高校3年生の12月にやるべきこと10選|共通テスト直前の勉強法と出願準備の全て
12月が始まります。
受験は待ってくれません。共通テストはすぐそこまで迫り、冬期講習も始まり、周りの友達の中には合格を勝ち取る人も出始めます。
焦り、不安、期待…色々な感情が入り混じる時期です。
しかし、この12月の過ごし方次第で、共通テストも二次試験も大きく変わります。
12月は最後の「積み上げ」と「最終調整」ができる、非常に重要な1ヶ月です。
共通テストまで残り1ヶ月。あなたの努力はまだ伸びます。
本記事では、受験直前の12月に絶対に取り組んでほしい10の重点ポイントをお伝えします。
目次から気になるところへジャンプして読んでも構いません。
あなたの努力を、合格へ最大限つなげていきましょう。
出願準備と受験票の印刷は年内に終わらせる
12月は出願準備の最終確認が必要不可欠です。
インターネット出願が中心になっている現在でも、大学によっては紙の出願書類が必要な場合があります。必ず以下をチェックしてください。
• 出願方式(インターネット出願か、紙出願か)
• 願書配布・出願開始日
• 必要書類(調査書、証明写真、検定料など)
• 出願締切日(方式ごとに異なるため注意)
さらに重要なのが共通テスト受験票の印刷です。
12月10日(水)10:00~印刷が可能になります。
共通テスト受験票は以下が原則です。
• マイページからダウンロード
• 必ず自宅や学校で印刷
• 予備として複数枚印刷しておくと安心
印刷の際はページの拡大・縮小はせずにA4 サイズの白色の用紙に。カラー・白黒はどちらでも構いません。
出願と受験票準備を年内に完了させれば、年始は学習に集中できるので、必ず12月中旬までに済ませてください。
志望校の最終決定
12月は、前期と後期、私立併願校の出願方針を現実的に整える月と考えると進めやすくなります。特に前期は、共通テスト後に時間をかけて決定したいため、国公立後期と私立については年内に土台を整えておくと、年明けに学習へ専念しやすくなります。
後期の考え方は三段階の“事前ルール”で
後期は共通テストの自己採点が軸になります。共通テスト後に慌てないために、あらかじめ三段階の出願ルールを用意しておくと判断が素早くなります。
A帯〈目標点以上〉
第一志望後期に挑戦するライン。共通テスト重視配点や高倍率でも、型が合う大学・方式を選択。
B帯〈想定得点帯〉
現実的に合格可能性が見込めるライン。後期で実施がある大学のうち、過去のボーダーと自分の強みが一致する方式に絞る。
C帯〈安全確保〉
想定より得点が伸びなかった場合の保全ライン。倍率や科目要件を見ながら、実質得点で逆転余地のある方式を選ぶ。
具体的な準備の流れ
1. 前期の方式・配点・提出書類を精査
二次の得点設計、出願書類の仕上げ、移動計画を優先。
2. 後期は“大学名の候補+三段階ルール”をメモ化
A帯・B帯・C帯の各候補を事前にピックアップ。
3. 自己採点後はルールに沿って即決
迷い時間を最小化し、出願締切までの作業と学習を確保。
「終わってから考える」ではなく、「終わったら当てはめる」運用に変えると、気持ちも作業も整理されます。前期にはたっぷり時間をかけ、後期は事前の三段階ルールで素早く意思決定する。このバランスが、12月の最適解です。
冬期講習の活用と復習の徹底
冬期講習はこの時期に伸びている受験生が最も多く取る勝負講座です。
重要なのは、受講した授業をその冬のうちに完全に自分の力にすること。
予習→授業→即復習
このサイクルが完成すれば、得点力は跳ね上がります。
量に飲まれず、質を追求してください。
目標設定は少し“高め”がちょうど良い
「共通テストで合計8割を取りたい」という目標だけだと、実はとても危険です。
なぜなら、どれか一科目がいつもより下がってしまった場合、そのまま合計点が届かなくなる可能性があるからです。
そこでおすすめなのが、
• 各科目は目標より少し高めに設定する
例: 合計8割を目標にするなら、各科目は8.5割や9割を目指す
• どの科目もしっかり得点できる状態にしておく
特に苦手科目の立て直しが鍵
• 過去問で「この問題まで取れたら目標達成」というラインを明確にする
得点源になる部分を見極めやすくなる
共通テストは「点数を落とさない力」が勝負になります。
合計点だけにとらわれず、1科目ずつ確実に積み上げる意識を持つことが大切です。
失点を潰す「復習ノート」の完成
この時期はミスをしても、全部の問題に戻る時間はありません。
だからこそ覚えていない内容だけを整理したノートが最強の武器になります。
形式は自由です。
• 付箋で管理
• 一冊ノートに集約
• スマホアプリで管理
「弱点だけ」が詰まったノートは、試験直前の最強参考書です。
共通テスト過去問はクリスマス開始
毎年お話ししていますが、共通テスト過去問は焦ってやるものではありません。
適切な開始時期は12月25日前後。
そこまでに基礎・形式理解を徹底し、クリスマス以降は仕上げに入るイメージです。
過去問を解いたら必ず、
• 解き方の癖
• 各大問の配点
• 時間配分
この3点を分析してください。
試験会場と交通経路の確認は年内に
共通テストの受験票が届いたら、まず会場チェックを。
• 実際に会場まで行く
• 公共交通機関の経路を確認
• 朝の時間帯もシミュレーション
受験当日は何が起こるかわかりません。
リスクはできるだけゼロに近づけることが勝利につながります。
宿泊・交通予約と入試本番のシミュレーション
国公立前期、私立一般は遠征になるケースが多いです。
共通テスト後は予約が埋まり、値段も上がります。
以下を早めにリスト化・予約してください。
• 宿泊候補(複数)
• 試験会場までのアクセス
• 当日の起床・移動・食事のプラン
不安を想定して潰す準備が「メンタルの余裕」を生みます。
朝型の生活リズムに完全移行
入試は朝から始まります。
冬休みに夜型化してしまう受験生は多いですが、それは最大の罠です。
体内時計は1週間では変わりません。
12月中に朝型へ戻しておきましょう。
起床時間だけでなく、
• 朝食の時間
• 勉強の開始時間
これも入試当日を意識して統一してください。
体調管理は勉強より優先
どれだけ準備をしても、体調を崩したら全てが水の泡です。
私が直前期に徹底していたことは以下の通り。
• 睡眠は毎日7時間以上
• 手洗いうがいの徹底
• 人混みや換気が悪い場所は避ける
• 膝掛けやマスクを常備
• のど飴を常に携帯
少しの不調で集中できなくなることもあります。
心身のベストコンディションを最優先してください。
12月の努力は裏切らない
12月は、これまで積み上げた努力が一気に形になる時期です。
不安な気持ちは、頑張ってきた証拠です。
あなたは必ず伸びます。
まだまだ伸ばせます。
だからこそ、最後まで諦めずに「やるべきこと」を丁寧に積み上げていきましょう。
才華學舎では、共通テスト前と後の志望校決定サポートも行っています。
一人で抱え込まなくて大丈夫。困ったら、頼ってください。
あなたの努力が、最高の形で報われますように。
ここから一緒に走り切りましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中











