東大卒業生に聞いた!東大の魅力10選

大学受験を控えているみなさんにとって、「東京大学」という名前は特別な響きを持っているのではないでしょうか。日本の最高学府と呼ばれる東大は、学問・研究・人材育成の中心地として世界的にも評価されています。ですが実際に入学した学生は、どんな魅力を感じているのでしょうか。

今回は、東大を卒業した先輩方にアンケートを取り、「東大の魅力10選」としてまとめました。さらに、10選には収まりきらなかった声も最後にご紹介します。パンフレットや公式サイトでは伝わりきらないリアルな声を、ぜひ進路選びの参考にしてください。

認め合える仲間との出会い

東大に入学してまず強く感じるのは、周りの学生との関係性の心地よさです。

「みんなが目指してきた大学に入れた」という共通の達成感を持つため、互いを自然に尊重する空気があります。地方大学などでは「本当は第一志望ではなかったからなじめなかった」「学びたい分野が違うまま進学したため孤立した」という話も聞きますが、東大ではそのようなことは比較的少ないといいます。

もちろん、全員が同じ夢や進路を持っているわけではありません。しかし「ここを目指して努力してきた」という経験が土台にあるため、考え方や背景が違っていても「お互いを認め合う仲間関係」が自然に成り立ちます。議論が白熱しても、人を否定するのではなく、互いに刺激し合う場面が多いのです。

結果として、大学生活は「孤独に勉強する時間」ではなく「仲間と成長していく時間」として充実していきます。多くの卒業生が「一番の魅力は人との出会いだった」と語るのは、この雰囲気があるからでしょう。

多様な学生が共存する環境

東大の魅力を語るとき、必ず出てくるのが「多様性」です。都内の大学ということもあり、首都圏出身の学生は多いのですが、地方から進学してきた学生もかなりの割合を占めています。北海道から沖縄まで、日本全国からトップレベルの学生が集まるため、背景や価値観は実にさまざまです。

さらに特徴的なのは「勉強だけではない強みを持つ人」が多いこと。音楽で全国大会に出場した経験を持つ人、スポーツで活躍してきた人、数学オリンピックや物理オリンピック出身者、あるいは芸術やプログラミングに突出した才能を持つ人も珍しくありません。

とはいえ「個性的な人ばかり」というわけではなく、普通の趣味を持ち、普通の学生生活を送る人も大半を占めています。ただし「時折ユニークな人がいることが当たり前」という文化があるため、どんな個性を持っていても自然に受け入れられるのです。この「普通と個性のバランス」が、東大の雰囲気を独特なものにしています。

キャンパスごとの個性

東大のメインキャンパスは2つ。1・2年生が通う駒場キャンパスと、3年以降の本郷キャンパスです。

東大の大きな魅力のひとつは、キャンパスごとに異なる個性を味わえることです。まず1・2年生が通う駒場キャンパスは渋谷にほど近く、都心の活気に包まれた環境にあります。周囲には学生向けの飲食店や書店が多く、キャンパス内にも若々しい雰囲気が漂います。授業の合間に友人と気軽に街へ出かけられるのも駒場ならではの魅力で、大学生活のスタート地点にふさわしい場所といえるでしょう。

一方で、3年以降の学生が通う本郷キャンパスはまるで別世界です。赤門や安田講堂といった歴史的建造物が並び、落ち着いた学術都市のような空気を醸し出しています。図書館や研究棟も充実しており、「学問の中心地に来た」という実感を強く持てる環境です。さらに農学部はすぐ近くの弥生キャンパスに位置し、緑豊かな敷地に広がる静けさが特徴です。

このようにキャンパスごとに雰囲気がガラッと変わるため、学生生活の中で気分も自然に切り替わります。「駒場での青春と、本郷での学問の日々、その両方を体験できるのが新鮮だった」という声もありました。

クラス制度で友人ができやすい

大学に入ると、高校までのように固定されたクラスがなく、人間関係を築くのが難しいと感じる人もいます。しかし東大には「クラス制度」があり、同じメンバーで授業を受ける仕組みがあります。

クラスは主に教養学部の1、2年生の間、オリエンテーション合宿や授業、五月祭などで一緒に活動する重要なグループで、新入生の交流を深め、大学生活の中心となる存在です。高校のように固定メンバーで時間割を共有するため、友人関係が自然に生まれやすいのです。

この制度によって「入学直後から自然に友達ができる」ことが大きな安心感につながります。特に地方から一人で進学してきた学生にとって、同じ授業や行事を共にするクラスの存在は心強いものです。クラス単位で旅行や飲み会をすることも多く、勉強やサークル活動とは違う形で交流の輪が広がります。

卒業生からは「クラスでできた友人は今も続いている」「大学生活の最初の孤独感を救ってくれたのはクラスだった」という声も多く聞かれました。東大の学びは自由度が高いですが、この制度があることで人間関係の基盤が築かれるのです。

