国公立後期入試・私立大学受験校の決め方
共通テストが近づいてきて入試対策も最後の追い込みという時期ですが、この時期からは勉強だけしているわけにもいきません。
「高校3年生の12月にやるべきこと」という記事でもお話ししましたが、出願の時期も近づいてきているので、志望校の最終決定もする必要があります。
大学受験期に受ける大学は第一志望の国公立大学だけでなく、後期入試や私立大学入試も受けることになります。
第一志望校は直前期の成績と共通テストの結果で最終判断をすれば良いですが、その決定に時間をかけるためにも他の大学は今のうちに決定しておくと良いでしょう。
ということで今回は後期入試・私立大学の受験校を決める際のポイントについてお話ししていきます。
第一志望でなくてもゴールは同じ
大学受験は夢に向かう通過点であるという話は何度もしてきました。
夢から逆算して大学生のうちに取っておくべき資格、学んでおくべきことが学べる大学というのは譲れない条件です。前期入試・後期入試・私大入試で受験する大学どこに合格して入学しても就職先や夢といった次の通過点が変わらないのがベスト。
すべり止めという響きを聞くとマイナスなイメージを持ってしまうかもしれませんが、実際はどの受験校に入学しても夢に近づくことができるのです。
選択肢は広く
つい最近質問があったのでこのポイントについてもお話ししておきます。
受かった大学にいきたいと思っている人も第一志望校が決まっている人も少し早いこの時期にどこかの大学に合格すると、その大学に進学したくなってしまう気持ちもわかります。
ですが、まだ迷う気持ちがあるのであれば、最後まで駆け抜けたあとで合格した大学の中から選ぶということも大切です。私立大学の結果は早く出ても国公立大学の合格発表まで待ってくれる延納制度がある大学もあるので、親御さんと相談しながら最終決定を最後まで伸ばすということもしてみてください。
受け過ぎには注意
選択肢は広く残しておいた方が良いという話もしましたが、たくさん受験すれば良いというわけでもありません。
1、2月は共通テストから国公立2次試験までの間に私立入試が続くので、受験校が多いと2次試験対策に時間をかけられなくなってしまいます。
そして合格発表はどんな結果であったとしてもメンタルはかなり削られます。入試や合格発表が多いと第一志望校の対策が疎かになってしまうので、合格したら行く可能性のある大学だけを選んで受験校を絞ることをおすすめします。
後期は3段階で決めておく
後期入試は特に、オープンキャンパスなどで実際に見に行ったことのない大学を受験する人も多く、決めづらいように感じるかもしれません。しかし共通テスト後、前期入試と同時に出願することになるのであまり迷っている時間はありません。共通テストの点数比率が高い大学が多いので、自己採点の点数で出願先を決めるために事前に候補をしぼっておく方法がおすすめです。私もセンター試験の点数で3段階に決めていました。〇%以上だったらこの大学〇%〜〇%だったらこの大学、〇%以下だったらこの大学。と決めておくことで自己採点後、後期入試の出願先に迷うことなく前期の出願先決定に時間をかけることができました。
練習台に使う
すべり止め校として出願する私立入試は前期入試の練習台ととらえることもできます。試験会場の緊張感や入試前日の過ごし方は本来、模試で練習するべきことなのですが、なかなか模試では入試本番と同じ緊張感を味わうことはできません。いきなり第一志望校の試験を受けて緊張してしまい、実力を発揮出来ないということもあるので、持っている力を全て出し切るためにも最低1回は練習のための入試を設けておくことも大切です。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。