共通テストの自己採点結果と出願校の最終決定

共通テストが終わるとすぐに国公立大学の出願期間が始まります。

今年の出願期間は1/22〜2/2です。

共通テストの結果から出願校を決めるように言われても簡単には決められないという人も多いはずです。

ということで今回は共通テストの自己採点結果と出願校の最終決定について目標点数より高かった場合と目標点数より低かった場合に分けながら、考えるべき要素についてお話ししていきます。

自己採点

まず、共通テストが終わった日の夜と次の日には何度か採点をして正確な点数を出すということが大切です。

この点数で国公立前期・後期入試の出願校を決めることになり、前期入試の足切りに使われたり、後期は共通テストの点数比率が高いところも多いのでこの点数がかなり重要になります。

私立大学の共通テスト利用に出願する人は共通テストの点数で合否が決まることになるので、やりすぎに感じるくらい丁寧に自己採点をするようにしましょう。

情報を集める

各予備校に自己採点の点数を提出すると同じ志望校を目指す人はどれくらい得点できていて、自分の位置はどれくらいなのかということがわかります。

このデータを見て志望校を変える人も多いので、最終的な数字ではありませんが参考になるのでいくつかの予備校に提出して比較するのがおすすめです。

予備校で今年の入試動向を分析してくれるところもあります。

各予備校がみなさんの自己採点結果と志望校の候補を集計して、例年と今年の難易度の比較や予想平均点、各大学に合格するためには共通テストで何点以上取れているのが理想かという合格ボーダーラインを提示してくれるものです。共通テストの各科目の難易度も各大学を志望する人の数も毎年違うので、この動向分析はかなり参考になります。予備校の報告会に参加できないという人も、ネットに載っている今年度の分析には目を通してみるようにしてください。

目標より共通テストの点数が低かったとしても全国的に平均点が低い場合は第一志望校に出願しても合格の可能性がまだ十分にあることになります。前期入試・後期入試ともに大体の足切りラインも分かるので、特に足切りのラインが高く共通テストの比率が高い後期入試に関してはこの動向分析の情報を見て決めた部分も大きかったです。

入試動向を聞いて志望校が変わることはありませんでしたが、聞いておくと迷わず出願することができます。

目標より高かった場合

第一志望の大学に出願することはほぼ決定です。ただ、注意してほしいのは年度によって科目ごとの難易度が違うこともあって、目標点数を超えたからと言って周りの受験生と差がついているとは限らないことです。

理科・社会科目は選択科目同士の難易度のばらつきがあり平均点の差が大きすぎると点数調整が行われることもあるので、動向分析をチェックしてから最終決定すると良いでしょう。動向分析もチェックした上で問題なく、合格ラインを超えていそうな場合は第一志望校の出願準備をすすめてできるだけ早く2次試験対策をスタートすることが大切です。

目標より低かった場合

受験する大学・学部によって、共通テストと2次試験の点数比率も違います。前期入試で共通テストの配点が高い大学は70%近いところもあれば、配点が低い大学は20%を切る大学もありますし、志望者数が多かった時の足切りのためにだけ共通テストの点数を使うという大学もあります。

2次試験の点数比率が高い大学は共通テストで思うように点数が取れなかったとしてもここからでも巻き返すチャンスがありますが、共通テストの比率が高い大学はここからの巻き返しのためにはかなりの努力が必要になるので、共通テストの自己採点結果を見て慎重に判断するべきということです。

ボーダーラインはC判定で合格率40〜60%なので、その基準を意識しながら最終判断をしてください。

現役にこだわりたいか、浪人してでも出願基準が変わってきます。

志望校を変更する人へ

動向分析や志望校の共通テスト・2次試験の配点を考えた上でも志望校を変える方が賢明だと思った場合、志望校を変える際には何にこだわるかだを決めておくことが大切です。取れる資格を優先するのか、大学名にこだわるのか、自宅から通える大学が良いのかなど第一志望校を選んでいる基準はみなさんの中にあるはずです。

共通テストの結果だけ見て、似たような大学の中から自分が取れた点数で受かりそうな大学に変更するのではここから2次試験までのモチベーションや今後の大学生活の充実度も変わってきてしまいます。

自分の持っていたこだわりをもう一度思い出して、本当にやりたいことができる大学なのか見極めた上で志望校を変更するようにしてください。

後期・私立入試の受験校

後期入試は特に前期入試に比べても共通テスト比率が高い大学が多く、共通テストの点数以外に使われる点数が小論文と面接だけという大学も多いです。

小論文や面接といった試験では周りの学生に点差をつけにくいので、後期入試で受験する大学は安全圏に出願するというのも1つです。

前期入試に向けて巻き返さないといけない状況なら、後期試験は安全圏を受験する、前期入試の対策時間を確保するために私立大学の受験校を減らしたり対策の負担が軽い大学だけ受験するというのも良いでしょう。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。

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Posted by kyoikujo