志望校を変更したいと子どもに言われたら(前編)
共通テストまで1ヶ月のこの時期、入試対策をすると同時に今の実力でどこに出願するべきか迷っている学生も多いと思います。
前回の記事で受験を不安に感じている学生が志望校を変更したいと言い出すこともあるというお話について書きましたが、今回はその事について詳しくお話ししていきたいと思います。
学生が志望校を変えたいと思っている理由は大きくわけると、とにかく不安だから、周りがさげているから、自分の成績を分析した上で今年合格するためには下げるべきだからという3つがあると思います。
今回の記事ではこの3つのうち2つの不安と周りと比較してしまっている2つのパターンについてお話していきます。
とにかく不安
不安であるという理由で志望校を下げてしまう人は前回もお話しした通り、必要以上に心配になってしまっている可能性もあります。受験直前期というのは合格するために必要なことが全て分かっている分、やるべきことが多く見えてしまいがちです。また、共通テストに向けて知識を完璧に近づけるために苦手を克服している期間なので、苦手な単元を繰り返しているうちに自分の中でできている事よりもできていない事しかないように思えてしまうということもあります。
そういった学生には今まで積み上げてきた部分、できている部分が認識できるように親御さんが不安を取り除いてあげることが重要です。入試で満点を取らなくても合格できるということは伝えてあげるようにしましょう。
周りが下げているから
このような不安で志望校を下げる人も多い時期なので、周りの同級生の中でも志望校を下げるということが話題になっていると思います。高校生にとって1番学力を比較しやすいのは同級生なので、自分よりも頭が良いと思っていた人が志望校を下げるから自分も下げた方が良いのではないか…と思ってしまう人もいます。みんなが実力よりも上の大学を目指している段階では自分も高い目標に向かって頑張れますが、この迷いのある時期に安全圏を目指す人が増えるとそちらに意見が傾いてしまうのも分かります。大学によって問題傾向や必要点数も違う中でクラスの友達との相対評価で合否が決まることはないので、周りとの比較はせずに自分自身の実力を判断することをすすめるようにしましょう。比較せずに自分と向き合うというのは不安を解消することにも繋がります。
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧下さい🙇♀️
受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試現役合格で京都大学薬学部に進学。
中高時代は運動部の活動と学業、個人研究を両立。
大学生時代に事業立ち上げ準備の一環として大手予備校で塾講師として勤務。京都祇園のキャバクラに約2年間勤務し月間売上450万円を達成。
その後、地元仙台でキャバクラ勤務をし、月間売上500万円を達成。同時に母校でアドバイザーとして高校生の指導を行っている。