受験勉強に役立つAI 3選と使い方のコツ

みなさんは勉強の中でAIを活用していますか?

受験勉強にはテストや過去問が大切という考えで、特にAIを活用しようと思っていない人も多いかとは思いますが、試験勉強に集中するためにも日頃の学習にAIを役立て、時間を節約するなど活用することも考えてみましょう。

トレンドなAI 3選

ChatGPT

これはみなさんSNSや動画などでご存知かもしれませんが、ChatGPTはOpenAIによって開発されたGPT方式のAIチャットボットで、特に自然言語処理の分野で非常に優れた性能を発揮します。ChatGPTの魅力はその応答性と多様な利用方法にあります。例えば、英語のライティングチェックや、複雑な数学の問題の解説、日本史の重要な年表を覚えるための助言など、あらゆる科目に対応可能です。

また、質問に答えるだけでなく、自分の理解を確認するための模擬試験問題の作成や、作文のフィードバックなども行ってくれます。

Claude

ClaudeはAnthropic社が開発したAIで、日本語でのやり取りに非常に強みを持っています。Claudeは特に日本語の自然な表現や、文脈に合わせた適切な回答が得られる点が特徴です。

これは受験勉強において、特に国語や社会科目で大いに役立ちます。難解な文章の読解や、歴史の流れを説明する際に非常に役立つため、暗記に偏らない、より深い理解を得ることができます。

Gemini

Googleが開発したGeminiは特に文章処理や情報整理に長けており、長文の要約や複雑な内容の整理が得意です。

受験勉強では、教科書や参考書、過去問など大量の資料を効率的に消化する必要がありますが、Geminiを使えば、膨大な情報から必要な要点だけを抽出し、短時間で整理することが可能です。

これにより、効率的に知識を吸収し、勉強時間を大幅に短縮することができます。

その他にも生成AIの種類はたくさんありますが、これらの3つのAIを適切に活用することで、受験勉強の質を飛躍的に向上させることができるでしょう。

みなさんが使う上で大切なのはお金がかからないということです。

今回紹介している3つの生成AIはGoogleなどのアカウントで簡単にユーザー登録でき、ゲストとしてある程度無料で使用できます。

もし、親御さんなどと共同して利用するのであれば、この3つに限らず、家族で目的に合った生成AIを選ぶようにしましょう。

生成AIの使い方

プロンプトの設定

AIを活用する際には、その使い方にも工夫が必要です。ここでは、ChatGPT、Claude、Geminiを最大限に活用するためのコツを紹介します。

今回紹介している3つのAIは全て質問に対する回答という形式で利用していくものです。

この会話形式というところがチャットという呼び名の所以です。

生成AIに対する指示はプロンプトと呼ばれており、誤りの少ない回答を得るためにはこの指示、プロンプトに対して工夫が必要です。

例えば、歴史の勉強をしている際には、「あなたは歴史の専門家です。高校生にも分かりやすく説明してください。」といった指示をプロンプトの先頭に加えてから次の行以降に質問を入力しましょう。

そうすることで、AIがより的確に、そして丁寧に回答してくれ、高度な専門知識を持ちながらも、初心者にもわかりやすい形で解説してくれます。

これは、AIがどのような視点で回答するかを決める「ペルソナ」を設定する方法です。

この手法を用いると、ChatGPTは専門的な知識を持つかのように応答し、質問者にとって最適な解説を提供してくれます。

さらに、勉強の進行状況に応じて「進捗報告をしてほしい」や「具体例を挙げて説明してほしい」といった指示も加えることで、より深い理解が得られるでしょう。

明確な指示

要約や情報整理を求めるときに、具体的な指示を与えることも大切です。

例えば、「この1000字の文章を300字で要約してください」といった具体的な指示を与えることで、Geminiはその要求に応じた最適な要約を提供してくれます。

また、複雑な概念や情報を整理する際には、「ポイントを3つにまとめて説明してください」といった形で依頼することで、重要な情報が簡潔に整理され、理解が深まります。

言葉遣い

あなたは人から「これ教えて」と言われたら、深刻に考えず、適当とも言える回答をすることはありませんか?

生成AIも同じです。

ですから、質問する際には敬語を使い、丁寧な言葉遣いで質問しましょう。

そうすることで丁寧な答えが返ってきます。

使い方のコツ

今回は楽しい使い方もお教えしましょう。

先生と生徒や上司や部下といった関係性を用いて回答を得る

質問をした最後に、「先生と生徒が会話するように答えてください」という1行を追加してみましょう。

すると、先生と生徒が会話するような形式で聞いたことへの回答を作成してくれます。

歴史上の人物や架空の人物が、ある出来事についてどのように考えるか

たとえば歴史上の人物として豊臣秀吉がいますが、江戸幕府の歴史的な質問をする際に「秀吉ならどう考えるか教えてください」という1文をくわえてみましょう。

江戸時代に実在しなかった秀吉がどのように答えるのかがとても興味深いので、質問したことの記憶への定着が促進されます。

英語学習をAIで

学習のポイントとして英語のライティングや文法などをAIとの会話で学ぶのも良いでしょう。

生成AIは日本語で会話することはもちろんできますが、英語での会話の方が得意です。

たとえば短い作文を英語で作成し、それを生成AIにアップロードした上で、スペルミスや文法の誤りを指摘してもらうのはもちろんのこと、試験に出そうな問題を作ってもらうこともできます。

これらのコツを活用すれば、AIを使った勉強がより効果的になり、受験勉強を効率的に進めることができるでしょう。

注意点

AIを受験勉強に活用することは非常に有効ですが、使用する際にはいくつかの注意点を頭に入れておく必要があります。これらの注意点を無視すると、かえって学習効果が低下するリスクがあります。

まず第一に、AIは万能ではないという点です。AIが提供する情報は、あくまで参考情報であり、すべてが正確であるとは限りません。

特に、生成AIはユーザーの入力に基づいて回答を生成するため、質問の内容や表現が不正確だと、AIも誤った情報を提供することがあります。

したがって、AIの回答を鵜呑みにするのではなく、必ず他の資料や教科書で確認し、正確性を確認することが重要です。

次に、AIの使用時間には注意が必要です。AIは非常に便利で、生成AIは会話でやり取りをするものですから、ついつい長時間使用してしまいがちですが、受験勉強の主役はあくまで自分自身です。

AIは試験勉強や日常的な勉強の補助ツールとしての位置付けに留め、自分で考え、問題を解く時間を確保することが不可欠です。

特に、過度にAIに依存すると、自分で問題を解く力や考える力が低下してしまうリスクがあります。

AIの利用時間を決め、あくまで必要な場面でのみ活用することを心がけましょう。

これらの注意点を守りつつ、AIを上手に活用して、受験勉強を効率的に進めましょう。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

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Posted by kyoikujo