学部を選べる「進学選択制度」

東大独自の「進学選択制度(進振り)」は、多くの学生にとって大きなメリットです。1・2年生は教養学部に所属し、幅広い分野を学んだうえで2年後期に学部を選びます。

入学時点で進路を固定せずに済むため、「自分の適性がわからない」「興味が複数あって迷っている」という人にとっては大きな安心材料です。例えば理系で入学したものの文系に進む人もいれば、最初は文系を志望していたけれど自然科学に興味を持ち、理系学部に進む人もいます。

もちろん、人気のある学部に進むには高い成績が必要です。そのため、多くの学生が1・2年生の間に必死に勉強します。この「努力すれば進路の幅が広がる」という仕組み自体が、学生のモチベーションを高めるきっかけにもなっているのです。

世界的教授陣から直接学べる

東大の魅力を語るうえで欠かせないのが「教授陣の豪華さ」です。人工知能分野で知られる松尾豊教授をはじめ、世界的に有名な研究者が数多く在籍しています。

学生の声で印象的なのは「教科書に載っている理論を生み出した先生の授業を受けたとき、学問が急にリアルに感じられた」というもの。単なる知識としてではなく、「この場で生まれた研究なんだ」と実感できる体験は、勉強への姿勢を大きく変えるきっかけになります。

また、教授陣は研究だけでなく社会的にも影響力を持つ人が多く、講義を通じて最新の動向や社会とのつながりを学べる点も東大ならではです。

恵まれた研究環境と資金力

「研究室にお金がある」「最新設備が整っている」という声は、特に理系の学生から多く挙がりました。理工系の実験室では最新機器を使えるだけでなく、海外との共同研究や学会参加の支援も受けられることが多いです。

「留学制度が整っている」という意見も多く挙がりました。

研究費を利用して世界中の大学に派遣される学生も少なくありません。

これは研究環境やキャリアの強みに直結します。世界中の大学と連携しており、国際的な学びに挑戦しやすいのも東大の特徴です。

研究を「やりたい」と思ったときに環境が整っていることは、学生にとって非常に大きな後押しになります。

学祭の熱気

東大の学園祭といえば、駒場祭と五月祭。どちらも来場者数は10万人規模で、全国的にも注目度の高いイベントです。

学生にとっては「準備から本番まで仲間と一緒に取り組む一大プロジェクト」。模擬店やステージ企画はもちろん、研究室公開や展示も盛んで、普段の学びを社会に向けて発信する機会でもあります。卒業生の中には「一番の思い出は学園祭だった」と語る人もいるのは、その熱気と一体感が忘れられないからでしょう。

経済的メリットとキャリアの強み

東大生の強みの一つに「家庭教師や塾講師の時給が高い」という現実的なメリットがあります。多くの学生がアルバイトを通じて効率的に収入を得ており、留学費や生活費を自力で賄うケースも珍しくありません。

また「東大生」という肩書きは、就職活動において強力なアピール材料になります。企業や研究機関からの信頼は厚く、インターンや採用の場でも大きな武器となります。さらに近年は、ベンチャー企業やスタートアップからの引き合いも増えており、学生時代からビジネスの世界に飛び込む人もいます。

都心に広がる歴史あるキャンパス

駒場キャンパスは渋谷に近く、若々しい雰囲気。本郷キャンパスは赤門や安田講堂をはじめとする歴史的建造物が並び、重厚でアカデミックな空気を醸し出しています。

本郷の図書館は「カッコ良すぎる」と卒業生から評判で、歴史を感じさせる建物と近代的な機能が融合しています。構内にはスターバックスもあり、学生の憩いの場となっています。「桜と銀杏が完備で季節感を味わえる」といったユーモアのある意見も寄せられました。都心にありながら四季を感じられる点も魅力の一つです。

「キャンパスそのものが歴史と自然に包まれている」という環境は、日々の学びをより豊かなものにしてくれます。

10選に収まらなかった声もご紹介

卒業生たちからは、ここまでに紹介した10選以外にも多くの意見が寄せられました。ここでは関連する魅力としてご紹介します。

教養課程の特色

「教養前期では、専門科目の導入部分を単なる聴講ではなく、自分の単位として取得できるのが魅力」という声もありました。これは、進学選択制度の「幅広く学べる環境」と表裏一体です。入学直後から知的な刺激を受け、学びの選択肢を広げられる点は東大ならではです。

寮や生活環境

「三鷹寮があると聞いた」という声や「大学近くの飲食店は比較的安い」という意見も。これはキャンパスライフの一部として語られるもので、地方からの学生が安心して生活できる環境が整っていることの裏付けです。

おわりに

東大は「勉強が大変」というイメージが強いかもしれません。しかし卒業生たちが語るのは、単なる学力の高さだけではなく、「多様で刺激的な仲間」「自由度の高い学び」「研究や国際的な挑戦のチャンス」といった豊かな魅力でした。

歴史あるキャンパスで過ごす4年間は、学問的な成長だけでなく人生を大きく広げる経験となります。今回のアンケート結果が、志望校を考えるみなさんにとって、新たな視点を与えるきっかけになれば嬉しいです。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中

受験戦略編

Posted by kyoikujo