京大薬学部卒がおすすめする地理の参考書大公開!
今回は参考書紹介第6弾として、地理のおすすめ参考書を紹介していきます。
前もってお伝えしておくと、私は社会科目が本当に苦手なザ・理系で、高校で開講されていた日本史と地理の中から暗記量が少ないという消去法で地理を選びました。
入試の1年前にセンター試験の問題を解いた時には半分も取れず、地理のせいで入試に落ちると思っていたくらいです。
センター試験で9割を目指していたので、地理で5割もとれないのは致命傷だと思って、せめて足を引っ張らないように75点を最高目標にして勉強をしていました。
結果は76点で目標点をギリギリ死守できたので、1年で30点伸ばした際に使った参考書も含めて、おすすめの参考書をご紹介します。
私のように「理系で社会が苦手」という方にも地理はおすすめできます。なぜなら、地理は仕組みや因果関係を理解すれば得点につながりやすい科目だからです。逆に言えば、やみくもに暗記に頼ると途中でつまずいてしまうこともあります。だからこそ、自分に合った参考書を選び、順序立てて学習することが重要です。
授業中におすすめの参考書
まず、地理の授業を受け、演習をする上で地図帳は欠かせません。
授業で出てきた場所や情報についてはすぐに調べたり、チェックをつけたりするのがおすすめです。
また、資料集もあると便利です。写真や図の多い資料集を眺めているだけで、知識が増えていきます。
私の高校では最新地理図表ジオが配られていましたが、他にも新詳地理資料コンプリートなど、学校で配られているものを使っていただければ良いでしょう。
授業中はメモ程度の板書を取りながら、学校で配られていた要点ノートに書き込みを進めていました。
要点ノートは各単元のまとめを読みながら穴埋めをする形式なので、重要事項の確認もできますし、テストの直前に読むことで、知識の最終チェックにも役立ちます。
授業中に使うことが多かったですが、各ページの右側にはメモ欄もあるので板書を書き込めば自分なりのテキストを作ることもできます。
学校の定期テストに向けた演習と知識の定着のためには学校で配られていたウィニングコンパスを使っていました。
私はどの科目に関しても丁寧に勉強してインプットするより、どんどん問題を解いてアウトプットしながら、間違った問題をその都度覚えるという勉強法が好きでした。
地理もこのウィニングコンパスを解き進めて、間違えた問題には印をつけておき、間違えた問題だけを何周も繰り返すようにしていました。
演習時におすすめの参考書
ここからは学校の授業以外、自分での演習時におすすめの参考書を紹介していきます。
地理Bの点数が面白いほどとれる本
まず、読み物としておすすめなのが、河合塾瀬川先生の『地理Bの点数が面白いほどとれる本』です。
これは黄色い表紙の参考書で、他の教科でも◯◯の点数が面白いほどとれる本が出版されています。
私も地理の知識はほとんどこの参考書を使って身につけました。
ページ数と情報量の多い参考書ではありますが、絵や表の多い解説で分かりやすく、最近のデータも含めて分析されているので点数アップにつながります。
高校3年生の夏休みから読み始めて、夏休みにお昼ご飯を食べながら読んだり、手を動かす勉強に飽きた時に読んだり、隙間時間に少しずつ読み進めていました。
地理の点数に不安がある方はこの時期からぜひ、読み進めてみてください。
基礎演習におすすめ
続いて演習におすすめなのは、先ほどと同じく、瀬川先生の『地理B超重要問題の解き方』や駿台の宇野先生の『共通テスト地理B集中講義』です。
地理に関しては瀬川先生の参考書が多いため、同じ先生のものを使うのも良いでしょう。
私は高校時代、駿台の講習で宇野先生の授業を受けており、とても分かりやすかったので、集中講義もおすすめさせていただきます。
一問一答問題集がついているのもおすすめのポイントです。
統計・データ
地理の共通テストでは統計やデータの読み取りも欠かせません。
この分野を強化するためには、『地理B統計・データの読み方が面白いほどわかる本』や『データブックオブザ・ワールド』がおすすめ。
私は学校でデータブックオブザ・ワールドが配られていたので、授業を聞きながらであったり、過去問を解き進めたりする際に、問題に関連するデータを見るようにしていました。
本番レベル演習
基礎知識が定着したあと、過去問を解く前に、本番レベルの問題に挑戦したい人には駿台の『短期攻略共通テスト』や河合塾の『共通テスト総合問題集』がおすすめです。
この2冊は他の科目のものもそれぞれありますが、私は地理の本番レベル演習に共通テスト総合問題集を使用していました。
過去問演習
ここまで演習したら高校3年生の11月下旬からは過去問演習がスタートです。
学校の授業で配られた問題も使っていましたが、メインは黒本を使って演習していました。
地理に関してはデータも年によって変わっていくので、5年分程度の演習で十分だと言われています。
共通テストの本試験も追試験も4、5年分ずつ演習しておくと良いでしょう。
私は地理が苦手だったこともあって物足りなさを感じたので、黒本に載っているさらに古い年度の過去問も駿台の職員さんに問題を選んでもらって解いていました。
古い問題にも挑戦したいという人は、問題中にある資料を読み取りながら解く練習をしたり、地形問題のようにデータが変わらない問題だけ解くことをおすすめします。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中