【共通テスト自己採点の完全ガイド】出願校を決める前に必ずやるべきこと
共通テスト後は、すぐに国公立大学の出願期間が始まります。
2026年度の出願期間は 1月26日(月)〜2月4日(水)
つまり、共通テストが終わってから約10日ほどで志望校を最終決定する必要があります。
この短い期間でやるべきことは、大きく分けて次の3つです。
• 自己採点
• ボーダーライン(合格ライン)の確認
• 志望校の最終決定
今回は、その中でももっとも早く・正確に取り組むべき 「自己採点」と情報収集について、丁寧にお話ししていきます。
後半では、「自己採点の結果が目標より高かった人」 と「目標より低かった人」 に分け、出願検討で何を見れば良いのかを詳しく解説します。
次回の記事では 「ボーダーラインの見方」 を解説しますので、併せて読んでいただくことで、より正確に出願校を決定できるようになります。
共通テスト直後に必ずやるべき「自己採点」
共通テストが終わったその日の夜、あるいは翌日には、必ず自己採点を行いましょう。
なぜなら、国公立大学の出願校は、共通テストの点数をもとに決めることになるからです。
特に次の理由で、「正確な自己採点」は受験の行方を左右します。
① 国公立前期・後期の出願校は点数で大きく変わる
前期・後期ともに、共通テストの点数が合否に直結します。
前期試験は二次試験より共通テストの配点比率が小さい大学もありますが、逆に後期試験は共通テスト比率が極端に高い大学も多いため、数点の差で合否が変わる場合もあります。
② 一部大学では足切り(第1段階選抜)がある
点数が一定ラインに届かないと、2次試験を受けることすらできない大学もあります。
この可能性を正しく判断するには、自己採点の精度が極めて重要です。
③ 私立大学の共通テスト利用は自己採点=合否予測
共通テスト利用入試を使う場合、共通テストの点数だけで合否が決まります。
つまり、自己採点がそのまま合否判定になります。
だからこそ、自己採点は「多少ズレていてもいいか」ではなく、誤差ゼロを目指して丁寧に行う必要があります。
試験から時間が経つと、
• どこを塗ったか
• 消したかどうか
• どの選択肢に最後変えたか
こういった細かい記憶が曖昧になります。
特に、メモを最小限しか取っていない受験生も多いと思います。
緊張や疲労でメモが抜けていることもよくあります。
そのため、試験当日の夜〜翌日の午前中までに必ず1回目の自己採点を行うこと をおすすめします。
自己採点の際に気をつけたいポイント
自己採点は、ただ丸つけをするだけではありません。
次の点に注意することで、正確な採点ができます。
【自己採点の正しい流れ】
1. 1回目:とりあえず最後まで採点する
2. 2回目:1問ずつ慎重に確認して採点し直す
3. 3回目:別の時間帯にもう一度採点する
4. 親御さん or 友達にも採点してもらう
5. 3つの採点結果が一致しているか最終確認する
この「繰り返し」と「他者チェック」が、点数の誤差を最小限にする一番の方法です。
特に共通テストの出願は 1点のズレでも判定が変わり得る 世界です。
• 第1段階選抜(足切り)
• 後期試験の共通テスト比率
• 共通テスト利用の私大の合否ライン
これらは、たった数点の差で結果が変わります。
だからこそ、自己採点は繰り返しと他者の目が大切です。
自己採点が終わったら「情報収集」を開始する
正確な点数が分かったら、次は今年の入試動向や、受験生全体の得点状況を調べます。
① 予備校に自己採点結果を提出する
大手予備校は、自己採点データを集めて、大学ごとの平均点・志望動向・難易度を分析してくれます。
これにより、
• 自分と同じ大学を目指す人はどの程度の点数なのか
• 例年より難化したのか易化したのか
• 合格ボーダーは上がるのか下がるのか
といった、出願に必要なリアルな数字が分かります。
提出先としては、以下の併用がおすすめです。
• 東進合否判定システム
• 河合塾バンザイシステム
• ベネッセマナビジョン Compass
