大学選びに向けた最初の分岐点!文理・科目選択

今回は高校1年生の皆さんに向けたお話です。

高校に入って初めてのテストも終わり、安心している方、次のテストに向けて対策をしている方もいるのではないでしょうか?

高校1年生のみなさんは、この6月から、大学受験に向けた大事な選択の1つ目である文理選択と科目選択が始まります。

まだ授業もほとんど進んでおらず、1回しかテストを受けていない段階でどのように科目を決めたら良いのかわからない。と悩んでいる方もいるかもしれません。

最終的な決定は高校1年生の秋から冬の学校が多いかとは思いますが、この時期から事前調査と面談が始まり、5ヶ月近くかけて決めていくことになります。

私自身は物理・化学・地理という選択をしましたが、理科の科目選択にかなり迷った記憶があります。

今回は私がどのようにこの選択をしたのかを含め、文理・科目選択のポイントについて詳しくお話ししていきます。

文理選択のポイント

文理選択について、文系に進むか、理系に進むかについては、迷わずに決められる人も比較的多い印象です。

将来の夢を叶えるためには、どの学部に進学しなくてはいけないのかという部分から逆算するのが1番ですが、まだ夢が決まっていないという方もいるかもしれません。

将来の夢が決まっていない人は、科目の得意不得意からどちらに進んだ方が楽しく勉強できるかを考えてみてください。

私は高校1年生の時、将来の夢は全く決まっていませんでした。

ですが、数学と理科が得意だったこともあり、医学部か工学部、理学部あたりに進学するのだろうと、漠然と思っていて、そのため、迷わず理系に進学することを決めました。

受験のための文理選択の際には、同じ大学の同じ学部でも文系・理系どちらからでも受験できるところがあるということを覚えておいてください。

教育学部・経済学部・心理学部などは、文系・理系どちらからも受験できる大学もあるのですが、文系と理系別で募集人数が決められており、倍率や入試問題の難易度が違うことがあるので注意してください。

文転という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。

高校1年生で科目選択をしたあと、受験までの間に希望の進路が変わり、理系から文系に転向(文転)をする人は一定数います。

ですが、理系は数3まで必要であったり、理科も内容量が多いため、その逆である理転はほぼ不可能と言えるでしょう。

どちらにも興味があり、どうしても決められない中でも文系を選ぼうとしている方は慎重に検討することをおすすめします。

科目選択で決めること

この時期に選択の必要がある科目は、理科と社会です。

国語と英語に関しては文系・理系ともに、同じ教科書を使って授業が進む高校がほとんどですし、数学は理系が数Ⅲまで、文系が数ⅡBCまでと決まっているので選択はありません。

理科は物理・化学・生物・地学の4つの中から、文系が基礎科目を2つ、理系が発展科目を2つ選択します。

社会については地理、日本史、世界史、倫理、政治経済の中から、理系の学生は共通テストで受験する1科目を選択、文系の学生は組み合わせに注意して2科目選択します。

科目選択のポイント

科目選択の概要が分かったところで、ここからは、科目選択のポイントを詳しくお話ししていきます。

最優先で考えるべきなのは受験に必要な科目、その中に選択肢があれば、大学進学後の学びに必要な科目を考えます。

受験科目

受験科目について、大学・学部によって、受験に使える科目と使えない科目があることを知っていますか?

例えば薬学部は生物の知識が必要なイメージがあるので、生物・化学選択でも受験できそうなものですが、実際は物理・化学選択でしか受験できない大学が多いんです。

 生物・化学選択で医学部を目指していて、薬学部に志望変更をしようと思った時などに、受験できる大学が少なくて困ったという話もよく聞きます。

特に工学部はほとんどの大学が物理と化学の受験が必須ということもあるので、どうしても学部と科目選択が決められないという学生は物理化学選択をしていた方が大学の選択肢は多くなります。

入試科目は募集要項や予備校が作成している大学受験情報サイトにまとめられているので、確認してみてください。

今の時点で考えている第一志望の大学と、高校3年生になった時点で考える志望大学が同じとは限りませんから、第一志望の入試科目だけでなく、自分の中で選択肢に入っている大学全てを受けられるような科目を選ぶ必要があります。

大学での学び

大学進学後の学びに結びつく科目を選択することも大切です。

大学に入学すると、高校までに習った知識を前提に授業が進んでいくこともあります。

高校生のうちに、基本となる知識をしっかり身につけておくと、大学での学びもさらに充実したものになるはずです。

科目選択の基準

ここまでの内容は理解できたものの、それだけでは最終決定できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そういった場合は点数の取りやすさや必要な勉強時間も考えてみると良いでしょう。

高校1年生で受ける基礎科目だけで、得意不得意を見極めるのも難しいですが、高校3年間その科目を勉強していくということを考えると、点数が取りやすいものを選択するのが1番です。

得意な意識のある科目の方が勉強も楽しくなりますし、受験というのは結局、合計点数で決まるものなので、点数が取れるかどうかという見極めは大切です。

また、受験までには6教科8科目をバランスよく完璧に仕上げる必要があります。

共通テストでしか使わない科目は特に、できるだけ少ない勉強時間で高得点が取れそうな科目を選んでおくことで、2次試験対策に時間をかけられるようになります。

さらに考える余裕があれば、暗記が得意か手を動かして考える問題が得意かということを踏まえて、それぞれに当てはまる科目数まで考えると、さらに点数が取りやすくなります。

具体的なお話をすると、私は物理と生物のどちらも好きで、どちらも得意だったので、両方とも選択したいぐらいでしたが、受けたい学部がはっきり決まっていなかったので、最終的には物理・化学選択に絞りました。

社会に関してはどの科目も苦手でしたが、当時は特に暗記系の科目が苦手だったので、問題文から推測できると言われている地理を選択しました。

科目選択は高校で最初の大きな悩みになることが多く、個人差も大きいものなので、不安な時はぜひ気軽にご相談ください。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中

受験戦略編

Posted by kyoikujo