この秋やるべき共通テスト攻略法~物理編
10月からスタートしたこの秋やるべき共通テスト攻略法シリーズも2日目の科目に入りました。
前回までの記事で1日目の文系科目と2日目の化学についてお話ししていますので、そちらの記事もぜひ合わせてご覧ください。
今回は共通テスト物理対策のポイントとして
・共通テスト対策が2次試験の点数に繋がる
・苦手単元の発見
・図に書き込む
・知識だけでは解けない問題への対策
の4つについてお話ししていきます。
理系のみなさんにとっては理科の第1解答科目選びも大切ですが、選び方と私の体験談は化学の記事でお話ししています。
共通テスト対策が2次試験の点数にも繋がる
共通テスト対策よりも2次試験対策に時間をかけた方が良い、2次試験対策をしていれば自然と共通テストの点数も上がる。と言われるような科目もありますが、理科系科目に関してはそんなこともありません。
もちろん2次試験対策をすることで、自分で解答にたどり着くことができるようになっていれば、誘導や選択肢のあるマーク式の試験は迷うことなく解けるようになるということもあります。
そのため、2次試験対策をすれば共通テストの点数も上がるという言葉は間違っていません。
私もその言葉を信じて11月まで2次試験メインの演習をしていました。
ですが、学校の授業でマーク試験対策の問題集を解くことが増えたので、良い機会だと思って丁寧に演習すると、急に2次試験の問題もすらすら解けるようになりました。
受験が終わったあとになって考えてみると、センター試験対策をしっかりしたことでセンター試験も2次試験も効率的に点数が伸びたのだと思います。
2次試験のように問題文が長いため、問題文からヒントを探せることもあり、曖昧な知識のままなんとなく演習していてもある程度は点数が取れるようになります。
ですが、知識が曖昧な状態で演習を続けているとなんとなく不安や苦手意識が残ったり、どうしても時間がかかるということもありませんか?
これを解決するのが共通テスト対策での基礎固めです。
11月に入ってから名問の森で2次試験対策をしつつも、学校で配られていたマーク式テスト対策問題集のチェック&演習で基礎を固めたことで2次試験の問題も自信を持って解けるようになりました。
苦手単元の発見
これは直前期の12月、1月にはできないことなので、今が最後のチャンスです。
物理は単元が細かく分かれていますが、それぞれ分かりやすく違いがあるので、得意な分野と苦手な分野の差も見えやすいのではないでしょうか?
共通テストの大問は小問集合と力学・波動・電磁気・原子・熱エネルギーの中から3つで大問が構成されます。選択問題は廃止されたので得意な単元だけに山を張った対策はできなくなってしまいました。
共通テスト対策問題集を解く中で、得意単元と苦手単元がはっきり表れてくるはずなので、この時期残っている苦手単元が把握できたら、基礎問題集に戻って確実に固めていくと良いでしょう。
私も2次試験対策とセンター試験対策で見つけた苦手単元は、授業後1番最初に解いていたセンサー物理に戻って演習し直すようにしていました。
入試本番が近づくと本番レベルの問題を解かないといけないという焦りで、基礎問題に時間をかけるのは不安に感じるかもしれませんが、苦手は潰さないと本番レベルの問題で高得点を取れるようにはなりません。
基礎に戻るのは今しかないと思って、最後の基礎固めをしてください。
特に電磁気は難易度も高く苦手とする人も多い印象ですが、コツを掴めば2次試験を含めてどんな問題でも解けるようになるので、重点的に対策しておくことをおすすめします。
図に書き込む
普段からできている人は良いですが、まだ習慣になっていない人は入試本番までには無意識でもできるように今から練習しておくと良いでしょう。
受験生が勉強している様子を見ていても、解答解説の図を見れば理解できる一方で、その図を自力で書けないから解けないという人が多い印象です。
物理は問題文を読みながら図を書いたり、図に書き込んだり、とにかく図にできるかということがポイントになってきます。
頭の中でイメージするだけでは解きづらい問題も多く、特に緊張する入試本番は大事な部分を忘れたり、混乱してしまうということもあります。
頭の中のイメージに頼りすぎず、与えられている情報と計算してわかったことはその都度書き込むという習慣を今のうちからつけておくことも大切です。
知識だけでは解けない問題への対策
共通テストになり、公式に当てはめた計算をするだけで答えが出るような問題が減りました。
今までに見たことがない形式の問題で、知識を組み合わせないと解けないような問題もありますが、教科書に載っている知識を完璧にしてその知識を活用できるレベルになっていれば解ける問題です。
知識を固めたりたくさんの問題に触れたりすることも重要ですが、分からない問題に出会った時にすぐ諦めるのではなく、自分が持っている知識でどうにか解けないか考える練習をすることも大切です。
これからの時期は演習や教科書を読む際にも公式を覚えるだけでなく、定義をおさえたり、実験の過程や考察も理解しておくことを意識すると良いでしょう。
12月からは過去問演習が本格化して基礎問題集に戻る時間はほとんどなくなります。
ここからは今やっていることを来月も続けることはできないと思って、毎日を大切にしながら受験に向けた勉強を続けていきましょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。