入試直前の秋にやっておきたい!宿泊・交通の手配と快適な試験当日のための準備

入試が近づくこの時期、勉強や出願準備だけでなく、試験当日の移動や宿泊をどうするかも大切な課題になってきます。特に県外の大学を受験する場合、ホテルや交通手段を確保できるかどうかは試験当日の安心感を大きく左右します。

今回は、受験生本人が知っておくべき「宿泊・交通予約のポイント」を中心に、親御さんがサポートする際の工夫にも触れながら解説していきます。

受験当日の行動シミュレーション

ホテルや交通機関を予約する前にやってほしいのが、試験当日の動きをイメージしてみることです。

・自宅から試験会場まで行くのに何時間かかるのか

・朝は何時に起きて、何時に出発するのか

・当日の天気が悪い場合の代替ルートはあるか

こうしたシミュレーションをしておくと、「この距離なら前泊したほうが安心」「公共交通機関が少ないから早めにホテルを確保しておこう」など、判断がしやすくなります。

特に雪が降る地域や交通が混雑しやすい都市では、試験当日に移動するリスクが高いため、前泊を検討する価値があります。

ホテル選びのポイント

ホテル選びの基本は「試験会場からの距離」と「勉強環境」です。

徒歩圏内が最も安心

ホテルは試験会場から徒歩圏内が理想的です。当日、雪や雨で道路が混雑したり、忘れ物をして出発が遅れる可能性もあります。徒歩で行ける距離に泊まっていれば、天候や交通トラブルの影響を最小限にできます。

もし徒歩圏が取れない場合は、公共交通機関で30分以内+乗り換えが少ない場所を選ぶと安心です。タクシー移動は遅延証明が出ないので、遅刻時の救済が受けにくい点に注意してください。

勉強しやすい部屋・受験生向けプランをチェック

ホテルを探すときは、「受験生応援」「スタディルーム」などのキーワードで検索してみましょう。

ビジネスホテルでも、デスクや明るい照明が整っているかどうかは重要です。最近は「受験生用勉強スペース付き」「加湿器完備」「夜食付き」などのプランを用意しているホテルもあります。

特に親御さんが一緒に宿泊する場合は、シングル2部屋かツインかも早めに確認を。直前だと受験生向けプランが埋まっていることがあります。

ホテルは「仮予約」でも早めに押さえておく

受験校がまだ確定していない人でも、候補大学周辺のホテルを仮押さえしておくのがおすすめです。

国公立大学の出願は1月、私立大学は12月〜1月にかけて本格化しますが、ホテルはその前から埋まっていきます。

条件の良いホテル(会場徒歩圏・大浴場付き・勉強机あり)は特に早く満室になります。

もし複数校を受験する予定なら、それぞれの大学周辺でキャンセル無料のプランを確保しておくと安心です。最終的な受験校が決まった時点で不要な予約はすぐにキャンセルし、ホテル側にも迷惑をかけないよう配慮しましょう。

交通機関予約のポイント

新幹線・飛行機・高速バスではそれぞれ予約のタイミングが異なります。

新幹線

新幹線の指定席予約は乗車日1か月前の10時からスタートします。

例えば2月25日に試験がある場合、1月25日の朝10時から予約可能。人気路線は即日埋まることもあるので、カレンダーにメモしておきましょう。

飛行機

航空券は早いほど安く、選択肢も多いです。12月〜1月のうちに予定が決まっていれば早めに確保を。

まだ志望校が決まっていない場合でも、直前に空席がなくなるリスクが高い路線(北海道・沖縄・九州など)では先に予約しておき、必要に応じてキャンセルや日程変更をするのも一つの方法です。

高速バス

費用を抑えたい人に便利ですが、天候や渋滞による遅延リスクがあります。万が一に備えて、試験前日入りが基本です。

親御さんがサポートするときの工夫

受験生本人が勉強に集中できるように、宿泊や移動の手配は親御さんがフォローしてあげると大きな助けになります。

・ホテルの候補をリスト化してあげる

→ 地図・料金・キャンセルポリシーなどをまとめて提示すると、子どもが最終決定しやすいです。

・移動ルートの下見や当日プランを一緒に考える

→ 「会場まで徒歩何分か」「最寄駅からの出口」「万が一遅れたときの連絡先」なども確認しておくと安心。

・過剰に不安を煽らない

→ 「もしもの時はこうすれば大丈夫だよ」と伝えて、安心感を与えることが大切です。

体調管理は「親も子も」

入試直前期は体調を崩しやすい時期。親御さん自身の健康管理も重要です。

・家族でインフルエンザや風邪の予防を徹底する

・栄養バランスの良い食事を意識する(タンパク質+ビタミン+炭水化物)

・DHA・EPAなど、集中力維持に役立つ栄養も意識する

・ストレスから食欲が落ちている子には、消化が良く温かい食事を

親御さんが緊張しすぎて体調を崩すと、子どもも不安になります。できるだけ普段通りの落ち着いた接し方を心がけましょう。

最後に 予約後の「最終チェック」も忘れずに

ホテル:チェックイン・チェックアウト時間、交通アクセス、朝食の有無、加湿器や机の有無を再確認。

交通:出発時間・座席指定・乗車券の受け取り方法を確認。

荷物:前日までに必要な持ち物リストを作り、忘れ物を防ぐ。

数日前の最終確認が安心感につながり、試験当日も落ち着いて行動できます。

まとめ

・ホテルは会場徒歩圏内+勉強しやすい環境を最優先に。仮予約で早めの確保を。

・交通手段は新幹線は1か月前、飛行機はできるだけ早めに。混雑・悪天候を想定して余裕を持つ。

・親御さんは手配のサポートと落ち着いた対応で子どもを支える。

・体調管理は親子ともに重要。栄養と休養を意識し、感染症対策も忘れずに。

勉強はもちろん大切ですが、試験当日の環境を整えることも合格への大きな一歩です。

今のうちから準備を進めて、安心して本番を迎えましょう。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中