【最新版】共通テスト対策参考書まとめ

秋が深まり、いよいよ共通テスト本番が近づいてきました。夏までの勉強では二次試験に向けた記述対策を中心にしていた人も、この時期からは本格的に共通テスト対策を意識する必要があります。ここからの勉強次第で、共通テストの点数を大きく伸ばすことも可能です。

特に共通テストは、ただ知識があるだけでなく「解き方のコツ」を掴むことが重要です。形式に慣れ、スピード感を持って解き切れるようになると、思った以上に得点が安定します。今回は、私自身の受験期の経験も交えながら、共通テスト対策におすすめの参考書を科目ごとに紹介していきます。

共通テスト勉強の進め方

まず大前提として、共通テストの過去問は2021年の開始以降、まだ5回分しか存在しません。本試験と追試験を合わせても10回分しかないため、貴重な演習機会として「直前期に使う」ことをおすすめします。

10月から11月は市販の共通テスト対策問題集を中心に演習を重ね、12月下旬以降は過去問を徹底的に解き込む。これが王道の流れです。

予備校が出版している総合問題集や、やや難易度の高い模擬問題に取り組んでおくことで、本番の問題がスムーズに感じられるようになります。

私はどの科目も本番より少し難しい問題集を使って制限時間を少し厳しく設定することで基準をあげ、余裕を持って過去問に取り組めるようにしていました。

共通テスト対策おすすめ参考書

社会科目

社会は暗記量が多いですが、短期間で一気に伸ばせる科目です。

私は地理選択でしたが、隙間時間には 『地理Bの点数が面白いほどとれる本』 を愛用していました。イラストや図解が多く、気分転換感覚で読み進められるのが強みです。


他の科目を選択している人も読み物としての参考書があると隙間時間にも知識を増やすことができます。

演習としては、河合塾の共通テスト総合問題集が実践的でおすすめです。

日本史・世界史・公民でも同様に、学校で配られる教材に加え、この1冊をやり切ると本番形式に慣れることができます。


知識の定着には 『一問一答』シリーズ を使うとおすすめ。

模試の解説を徹底的に読み込み、抜けている知識を確認してから一問一答で穴を埋めていく流れが王道です。


国語

国語は得点差がつきやすい科目です。特に古典は理系でも満点を狙える分野なので、この秋からしっかり仕上げましょう。

古典単語は学校で配られているものを1冊完璧にするのも良いですが、私は超重要単語に絞られた 『マドンナ古文単語230』 をおすすめしています。


仕上げとしては 『マドンナ古文常識』 で背景知識を補い、漢文は 『新明説漢文』 で句法を確認しておくと安心です。


現代文は「日本語だから解ける」と油断せず、『現代文単語』 で語彙を固めることが重要です。過去問を解きながら、選択肢の微妙な違いを見抜けるように練習していきましょう。


演習として、国語に関しては過去問を多めに解くことをおすすめします。センター試験時代の問題や追試験の問題も含めて演習量を確保すると、本番に強くなります。

英語

英語は日々の積み重ねが結果に直結する科目です。

基礎固めには 『Vintage(ヴィンテージ)英文法』 などの文法問題集を1冊完璧に仕上げるのがおすすめ。

私は夏から毎日1ページでも欠かさず続けていました。


単語は自分が使っている単語帳を毎日復習し、余裕がある人は 『システム英単語プレミアム(語源編)』 に取り組むと意味を知らない単語の推測力が上がります。


時間がない中で英語力を一気に上げたい人には文法がおすすめ。

文法問題を解く中で、文章とセットで英単語を覚えることもできますし、長文も文章の塊で意味を捉えられるようになります。

リスニング対策には 『英語リスニングのお医者さん』 をおすすめします。この参考書を使えば、何が理由で英語が聞き取れないのかがわかり、一気に英語が聞きやすくなります。


空き時間にはTEDなどの英語プレゼンを聞き流し、耳を慣らしておくことも効果的です。

演習としては、美誠社の 『リーチ40』『リーチ80』 のような本番形式の問題集が力になります。制限時間を意識して解くことで、解答スピードを引き上げることができます。

理科系科目

理科は、学校で習い終えたばかりの範囲を固める時期です。

『センサー』『セミナー』『重要問題集』 で基礎を押さえたうえで、共通テスト対策としては 数研出版の『チェック&演習』 を活用すると良いでしょう。

形式こそマークではありませんが、知識を整理し直すのに最適です。この段階で知識を完璧にしておくと、過去問を解くときに迷わず回答できるようになります。

理科は基礎を固めることで記述試験の点数にも直結するので、共通テストまでの間に基礎を完璧にすることを意識してみてください。

数学

数学はスピードと正確性の勝負です。

おすすめは Z会の『パワーマックス』。共通テストよりもやや難しめに作られているため、本番を楽に感じることができます。制限時間を本番より短めに設定して演習すると、試験当日も落ち着いて解けるようになります。

注意点は、マーク式と記述式の両立です。共通テスト直前でも二次試験の記述演習を完全にやめる必要はありません。両方をバランスよく取り入れることで、思考力を鈍らせずに本番を迎えられます。

情報

新設科目の情報は不安を抱く人が多いですが、実績ある参考書を選べば大丈夫です。

おすすめは 河合出版『共通テスト総合問題集 情報Ⅰ』。網羅性が高く、模試の復習と合わせて取り組むと安心できます。直前期には河合塾Kパックや駿台青パックのような予想問題集も取り入れて、本番形式で演習しておきましょう。


まとめ

ここまで紹介してきたように、共通テスト対策は「知識固め」と「形式慣れ」の両立が重要です。10〜11月は問題集で力を蓄え、12月から過去問演習、1月は追試験問題を含めた仕上げ。これが王道の流れです。

秋からの数か月は短いように見えて、正しく勉強すれば得点を大きく伸ばせる期間です。共通テストは入試全体の合否に直結する大きな要素ですから、この時期に使う参考書選びはとても大切です。

来月は各科目の共通テスト攻略法についてもお話ししますので、ぜひ合わせてご覧ください。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中

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Posted by kyoikujo