【新課程】2025年度大学入試共通テストの変化
新高校3年生の皆さんが受験する2025年度入試、新課程になって初めての入試はかなり大きな変化があります。
新高校3年生や来年もう一度挑戦するみなさんの中にも不安を抱えている人が多いのではないでしょうか?
今回は2025年度共通テストがどのように変化するのかについてお話しします。
まず全体的な科目数としては旧課程で6教科30科目であったのに対し、情報が加わり7教科21科目の中から選択した科目を受験することになりました。
国公立大学は2024年度までは5教科7科目の受験が必要な大学がほとんどであったのに対し、2025年度からは6教科8科目に変更になります。
国語
試験時間は90分、200点満点です。
2024年度までは近代以降の文章と古典がそれぞれ2題ずつの80分の試験でしたが、2025年度からは近代以降の文章が1題追加されます。
近代以降の文章が3題の110点、古典が2題の90点(古文45点漢文45点)で満点が200点であるということは変わりません。
5題で90分という時間設定のため、昨年度までよりも読解スピードが問われるでしょう。
地歴公民
1科目選択の場合は60分100点満点、2科目選択の場合は130分(解答時間120分)200点満点です。
科目選択としては必修科目同士を組み合わせた「地理総合・歴史総合・公共」は3つの中から2つを選択するもの、必修科目と選択科目を組み合わせた「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共・倫理」「公共・政治経済」があり、この6科目の中から最大2科目を選択します。
2科目選択する場合には組み合わせに注意点があり、「公共・倫理」と「公共・政治経済」の選択は不可であるということと、「地理総合・歴史総合・公共」と他の1科目を選択する場合「地理総合・歴史総合・公共」のなかで選択した2つと同一名称を含む科目を選択することはできないということです。
例えば「地理総合・歴史総合・公共」と「地理総合・地理探究」を選択する場合、「地理総合・歴史総合・公共」のなかで選択できるのは歴史総合と公共ということになります。
数学
数学①は70分で100点満点。
数Aは図形の性質、場合の数と確率で選択問題はありません。
数学②70分で100点満点の試験です。
数学②は現行課程で数学Ⅱ、数学ⅡB、簿記会計、情報関係基礎だったものが数学ⅡBCの1科目のみになります。
試験時間が60分から70分に変更され、数Bは数列・統計的な推測の2題、数Cはベクトル・平面上の曲線と複素数平面で2題の4題から3題を選択するため、旧課程から大きく問題の変化がある予定です。
数Cはベクトルが数Bから複素数平面が数Ⅲから移動してきたものなので、理系のみなさんにとっては履修範囲の大きな変化はありません。
文系のみなさんは履修範囲は変わりませんが、複素数平面を習わない人は実質選択できる問題がないことになります。
理科
1科目選択の場合は試験時間が60分で100点満点、2科目選択の場合は130分(解答時間120分)で200点の試験です。
旧課程から大きな変化はありません。
外国語
英語はリーディング80分の100点満点、リスニング60分(解答時間30分)の100点満点。
ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語を選択する場合は筆記80分の200点満点です。
旧課程から大きな変化はありません。
情報
新課程の2025年度から新たに追加になる科目で、試験時間は60分、100点満点の試験です。
開示されている情報はまだ少ないので、対策法などについては別の記事でお話しする予定です。
旧課程履修者への措置
国語・理科・外国語は特にありません。
数学と情報、地歴公民は旧課程新課程の科目から選択できることになっています。
ですが、地歴公民について2科目選択する場合、旧課程と新課程を跨いだ選択はできません。
最後に、入試制度が変わる不安から志望校を下げる人もいるのではないでしょうか。
不安な気持ちはみんな同じなので、心配は必要ありません。
ですが、旧課程履修者の中には新課程入試を恐れ、浪人を避けた人が一定数いるのも事実です。
むしろ2025年度はそういった受験生が減って有利な状況と捉えることもできます。
入試まで一緒に頑張っていきましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。