共通テスト後に迷わない!国公立後期入試と私立大学の併願校の決め方5選
共通テストが近づき、いよいよ入試本番モードに入るこの時期。
勉強の追い込みと同時に、出願に向けた準備も本格化してきます。
特にこのタイミングで多くの受験生が悩むのが、「国公立後期入試」と「私立大学」の併願校をどう決めるか。
第一志望だけに集中したい気持ちはよくわかりますが、実はこの「併願戦略」をどれだけ上手に立てられるかが、最終的な合格を左右することもあります。
今回は、私自身の経験も交えながら「後期入試・私立大学の受験校を決める5つのポイント」を詳しく解説していきます。
これを読めば、最後まで迷わず出願計画を立てられるはずです。
第一志望でなくてもゴールは同じ
「併願校=すべり止め」という言葉に、少し抵抗を感じる人もいるかもしれません。
でも、大学受験は“夢を叶えるための通過点”です。
私自身、かつては「第一志望に受からなければ意味がない」と思い込んでいました。
しかし振り返ると、夢を実現するルートは一つではありません。
どの大学に進学しても、その先の努力次第で同じ夢にたどり着けるのです。
だからこそ、併願校を決めるときも「どの大学に進学しても夢に近づけるか」という視点を持ってほしいと思います。
大学のネームバリューだけでなく、学びたい分野、研究テーマ、立地、環境など、自分にとっての“こだわりの優先順位”を整理しましょう。
たとえば私の場合、もともとの第一志望は京都大学医学部でした。
しかし「京大で研究をする」という目標を最優先に考えた結果、薬学部に変更しました。
そのうえで、京大以外に進学するなら医師を目指すという道を残し、後期と私立はすべて医学部を受験しました。
大切なのは「どの大学に入っても夢が途絶えない選択」をすることです。
進学先が違っても、ゴールは同じ。そんな大学選びを意識しましょう。
私立入試は本番の練習台に使う
「練習台」という言葉に少し違和感を覚えるかもしれませんが、実際の入試を経験することは本番の大きな武器になります。
模試ではどうしても本番の緊張感を完全に再現することはできません。
しかし、実際の入試会場では空気も張りつめ、試験監督の声や周囲の受験生の気配など、いつもと違う環境に体が反応します。
その「一度経験しておくかどうか」で、第一志望校本番の落ち着き方がまったく変わります。
実際、私も初めて受けた一般入試は心臓がバクバクでしたが、それを経験するたびに冷静に問題に向き合えるようになりました。
特に面接や小論文がある人は、形式の似た大学を1校でも受けておくと良いでしょう。
言葉遣い、時間配分、雰囲気のつかみ方――これらは経験からしか得られない感覚です。
選択肢は広く
「第一志望しか興味がない」「浪人するから併願校はいらない」という考え方もあります。
それほど覚悟がある人は素晴らしいと思います。
ただし、「落ちるのが怖い」「考えたくない」といった理由で併願校を決めないのは危険です。
受験のプレッシャーが強まる中で、気持ちが揺らぐこともあります。
そのときに「合格している大学がある」という事実は、心の支えになります。
一方で、早めに私立大学の合格をもらうと「もうここでいいかも」と気が緩む人もいます。
だからこそ、最終判断は焦らずに。
私立大学の中には「延納制度(入学金の支払いを後ろ倒しにできる制度)」を設けているところもあります。
国公立大学の合格発表まで待ってくれる大学も多いので、家族や学校の先生と相談しながら最終決定を先送りにしておくのもおすすめです。
受け過ぎには注意
「たくさん受ければ安心」と思って、あれもこれも出願する人もいます。
しかし、1月〜2月の私大入試シーズンはスケジュールが非常に過密です。
共通テスト後は、国公立二次試験の対策を進めながら、私立の過去問も解かなくてはいけません。
さらに試験当日は1日がかり。交通費・宿泊費・体力の負担も大きく、思っている以上に疲れます。
私も受験期には、共通テストから前期試験までの間に3大学・5試験を受ける計画を立てていました。
結果的に特色入試の合格が早く出たため一部は受けませんでしたが、当時のスケジュール帳はびっしりでした。
合格発表はどんな結果でもメンタルに影響します。
だからこそ、「受けるからには行く可能性がある大学だけ」に絞ることが大切です。
また、地方受験や共通テスト利用入試をうまく活用すると、移動時間のロスを減らせます。
戦略的に「受験の負担を最小限に抑える計画」を立ててください。
後期は3段階で決めておく
後期入試は、前期と同時期に出願するため、迷っている暇はありません。
共通テスト後すぐに自己採点をして出願先を決定する必要があります。
そこでおすすめなのが「3段階出願法」です。
あらかじめ、共通テストの得点率ごとに出願先を決めておきましょう。
たとえば、
• 〇%以上ならA大学
• 〇%〜〇%ならB大学
• 〇%以下ならC大学
というようにあらかじめ基準を作っておくのです。
私は当時、センター試験の結果をもとに、
• 95%以上:東京医科歯科大学
• 93〜95%:広島大学
• 93%未満:秋田大学
と決めていました。
実際の得点は9割だったため、迷わず秋田大学を後期に出願。
おかげで前期の出願をじっくり考える時間を確保できました。
後期は共通テストの比重が高く、小論文や面接では差がつきにくいのが特徴です。
そのため、事前に出願のシミュレーションをしておくことで、共通テスト後に慌てず冷静に判断できます。
まとめ:戦略的な出願で“後悔のない春”を迎えよう
受験校選びは、学力だけでなく「自分の人生をどう描くか」にも関わる大切な判断です。
第一志望校はもちろん大事ですが、「どの大学に進んでも夢に近づける自分」であることが何より重要です。
受験は努力の集大成であり、同時にスタート地点でもあります。
後期入試・私立入試の戦略を早めに立てて、残りの時間を有効に使いましょう。
才華學舎の「志望校決定サポート」も受付中
教育嬢TVを運営する才華學舎では、共通テスト前後での志望校決定サポートを実施しています。
実際のデータや過去の合格事例をもとに、あなたの得点・目標・将来像に合わせた大学選びを一緒に考えます。
出願戦略は「点数が出てから考えるもの」ではなく、「点数を出す前から準備するもの」。
共通テスト前の今こそ、未来の自分を動かす最初の一歩を踏み出しましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中









