【完全版】東北大卒業生に聞いた!東北大学の魅力10選
私が生まれ育った地元は宮城県仙台市。そんな仙台の誇りといえる存在が「東北大学」です。東北大は「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」の理念を掲げ、日本の学術界を牽引してきた歴史ある大学。仙台の街を歩けば、学生の姿や東北大のキャンパスの風景に触れることができ、地元民にとっても身近で特別な存在です。
今回は、実際に東北大学で学んだ卒業生や在学生にアンケートを取り、その声をもとに「東北大学の魅力10選」をまとめました。京都大学や東京大学と並ぶ難関大学としての学問的な魅力はもちろん、仙台という街だからこそ味わえる生活環境や人間関係の良さなど、リアルな体験談を交えています。これから大学選びをする受験生や、仙台に関心のある方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
自由な校風と門戸開放の精神
東北大学といえば、まず挙げられるのは「自由でオープンな学風」です。創立以来「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」を掲げ、日本で初めて女子学生を受け入れた大学として知られています。その精神は現在も強く息づいており、卒業生たちも「東北大はとにかく干渉されない」「やりたいことに自由に挑戦させてくれる」という点を魅力として挙げています。
アンケートでも、「変わった人は確かにいるけれど普通の人のほうが多いし、そういう変わった人が身近にいること自体が“普通”の環境になっている」「誰でも自然に馴染める雰囲気があった」という声がありました。東北大学では、個性的でユニークな人材もごく普通の存在として受け入れられているのです。
卓越研究大学としての研究力と研究費の豊富さ
東北大学は2024年、文部科学省から「国際卓越研究大学」に選定されました。これは世界水準の研究を推進する大学として国から強力な支援を受けている証です。「研究第一主義」の伝統は今も健在で、国内外に誇る研究成果を次々と生み出しています。
アンケートでも「研究費が豊富で研究室の設備が整っている」「学部生でも最先端の機材や実験に触れられる」といった声が目立ちました。理工系や医学系の研究室は潤沢な資金で最新鋭の設備を整え、文系でも膨大な図書館資料やアーカイブが揃っており、学問に打ち込む環境は申し分ありません。
「教授がその分野の世界的な第一人者」「すごい研究をしている人が普通にいる」という意見もありました。しかも教授陣は学生に対してもオープンで、「一流の研究者なのに気さくに相談に乗ってくれる」といった声も寄せられています。研究が生活の延長線上にあり、世界と直結していると実感できる環境こそ、東北大ならではの強みといえるでしょう。
豊富な学部と進路の幅広さ
東北大学には文学・教育から理学・工学・医学まで、全10学部が揃っています。そのため進路の幅が広く、入学後に新しい興味関心を見つけやすいのが特徴です。特に工学部と医学部は規模が大きく、学内での交流や学際的な活動も盛んです。「分野横断的に研究や授業を受けられる環境がある」「興味を持った分野に進みやすい」という意見もありました。
総合大学の特徴でもある一般教養の手厚さがある一方、東北大学の工学部には機械知能・航空工学科のように他の大学と比べると珍しい学科があることも魅力の1つです。
農学部で1年次に全ての分野を学んでから学科に割り振られる点や工学部のスピントロニクスの歴史の深さについても魅力として挙げられました。
全国から集まる多様な学生
東北大学には東北地方出身の学生はもちろん、関東・関西・九州まで全国各地から多様な学生が集まります。そのため「地方大学にありがちな閉鎖感がなく、誰でも溶け込みやすい」という声が多くありました。
アンケートでも「都内出身者が多い東大や京大と比べて、地方出身者の割合が高いからこそ、全国から集まった仲間とのつながりを感じやすかった」という意見が見られました。異なる価値観や生活スタイルを持つ人が自然に混じり合うことで、幅広い人間関係を築けるのです。
国際的な交流機会の充実
また留学生の割合も比較的高く、国際交流の機会も豊富です。授業やサークル活動で外国人学生と交流することで、自然に英語を使う機会が増えたり、多様な文化に触れたりできます。「日本にいながら異文化を学べた」という経験は、卒業後の人生にも大きな糧となります。
長期・短期留学プログラム/支援が充実しているため、学生の時間がある間に留学に参加したという人も。
留学生と同じユニットに住む寮や留学生と一緒にワークする授業、留学生と交流するサークルがあるなど、国際交流の機会が充実しています。
アクセスの良さと全国からの通いやすさ
「地方大学=交通が不便」というイメージを持つ人は多いかもしれませんが、東北大学がある仙台は、実際には首都圏や関西圏からのアクセスが非常に良いのです。
