秋から始める共通テスト攻略法〜社会編
10月に入ると高校の授業も終わり、共通テスト対策がメインになっている人も多いのではないでしょうか?
いよいよ共通テスト対策が本格的になる時期なので、今回からは各科目の共通テスト対策のポイントについてお話していきます。
まずは1日目、朝一番に受験する社会科目。理系の人は特に社会科目の点数が伸び悩んで苦戦する人も多いですが、勉強の成果がすぐに点数につながりやすい科目でもあります。
ということはまだまだ対策できていないというみなさんも大丈夫。社会に関してはここから巻き返すチャンスもあります。
今回の動画ではみなさんに共通するこの時期の共通テスト社会科目勉強法をお話したあと、理系のみなさんに向けたポイント、そして最後には歴史・公民・地理の順に今やるべき勉強法をまとめていきます。
次回以降、国語・英語・理科・数学の順に共通テスト攻略法を公開していく予定です。
秋の共通テスト社会対策のポイント
過去問演習に入る前に河合塾共通テスト総合問題集など共通テスト対策の問題集を使用して、問題形式に慣れつつ、知識を固めることがおすすめです。
この時期の共通テスト対策のポイントは
・過去問を解きすぎない
・学校配布・共通テスト対策問題集中心の演習
・分からない知識はその都度固める
・間違えた問題だけをひたすら繰り返す
という4つのことです。1つずつ詳しくお話ししていきます。
過去問を解きすぎない
どの科目にも共通することなのですが、共通テストまで3ヶ月あるこの時期から過去問を解き始めてしまうと、共通テスト直前にやることがなくなって困ります。
共通テスト直前は本番に近い問題を初見で解き、力試しをしたいので、今はまだ手をつけずに取っておくと良いでしょう。
地理は特に他の科目に比べてもデータの変化などで問題が変わっていくこともあるので、使える過去問も限られています。
過去問演習は12月に入ってから始めると良いでしょう。
学校配布・共通テスト対策問題集中心の演習
この時期はまだ、学校で配られている問題集や共通テスト対策の問題集を使って知識を固めておくと良いでしょう。
共通テスト予想問題集を使うとテスト形式になれることもできますし、時間配分の練習にもなるのでおすすめです。
定期テスト前に終わらせた部分でも今解きなおしてみると忘れてしまっているということもあるのではないでしょうか?
この時期は全体の総復習を始める最後のチャンスです。
分からない知識はその都度固める
これから先、今解いている問題集をまた一から解く時間は残っていないので、今から手をつける問題にはもう戻れないと思ってください。
今までは多少曖昧でもまたあとで覚えれば良いと思っていたかもしれませんが、今後は不安な問題には必ず印をつけておくのを忘れないこと。
そして、曖昧な知識が減ってきたら付箋に書いて貼っておき、覚えたらはずすというくらい1つ1つの問題にこだわるべき時期です。
間違えた問題だけを繰り返す
共通テストが近づけば近づくほど不安になってきて、問題集をもう1周解き直したいと思う人もいるのではないでしょうか?
先ほどもお話ししたように全ての問題を解き直す時間はありません。
できる問題を何度も繰り返していると、あっという間に受験日が来てしまうので、できる問題、できない問題をしっかり分け、間違えた問題だけをひたすら繰り返すということが大切です。
理系向け社会対策のポイント
理系の皆さんは理科や数学の対策に時間をかけていると社会の演習時間がなかなか確保できないという人もいるのではないでしょうか?
私は理系で地理選択だったのですが、地理が大の苦手だったのにも関わらず、理科や数学、英語など他にやるべきことが多くあり、長い時間を割くことはできませんでした。
社会科目で満点を目指すために時間を使い、他の教科を疎かにする方が良くないので、理系の皆さんは社会科目に時間をかけすぎる必要はありません。
共通テストで目標点数を取るために社会科目は最低でも何点以上必要なのかということを考えて、その点数を確実に目指す勉強をすると良いでしょう。
完璧にするというよりは基礎は確実に押さえるという感覚で、毎日の勉強の息抜きとして少しずつ進めることをおすすめします。
ここからは分野ごとにポイントをお話ししていきます。
歴史
日本史・世界史ともに基本的な知識が網羅できていれば6割は取れると言われています。
この時期はまだ時間を計って過去問を解き進めるという必要はないので、学校で配られている問題集や共通テスト対策問題集を使って抜けている知識をどんどん埋めていく作業をすると良いでしょう。
知識がほとんど完璧になったという人は知識同士の繋がりまで理解できるようになるともう1段階レベルアップし、8〜9割を目指せるようになります。
一問一答を使った知識確認はもちろん大切ですが、一問一答だけでなく、その解答に辿り着いた理由を説明できるようにしたり、資料集を読み込んで流れをつかむと知識同士の繋がりも見えてきます。
公共
わからない知識があればその都度調べてメモをし、覚えるということが1番大切です。
倫理に関しては教科書と学校配布の問題集レベルが完璧になっていれば、ある程度得点できるので、まずは問題集をひたすらやり込むことです。
得点を伸ばすためには実践的な問題集を解き進めて共通テストの問題形式になれることも必要になってきます。
政治経済はさらっと勉強するだけでもある程度までは得点できますが、そこから高得点を目指す段階で壁があると言われているので、正誤判断ができるように正確な知識と解き方のコツを身につけていきましょう。
地理
知識が完璧なら満点を取れるかと言われると、そういうわけでもありません。
知識を使う問題だけでなく、資料を見てその場で考えるような問題も出題されます。
逆にいうと知識を完璧に固めて高得点を目指すよりも資料を読み取るコツを身につけた方が安定した点数アップに繋がるということです。
資料読み取りに関しては冬期講習期間に入ってからでも間に合いますが、意識することは早いに越したことはありません。
わからない問題に出会っても、目の前にある情報から答えに辿り着けないかということを考えながら問題に取り組むようにすると良いでしょう。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。