志望校合格のために、高校3年生の7月にやるべきこと
大学受験を控えた高校3年生の皆さん、いよいよ7月が始まりますね。
それと同時に夏休みが近づいてきました。
この夏休みは、志望校合格に向けての重要な期間です。
この7月をどのように過ごすかが、今後の成績に大きな影響を与えることは間違いありません。
私も高校3年生の夏休みに毎日朝から晩まで勉強漬けの生活を続けたことで、秋の模試で一気に成績が伸びました。
ということで今回は、志望校合格を目指す皆さんに向けて、高校3年生の7月にやるべきこととして、夏休みの準備として夏期講習、オープンキャンパス、模試の3つのお話と、夏休みの計画と目標を立てる、体調管理という合わせて5つのポイントについてお話しします。
夏休みの準備
まず、7月に欠かせないのは夏休みの準備です。
7月末には受験の天王山とも呼ばれる夏休みが始まります。
夏休みは受験の合否に1番大きく関わる1ヶ月になりますが、何も考えずにスタートすると、この短い期間はあっという間に過ぎていってしまいます。
逆にしっかりと準備をして迎えることで、かなり濃い1ヶ月を過ごすことができます。
夏休みに向けた準備として、まずは夏休みの予定の軸となる夏期講習、オープンキャンパス、模試の申し込みから始めましょう。
夏期講習の申し込み
予備校や塾の夏期講習申し込みはすでに始まっているところもあります。
どの予備校でどの講座を受講するのかを決め、それに合わせて予習をしたり、単元ごとの勉強時間のバランスを考えることも必要です。
以前の記事で、高校3年生の夏期講習は夏休み期間中に5~10講座の受講が目安であるというお話をしましたが、開講されている講座も多い分、どの講座を取れば良いか分からない人も多いのではないでしょうか。
この期間に何を強化したいのかという部分から考えることが重要ですが、授業時間と演習時間のバランスを考え、取りすぎには注意するようにしましょう。
夏期講習の講座選びの詳しいポイントは、以前の記事で詳しくお話ししています。
オープンキャンパスの申し込み
7月下旬から8月上旬は各大学のオープンキャンパスも開催されます。
最近は完全対面でのオープンキャンパスが復活している大学も多いようです。
志望大学をまだ一度も見に行ったことのない方は、この夏が大学を見に行く最後のチャンスです。
志望大学の雰囲気を知り、入試当日をイメージできるようになると、勉強を進めるモチベーションも高まります。
まだ直接見に行ったことがない方はこの夏にぜひ見に行ってみてください。
その際、県外の大学を受験する方は特に、入試の下見を兼ねることもポイントです。
模試のスケジュール
7月以降、多くの模試も実施されます。
今までは入試に向けた練習や現時点での力試しとして、模試を受験していた方もいるかもしれません。
模試を受けることで、自分の現在の実力を把握し、弱点を見つけることができます。
ですが、この時期からは実力試しとしてだけ、受験するのではなく、順位や点数の目標をたて、目標を達成するためにどのような準備をすべきか、試行錯誤することも大切です。
模試を受けた後は、結果を分析し、次に向けた改善点を見つけ、模試で見つかった弱点を集中的に補強することで、次の模試や本番に向けて力をつけましょう。
8月には大学の名前がついた冠模試も開催されます。
申し込みはもちろん、大きな模試に向けた対策もこの7月にしておくことが大切です。
夏休みの目標・計画
夏休みのおおまかな予定が決まったら、次は具体的な学習計画を立てていきます。
ここでも、毎日どの参考書を何ページ解くといったように、具体的すぎる計画をたてる必要はありませんが、夏休み中に各科目どの参考書に取り組むか、ということぐらいは決めておくと良いでしょう。
その目標から逆算することで、夏休みまでにどのくらいできるようになっていないといけないかもわかります。
夏休みに応用的な問題演習をどんどん進めるために、夏休み前の7月は基礎力をしっかりと固める時期です。
例えば、英語は基礎文法や単語力、リスニング練習など、今までやってきたことを継続し、より完璧に近づけます。
数学は今までに学校で習っている単元の基本的な公式や解法を復習し、定期テストレベルの基本的な問題は確実に解き切れるくらいになっているのが理想的。
国語は古文・漢文の基礎知識や現代文の単語を完璧にし、夏休みは実践的な演習を進められると良いでしょう。
今やるべきことがわからない人はとにかく、今まで学校で習った範囲に関しては、基礎問題を確実に解けるようにするということが大切です。
体調を整える
勉強を頑張り、この充実した夏休みを乗り越えるためには、健康管理も欠かせません。
勉強中心の生活に切り替わり、暑さも増してくるこの時期は、体調を崩す人も多いです。
いくら勉強を頑張っていても体調を崩してしまって、集中できない日が続いたり、模試などを受験できなくなってしまったりしたのでは元も子もありません。
学習の効率を高めるためには、規則正しい生活が重要です。
私も最近まで、やるべきことがあると休憩や睡眠を後回しにして頑張ってしまう癖がありましたが、体調を崩すと頑張りたくても頑張れない日が続いたり、集中できないまま時間がすぎてしまったりすることを考えると、まずは体調管理が最優先であると実感しました。
今までに何度もお話ししていますが、睡眠・食事・運動を意識することで、生活のリズムが整い、毎日の勉強の成果が点数につながります。
特に夏休みは不規則な生活習慣になりがちなので、この時期から早寝早起きを心がけ、学校がない日でも続けられるような習慣にすると良いでしょう。
また、部活を引退して1ヶ月近くが経った今、運動不足を感じ始めている人もいるかもしれません。
感染症やストレスに強い体をつくるためにも、勉強の合間に軽い運動をすることも大切です。
長時間の受験勉強と目標に向かって試行錯誤する過程はストレスにもなります。
今のうちに自分に合ったリフレッシュ方法を見つけ、夏休みを乗り越える準備も必要です。
勉強ばかりの生活をしていると、十分勉強をしているはずなのに伸びない…と落ち込んでしまう日もあるかもしれませんが、今の勉強の成果が点数に表れるのはまだ先の話です。
3ヶ月我慢して勉強を続けて、やっと数字に表れると言われています。
今続けている努力が結果に繋がる日が必ずくると信じて、我慢強く勉強を継続することが必要です。
高校3年生の7月、ここでしっかりと基礎を固め、効率的な学習を続けることで、志望大学の合格に一歩近づくことができます。
焦らず、自分のペースで計画的に進めていきましょう。
応援しています!
詳しくはYouTubeチャンネル「教育嬢TV」でもお話ししています。ぜひご覧ください🙇♀️

受験メンタルトレーナー/チャイルドコーチングアドバイザー
地方公立中高一貫校から特色入試(AO入試)で京都大学薬学部に現役合格
中高時代は運動部の活動・個人研究・学業を両立
大学在学中は大手予備校の塾講師として勤務し、受験指導やメンタルサポートの経験を積む
卒業後は母校でアドバイザーとして高校生の指導、地元個人塾でカリキュラム作成、オンラインを中心とした受験コンサルティングも展開中