この秋やるべき共通テスト攻略法~化学編
この秋やるべき共通テスト攻略法シリーズ、第4弾の今回は化学です。
前回までの記事で共通テスト1日目の文系科目についてお話してきました。
今回からは2日目の理系科目で、まずは理科の中でも毎年1番多くの人が受験する化学の対策法についてです。
理系のみなさんにとって理科は第1解答科目の選び方も重要になってきます。
まず初めに第1解答科目の選び方についてお話した後、この時期の化学の勉強ポイントとして
・共通テスト対策と2次試験対策の繋がり
・公式や言葉の理解
・実験結果やグラフからの読み取り
・見たことのない問題への対策
の4つについてお話していきます。
第1解答科目
まず、第1解答科目・第2解答科目がどのようなものか知っていますか?
私は模試でもなんとなく選択していて、先に解くほうが第一科目くらいにしか思っていませんでしたし、直前まで物理と化学どちらを第一解答科目にするかも決めていませんでした。
出願の際に決めなくてはいけない選択科目とは違って、第1解答科目は当日決めることができます。国公立大学はどちらの科目の点数も使われることが多いので、第1解答科目が合否に大きく関わってくるということは少ないですが、みなさんに共通して「得意な科目を第1解答科目にする」ということは覚えておいてください。
理科を1科目しか使わないような大学を受ける人に関して、「点数の高いものから順に何科目」という指定がない場合は、どちらの科目の点数が高くても第1解答科目の点数が使われるため、この選択がかなり重要です。
両方の点数を使うからどちらを選んでも良いという人も第1解答科目の問題を解き終わったら次の科目の問題を見ることができます。前半に余裕がある科目を解いておくと余った時間で第2解答科目の問題に目を通すことができるので、不安のある科目でも少し余裕ができるはずです。
こんな良いシステムの第一解答科目ですが、私はこの選択で受験期1番の大失敗をしました。
私は化学が得意だったので、最終的には化学を第1解答科目にして受験すると決めていたのですが、当日問題を開いてみると物理と化学で点数調整がありそうなくらい化学が難しくて、前半から分からない問題が何問かありました。
化学では満点を目指していたので、解けない問題があることに焦って途中で物理の問題を覗いたら簡単そうで…かなり慌ててしまったことを覚えています。
「途中からでも物理に変えた方が良いかもしれない」と思って少し解き進めて、「やっぱりそんな時間はない」と思って化学に戻って…最悪のメンタル崩壊をしてしまいました。
余裕のある人はどちらもさらっと見てから第1解答科目決めるのも良いですが、今のうちからどちらを第1解答科目にするか考えながら勉強を進め、当日どのようにして最終決定するかもルールを決めておくと良いでしょう。
共通テスト対策が2次試験に繋がる
まず、共通テスト対策が2次試験に繋がるということは覚えておいてください。
そんなことは当たり前だと思うかもしれませんが、共通テスト対策をしっかりしていたらいつの間にか2次試験の過去問もスラスラ解けるようになっていたというのは理科系科目で特に感じたことです。
理科の記述試験は問題文を読めば知識が曖昧でもなんとなく解けてしまうということもあるかもしれませんが、マーク式の問題の場合はそうもいきません。
私は共通テスト対策で曖昧だった知識を固めることで、2次試験では確実な知識と文章中のヒントどちら側からも解けるようになったので、時短にもなり、自信を持って解答できるようになりました。
逆に2次試験対策が共通テストの点数アップに繋がるということもあります。
センター試験から共通テストに変わり、実験結果から読み取るような思考力が問われる問題も増えてきました。
そういった問題を解く力は2次試験対策で多くの問題に触れることで身につくものでもあるので、共通テストと2次試験を切り分けて考えず、どちらの対策にもなると思って演習を進めていくと良いでしょう。
公式や言葉を理解
共通テストに変わったのと同時に知識の一対一対応の問題ではなく、本質的な理解ができているかを見られるような問題も増えました。
公式や単語を暗記するのももちろん大事ですが、その公式の導き方や関連する内容を聞かれることもあります。
問題をひたすら解いて知識を固める問題集だけでなく、読む系の参考書もこの時期に1冊触れておくと良いでしょう。知識はついてきているはずなので、参考書を1冊読むことで本質がわかって化学の勉強が楽しく感じられるようになるはずです。
何冊かありますが、個人的におすすめなのは鎌田シリーズの参考書なので、迷っている方はぜひ覗いてみてください。
実験結果やグラフ
共通テストになってから実験結果やグラフから考察するような問題も増えています。
実際に経験したことがあれば楽に解ける問題なのですが、問題の書き方が変わるだけで解けるはずの問題が解けなくなるということもあります。
知識をフル活用すれば解ける問題ではありますが、普段読み飛ばしてしまうような教科書のトピックまで読み込んで理解しておくと、あそこで見た内容だ!と自信を持って解き進められるようになるので、時間のある今のうちに教科書も読んでおくことをおすすめします。
見たことのない問題への対策
典型的な問題だけでなく見たことのないような問題も出題されると言われていますが、全く習っていないような知識を使わないと解けない問題が出されることはありません。
知識が曖昧で問題の形式が同じなら解けるというレベルだと、その問題にしか使えない知識になってしまいます。ですが、根本的な部分から理解出来ていれば、問題を解くためにどの知識を使えば良いのかということがわかり、もう1段階レベルアップできます。
この時期の化学対策は問題演習と読んで知識を固めることの両立が大切です。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。