この秋やるべき共通テスト攻略法~数学編
11月に入っていよいよ共通テスト対策も本格化する時期ということで、先月からこの秋にやるべき各科目の共通テスト対策法についてお話をしてきました。
この時期数学の対策で特に大事なポイントは
・過去問より少し難しい問題を解くこと
・制限時間を短めに設定すること
・ミスの原因を知ること
・理系の人は2次試験対策とは別に時間を確保すること
の4つです。この4つのポイントについて詳しくお話ししていきます。
過去問より少し難しい問題を解く
共通テスト過去問は直前までとっておいた方が良いということについては他の科目の記事でもお話ししてきました。
他の科目に関しては今から過去問を解きすぎると共通テスト直前にやることがなくなって困るということが大きな理由でしたが、数学に関してはそれに加え、もう1つ大きな理由があります。
問題集を使って少し難易度の高い問題を解くことで、自分の中での数学に対する基準を高くし、それよりも簡単な問題であれば余裕をもって目標を超えられるという状態にするためです。
共通テスト対策問題集といってもマーク式の問題が単元ごとに集められているものもありますが、この時期は問題形式に慣れるためにも共通テストと同じ形式で本番の試験よりも少し難易度が高い問題に挑戦することをおすすめします。
テスト形式に慣れるという意味ではセンター試験の過去問を使うのも良いのですが、共通テストはセンター試験に比べて文章量が増え、難易度が高くなっていると言われています。
試験に向けては難しい問題でも目標点数を取れるという自信と、本番の問題を見た時に思ったより簡単だと思える余裕も大切です。
そのためにも難易度の高い問題で基準を上げておくと良いでしょう。
制限時間を短めに設定
60分、70分のテストを60分、70分かけて解き終われば良いわけではありません。
見直しの時間も必要ですし、試験本番は緊張によるタイムロスや、分からない問題に時間を使ってしまう可能性も考えて練習しておく必要があります。
2025年度からは数2BCの試験も70分になります。
70分の試験であれば、見直しも含めて55分から60分で解けるように練習してみると良いでしょう。
私も過去問より難しい問題を本番より短い時間で解くという練習をしたことで、1問くらい分からない問題があっても余った時間に戻ってくれば良いと思えるようになりました。
ミスの原因を知る
この時期は本番と同じ形式で問題演習をしながら、どうすれば失点が減り、点数が伸びるのかという分析をすることも大切です。
数学に関しては特に同じようなミスを繰り返す人も多いので、失点の原因が分かっていれば、本番でも注意して見直すことができるようになります。
ここではよくあるミスの例を3つ挙げるので、みなさんもどれかに当てはまっていないか考えてみてください。
問題の読み間違い
文章量が増えた共通テストでは早く答えにたどり着かないといけないと焦って、問題文を読み飛ばしたり読み間違えたりしてしまうこともあるのではないでしょうか?
部分点がもらえない共通テストでは最初に間違えると将棋倒しで最後まで間違いが続いてしまうということもあります。
問題を解く際にも問題文を読みながらその都度線を引いたり要素を書き出したりして、見直しをする際にも問題文から式を導くまでの部分が合っているかどうか確認をすることが大切です。
計算ミス
計算ミスで目標が達成できなかったという人もいますが、これからはそんなことも言ってられません。計算ミスでも合否が分かれてしまいます。
そして、普段勉強している時は間違えることがないのに、テストになると計算ミスをするという人もいます。
それは焦りと問題用紙の余白が少ないことも原因の1つです。
考え方は合っているのに、使う数字を途中で見失ってしまうということもあります。
ノートに比べて狭いと感じるかもしれませんが、バラバラに書きなぐったり小さい文字でメモするのではなく、順番と数字がしっかりわかるように書くということを意識してみてください。
どれだけ注意してもミスをしてしまうことはあります。見直しをする際にも「ここは解けた」と思い込んで進めるのではなく、全問間違えているかもしれないというくらいの気持ちで見るようにしましょう。
時間が足りない
時間をかければ満点を取れるのは当たり前の問題です。
それを短い時間で解くから難しいのがこの試験です。
解き始める前に時間配分をしたり、分からない問題は一度飛ばして、見直しまで終わってからじっくり考えるようにするだけでも勿体無いミスが減り、実力を得点につなげることができるようになります。
時間が足りなくて本領が発揮できなかったということがないようにするためにも、70分の試験を60分で見直しまでできるように練習しておくと良いでしょう。
2次試験対策とは別に時間を確保
数学はマーク式の共通テストと記述形式の2次試験で解きやすさや頭の使い方にもかなり違いがあります。
どちらが簡単ということはなく、誘導が多いマーク式の方が得意な人もいれば、自分の好きな方法で解ける記述形式の方が得意な人もいます。
共通テストはマーク式で文章量も多いので、これに慣れるためには似たような問題をたくさん解くしかありません。
逆に2次試験対策のためには記述問題を解く必要があり、共通テスト直前期にマーク式の問題ばかり解いていると、思考力が鈍り、共通テスト後の1ヶ月で取り戻すのが難しいということになってしまいます。
この時期は共通テスト数学と2次試験数学は分けて対策するのが良いでしょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。