東京からは東北新幹線で約1時間半。大阪や名古屋へも仙台空港から飛行機で短時間で行くことができます。仙台空港は国際線もあるため、海外への移動もスムーズ。就職活動や学会参加、留学準備の際にも「移動のハードルが低い」と実感する学生が多いようです。
市内の交通機関も整備されており、地下鉄・バスでキャンパス間を簡単に移動できます。特に青葉山キャンパスは以前「通学が大変」と言われていましたが、地下鉄東西線の開通によりアクセスが格段に向上しました。
川内キャンパスと青葉山キャンパスは地下鉄の駅直結、片平キャンパスは仙台駅からも近く、どのキャンパスも便利になっています。
アンケートでも「帰省や旅行が思った以上に楽だった」「首都圏の大学に比べても不便さを感じなかった」との意見があり、地方大学にありがちな“遠さ”を感じさせないのも魅力です。
雄大な自然と四季を感じられるキャンパス
東北大学のキャンパスは、都市にありながら自然に恵まれている点が大きな特徴です。川内キャンパスや青葉山キャンパスは広大で、緑が一面に広がり、四季折々の表情を見せてくれます。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪。この四季の移ろいが、学生の日常に豊かな彩りを添えてくれるのです。
アンケートでも「毎日の通学路で自然を感じられるのが好きだった」「都会にいながら山や森の中にいるような感覚を味わえた」といった声が寄せられました。特に青葉山キャンパスは「本当に森の中にある大学」という表現がぴったりで、散歩するだけでも気持ちがリフレッシュします。
また、片平キャンパスは歴史的建物と自然が調和し、重厚感と温かみを兼ね備えています。研究や授業に追われる中でも、自然の風景に癒やされる瞬間が多いのは、東北大の大きな魅力です。
「杜の都」仙台の暮らしやすさ
東北大学がある仙台市は「杜の都」と呼ばれる通り、都市と自然が見事に調和した街です。人口100万を超える大都市でありながら、街の至るところに並木や公園があり、落ち着いた雰囲気を感じられます。
アンケートでは「都会すぎず田舎すぎず、学生が暮らすにはちょうどいい規模感だった」「必要なものはすべてそろっていて、それでいて自然にも癒やされる」といった意見が多くありました。市街地はコンパクトで移動がしやすく、自転車や徒歩でも生活に不便がありません。大型ショッピングモールやカフェ、映画館もあり、休日を楽しむ場所には事欠きません。
さらに、仙台駅は新幹線や空港アクセスが便利で、他県からの友人が遊びに来やすい立地でもあります。東京までも1時間半程度といったように、学生生活に必要な利便性と、心を落ち着けて過ごせる自然が同居している点は、他の大都市にはなかなかない魅力です。まさに「学ぶにも暮らすにも理想的な街」が仙台なのです。
夏も暑すぎず、冬の雪が少ないという気候的なメリットもおすすめのポイントです。
趣味や遊びの環境も充実
東北大学の学生生活は勉強一辺倒ではありません。仙台という街は学業に打ち込みやすい環境である一方、趣味や遊びも充実しています。
市街地にはカフェやライブハウス、映画館、スポーツ施設が揃い、大学帰りに友人と気軽に立ち寄ることができます。少し足を伸ばせば温泉やスキー場、海水浴場もあり、四季ごとのレジャーを楽しめるのも東北ならでは。アンケートでも「冬は友人とスノーボードに行き、夏は松島や海水浴に出かけた」「休日に温泉でリフレッシュできた」といった声が寄せられました。
勉強に集中する時期と、思い切り遊ぶ時期。その切り替えがしやすいのは、環境が整っているからこそです。趣味を楽しみながら学べる環境が、学生生活をより充実させています。
学生生活を支える経済的メリットとサポート
仙台は首都圏と比べて物価が安く、学生にとって暮らしやすい街です。家賃もリーズナブルで、一人暮らしでも生活費を抑えられるのが大きな魅力です。
アンケートでは「近くに安い飲食店が多く助かった」「アルバイトも豊富で家庭教師や塾講師の時給が高かった」という声が寄せられました。東北大生の肩書きは、アルバイト先でも評価されやすく、効率よく収入を得られる点も特徴です。
さらに、奨学金や学生相談、学習支援などのサポート体制も整っており、経済的にも精神的にも安心して学業に専念できる環境があります。地方出身の学生が多い大学だからこそ、支援制度が手厚いのです。
おわりに
東北大学は、学問の深さと生活の豊かさが共存する場所です。自由な校風、多様な仲間、世界トップクラスの研究環境、そして仙台という街の魅力。それらすべてが組み合わさり、学生一人ひとりが成長できる環境を作っています。
「研究第一主義」の伝統を守りつつ、「国際卓越研究大学」として未来を切り開く東北大学。ここで過ごす日々は、一生の財産になるはずです。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中