• 駿台
予備校ごとに母集団や分析の切り口が違うため、複数を比較するとより正確な判断ができます。
② 今年の共通テスト難易度を把握する
共通テストの難易度は毎年変わります。
たとえば「数学が難化した年」は、全国的に点数が下がるため、志望校のボーダーラインも下がることがあります。
そのため、難易度分析を必ずチェックしておくと、出願校選びにブレがなくなります。
③ 報告会に参加できない人は、ネットで分析を見る
予備校によっては報告会(難易度、平均点、ボーダー解説)を行います。
参加できない人も、必ずネット記事やPDFで最新版を確認しましょう。
自己採点後、まだボーダーを見なくても志望校はある程度絞れる
実は、自己採点が終わった段階で まだボーダーラインの詳細が出ていなくても、出願校は8割方決めることができます。
特に次のような場合は判断が早いです。
共通テスト比率の高い「後期」はほぼ自己採点で決定
後期試験は共通テストの点数が非常に重要です。
大きな逆転が起こりづらいため、自己採点の点数を見れば「どの大学が現実的か」がほぼ決まります。
自己採点が目標点数より高かった場合の考え方
自己採点をしてみて、「予想より取れていた!」という人は、選べる選択肢が広がります。
① 第一志望校が合格圏なら、そのまま挑戦を続ける
安全圏(A判定〜B判定)に入っているなら、基本的に迷う必要はありません。
② ワンランク上の大学を検討しても良い
もしボーダーを大きく超えているなら、以下の選択肢も出てきます。
• 同じ学部でレベルを上げる
• 旧帝大・上位国公立を検討する
• 難関私立を追加出願する
ただし、ここで急に夢を広げすぎると迷走する場合があるので、「自分の学力」と「2次試験との相性」を必ず考えてください。
③ 2次試験の対策により注力できる
共通テストで貯金ができている人は、これからの期間を2次対策にしっかり使えます。
数学・英語・理科・国語の記述対策に集中して、得点を伸ばせる時期です。
自己採点が目標より低かった場合の考え方
一方で、思うように点数が伸びなかったという人も少なくありません。
この場合は、落ち着いて以下の順序で考えてください。
① 最低限届く大学かどうかを確認する
合格最低点、足切りライン、共通テスト比率を確認し、「現実的に届く大学なのか」を冷静に判断します。
② 2次試験で逆転できる大学か
共通テスト比率が低く、2次試験の記述で逆転可能な大学もあります。
• 国語・数学の記述が得意
• 英作や記述式で得点を伸ばせる
• 共通テストの点差を逆転できる配点配分になっている
こうした大学なら、まだ十分勝負ができます。
③ 併願の私立大学を再検討する
共通テスト利用入試だけでなく、一般入試も視野に入れると、受けられる選択肢は増えます。
④ 後期試験の戦略も早めに立てる
後期は共通テストの点数が極めて重要。
不安がある場合は、後期は現実的な大学にし、前期で勝負する、という選択も賢い判断です。
最後に:志望校の相談は早めに、迷いすぎないことが大切
志望校の最終決定は、誰にとっても簡単なものではありません。
点数、難易度、将来像、家族の希望…考えるべき要素は多くあります。
さらに共通テスト後は、たった10日前後で決めなければならず、不安や焦りを感じるのも当然です。
しかし、迷い続けても時間は限られています。
• 自己採点
• 情報収集
• 過去データとの比較
• 各大学の配点バランス
これらを基準に「合理的に」判断すれば、大きな後悔は残りません。
もちろん、個別の状況や志望校の事情は人によって異なりますので、迷っている人は遠慮なく相談してください。
短期間の決断になりますが、必ず自分に合った道が見えてきます。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー/JAPAN MENSA会員
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中











