記述模試が秋で終わってしまうこともあり、秋までの成績で自分の成績と志望校を判断してしまいがちです。現役生は秋の模試からの2ヶ月間でも見違えるぐらい成績が伸びる人もいるので、秋の成績から今まででどれぐらい成績が変わっているかを踏まえて志望校を決める必要があります。そのことを子どもに伝えた上で本当に変更するべきなのか一緒に考えるようにしましょう。
志望校変更の際の注意点
今までにあげた3パターン以外にも志望校変更を考える理由はあると思いますが、親子で考えた上で志望校を変えるという決断をした際に注意してほしいことがいくつかあります。
まずは変更先で元々目指していた大学と同じようなことを学び、将来に繋げることができるのか調べて判断するようにしてほしいと思います。同じ学部でも大学によって規模や学べることが違うということもあります。この時期から直接大学を見に行くこともできないので判断が難しく感じる人もいるかもしれません。
そういった時は元々の志望校の何が魅力だったのか大学選びをする上で何にこだわるのかを考えるようにしましょう。学部だけでなく家からの距離、国公立なのか私立なのかなど第一志望校を選ぶ基準はたくさんあったと思います。その中から優先順位を決めてそれに当てはまる大学を選びましょう。
必ず国家資格が取れるところが良いのか研究内容を優先するのか、考えは本当に人それぞれで良いと思いますが、この時期の決定が将来にも繋がるということは忘れないでください。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。