受験に向けた最初で最重要な分岐点、文理・科目選択のポイント

高校1年生の皆さんにとって大きなイベントである文理・科目選択の時期が近づいてきました。

6月頃から予備調査や面談が始まり、定期テストと夏休みを越えた今、最終決定をしなくてはいけません。まだ迷っているという人もいるのではないでしょうか?

大学受験に向けた最初の分岐点である、この文理・科目選択がこれからの受験生活・大学の選択肢・将来まで影響することになるのですごく大事な選択です。

塾講師として働いていて高校生の受験サポートとして面談をしていた時にも、文理選択は迷わずすんなり決まっても、科目選択は決められずに何度も相談に来る高校生もいました。

6月にも科目選択についてお話ししましたが、最終決定直前のこの時期に改めて文理・科目選択のポイントについてお話ししていきます。

文理選択

まずは文理選択のポイントから。

文系に進むか、理系に進むかは迷わずに決められたという人も多いのではないでしょうか。将来の夢を叶えるためにはどの学部に進学しなくてはいけないのかという部分から逆算するのが1番です。まだ夢が決まっていない人もどの科目が得意で、勉強していて楽しいかということから考えてみてください。

私は高校1年生の時、夢は全く決まっていませんでした。ですが、数学と理科が得意で医学部か工学部、理学部あたりに進学すると思っていたので、迷わず理系に進学することを決めました。

文理両方から受験できる学部も

同じ大学の同じ学部でも文系・理系どちらからでも受験できるところがあるということは覚えておいてください。例えば京大では教育学部と総合人間学部には文系入学の人と理系入学の人がいます。教育系や心理学系の学部に多いですが、文系と理系別で募集人数が決められているので倍率や入試問題の難易度が違うことがあります。行きたい大学と学部まで決まっているのであれば、難易度も考えて文理選択をするのが理想的です。

理系からの変更は可能

将来の夢、志望校、科目の得意不得意から選択をしてほしいのはもちろんですが、本当にどうしても決められないという場合は理系をおすすめします。数3や理科など理系の方が進度が早いということもあり、理系から文系に転向する人はいますが、逆に文系から理系に変更するのはほぼ不可能です。

科目選択

科目選択をする際に優先して考えるべきなのは志望校の受験科目です。

同じ学部でも大学によって受験に必要な科目が違うこともあります。募集要項や予備校が作成している大学受験情報サイトには入試科目がまとめられています。

志望校を変更する可能性も考えて、選択肢に入っている大学はどこでも受けられるような科目を選ぶことが大切です。

物理・化学選択は大学の選択肢が広い

例えば薬学部は生物の知識が必要なイメージがあるので、生物・化学選択でも受験できそうなものですが、実際は物理・化学選択でしか受験できない大学が多くなっています。医学部から薬学部に志望を変更する人も多いですが、生物化学選択で医学部を目指していて、薬学部に志望変更をしようと思った時に受験できる大学が少なくて困ったという話もよく聞きます。特に工学部はほとんどの大学が物理と化学の受験が必須ということもあるので、どうしても学部と科目選択が決められないという学生は物理化学選択をしていた方が大学の選択肢は多くなります。

迷っている方へ

大学の受験科目が最優先ですが、それだけでは最終決定できないという人も多いのではないでしょうか。

入試科目以外に考えてほしいこととして科目の得意不得意・点数の取りやすさ・必要な勉強時間があります。

高校1年生で受ける基礎科目だけで、得意不得意を見極めるのも難しいですが、高校3年間その科目を勉強していくということを考えると、得意で点数が取りやすいものを選択するのが1番です。

得意な意識のあるものの方が勉強も楽しくなりますし、受験というのは結局、点数で決まるものなので、点数が取れるかどうかという見極めは大切です。

1つ1つの科目を考えることも大事ですが、受験までに5教科7科目を完璧に仕上げなくてはいけません。共通テストでしか使わない科目は特に、できるだけ少ない勉強時間で高得点が取れそうな科目を選んでおくことで2次試験対策に時間をかけられるようになります。

具体的なお話をすると、私は物理と生物はどちらも好きで得意だったのでどちらも選択したいぐらいでした。ですが、受けたい学部がはっきり決まっていなかったので最終的には物理化学選択、社会に関しては全体的に苦手でしたが、暗記系がより苦手だったので考えれば点数が取れそうな地理を選択しました。

詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇‍♀️

この記事を書いた人
ゆあ

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。

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Posted by kyoikujo